もう一つの仏教学・禅学
禅と哲学
哲学者のなかにも「人間」「自分」「苦悩」を探求した人がいる。
エックハルト
エックハルト小伝
なぜエックハルトか
エックハルトと禅・仏教との類似性
(1)-自分と一体の神を見る
(2)-キリスト教の目標
(3)-神の国
(4)-悪い霊魂
(5)-離在、無心、自己の死
(6)-己れの本質・生命のすべてを得た!
(7)自我を捨てれば神がそこを満たす
(続く)
西谷啓治
西谷啓治
西谷啓治の足跡を訪ねて(写真集)
能都町(生家)
京都の自宅
相国寺墓地
西田幾多郎
参考文献
西田幾多郎の生涯
哲学と宗教
場所的論理
宗教を論ずる者
西田の仏教批判
西田の足跡を訪ねて(写真集)
宇ノ気町(生家跡など)
哲学の道
学習院
西田幾多郎
- 真の自己を探求した哲学者
西田幾多郎は、京都大学の哲学の教授でした。西田は、自ら禅を実習して、哲学者となり、「自己」を論理的に解明しました。それは、禅の立場というのではなく、宗教や民族や国家を超えた「自己」「人間の真実」です。日本には、西洋の哲学を紹介する哲学者はいても、自分の哲学を創立する人は少なく、その最初の人でした。「禅」は実践であり生き方であり、西田の書いたのは、哲学という学問ですから理解できなくても、かまわないわけですが、仏教や禅と同様に「自己」とは何かを深く探求している点で参考になると思います。仏教学者は、文献を研究するのが中心ですが、哲学者は、自己自身を深く見つめる点で、仏教実践に似て、求道的ですから、仏教学者よりも、自己の根源に迫るものがあると思います。哲学者にして、自己が縁起という者はいない点で、自己自身を探求する仏教とは何かを考えるうえで重要です。
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