もう一つの仏教学・禅学
新大乗ー現代の仏教を考える会
仏教学・禅学の批判

(この文献の中から、このテーマについて、まだ、全収録には至っていませんが、別の論考で触れているため、一応、一部を記載したものをアップロードしておきます。)
信ずべし・信ではいけない
(a)信ずべし
「正法眼蔵」
- 「しばらく山河大地日月星辰、これ心なり。この正當恁麼時、いかなる保任か現前する。山河大地といふは、山河はたとへば山水なり。大地は此處のみにあらず、山もおほかるべし、大須彌小須彌あり。横に處せるあり、豎に處せるあり。三千界あり、無量國あり。色にかかるあり、空にかかるあり。河もさらにおほかるべし、天河あり、地河あり、四大河あり、無熱池あり。北倶廬州には四阿耨達池あり。海あり、池あり。地はかならずしも土にあらず、土かならずしも地にあらず。土地もあるべし、心地もあるべし、寶地もあるべし。萬般なりといふとも、地なかるべからず、空と地とせる世界もあるべきなり。日月星辰は人天の所見不同あるべし、諸類の所見おなじからず。恁麼なるがゆゑに、一心の所見、これ一齊なるなり。これらすでに心なり。内なりとやせん、外なりとやせん。來なりとやせん、去なりとやせん。生時は一點を増ずるか、増ぜざるか。死には一塵をさるか、さらざるか。この生死および生死の見、いづれのところにかおかんとかする。向來はただこれ心の一念二念なり。一念二念は一山河大地なり、二山河大地なり。山河大地等、これ有無にあらざれば大小にあらず、得不得にあらず、識不識にあらず、通不通にあらず、悟不悟に變ぜず。
かくのごとくの心、みづから學道することを慣習するを、心學道といふと決定信受すべし。この信受、それ大小有無にあらず。いまの知家非家、捨家出家(家、家に非ずと知りて捨家出家す)の學道、それ大小の量にあらず、遠近の量にあらず。鼻祖鼻末にあまる、向上向下にあまる。展事あり、七尺八尺なり。投機あり、爲自爲他なり。恁麼なる、すなはち學道なり。學道は恁麼なるがゆゑに、牆壁瓦礫これ心なり。さらに三界唯心にあらず、法界唯心にあらず、牆壁瓦礫なり。咸通年前につくり、咸通年後にやぶる、@(だ)泥滯水なり、無繩自縛なり。玉をひくちからあり、水にいる能あり。とくる日あり、くだくるときあり、極微にきはまる時あり。露柱と同參せず、燈篭と交肩せず。かくのごとくなるゆゑに赤脚走して學道するなり、たれか著眼看せん。翻筋斗して學道するなり、おのおの隨他去あり。このとき、壁落これ十方を學せしむ、無門これ四面を學せしむ。」(1)
- 「
」(2)
(注)
- (1)「身心学道」、「道元禅師全集」第1巻、春秋社、1991年、47頁。@=手偏の陀(だ) 。
- (2)「xx」、「道元禅師全集」第1巻、春秋社、1991年、xx頁。
- (2)「xx」、「道元禅師全集」第1巻、春秋社、1991年、xx頁。
- (2)同上、x頁。
(b)信ではいけない
「正法眼蔵」
- (公案である。信のみではない。解ではない。坐のみでない。)
「麻浴山寶徹禪師、あふぎをつかふちなみに、僧きたりてとふ、風性常住無處不周なり、なにをもてかさらに和尚あふぎをつかふ。
師いはく、なんぢただ風性常住をしれりとも、いまだところとしていたらずといふことなき道理をしらずと。
僧いはく、いかならんかこれ無處不周底の道理。
ときに、師、あふぎをつかふのみなり。
僧、禮拜す。
佛法の證驗、正傳の活路、それかくのごとし。常住なればあふぎをつかふべからず、つかはぬをりもかぜをきくべきといふは、常住をもしらず、風性をもしらぬなり。風性は常住なるがゆゑに、佛家の風は、大地の黄金なるを現成せしめ、長河の蘇酪を參熟せり。」(1)
- 「身學道といふは、身にて學道するなり。赤肉團の學道なり。身は學道よりきたり、學道よりきたれるは、ともに身なり。盡十方界是箇眞實人體なり、生死去來眞實人體なり。この身體をめぐらして、十惡をはなれ、八戒をたもち、三寶に歸依して捨家出家する、眞實の學道なり。このゆゑに眞實人體といふ。後學かならず自然見の外道に同ずることなかれ。
百丈大智禪師のいはく、若執本清淨本解脱自是佛、自是禪道解者、即屬自然外道(若し本清淨、本解脱、自は是れ佛、自は是れ禪道の解と執せば、即ち自然外道に屬す)。」(2)
- 「入大乘爲本といふは、證大乘といひ、行大乘といひ、聞大乘といひ、説大乘といふ。しかあれば、衆生は天然として得道せりといふにあらず、その一端なり。入は本なり、本は頭正尾正なり。ほとけ法をとく、法ほとけをとく。法ほとけにとかる、ほとけ法にとかる。火焔ほとけをとき、法をとく。ほとけ火焔をとき、法火焔をとく。」(3)
-
」(2)
(注)
- (1)「現成公案」、「道元禅師全集」第1巻、春秋社、1991年、6頁。
- (2)「身心学道」、「道元禅師全集」第1巻、春秋社、1991年、49頁。
- (3)「仏教」、「道元禅師全集」第1巻、春秋社、1991年、391頁。
- (2)「xx」、「道元禅師全集」第1巻、春秋社、1991年、xx頁。
- (2)同上、x頁。
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