もう一つの仏教学・禅学

新大乗ー本来の仏教を考える会

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仏教学・禅学の批判

出息入息法=初期仏教

 初期仏教経典の「念処経」の中の「循身観」の一部に、「出息入息法」が記載されている。

「念じて息を出す、念じて息を吸う」


 これに似た「数息観」「観息法」「随息観」などが現代でも用いられる。東邦大学医学部の有田秀穂教授によれば、こういう方法が、セロトニン神経を活性化させて、感情(仏教でいう貪瞋癡から起きる)のノル・アドレナリン神経を抑制するという。実際、この方法は薬を使わず、自分の心の鍛錬によりセロトニン神経を活性化させるので、「あがり」、「キレる」、うつ病、神経症などの「不安」や抑うつの感情を抑制する効果がありますので、数息観や複式呼吸法は、臨床仏教カウンセリングには必須です。
 現代人の心の病気や、種々の苦悩にかかわりがある臨床仏教カウンセリングのモデル、手法が仏教経典に記載されていることを確認できます。
 仏教は、現代と同じく、人々の種々の苦悩を解決しようとしたものであったのです。
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