もう一つの仏教学・禅学

新大乗ー本来の仏教を考える会

 
禅と哲学-エックハルト 

禅、仏教との類似性(3)

 「  」はエックハルト言葉のそのままの引用である。他の文章で一段さげて太字にしているのは、エックハルトの言葉を要約(または大胆な意訳)して示している。

神の国

 キリスト教では神の国というが、死後のことではない。神の国、天国とは何か、エックハルトはこういう。  神の国は、すでに、自分の中にあるのであって、死後とか、世界の終末の時などにあるのではない。今、ここ、自分の家庭、職場、どこでも自分のいる場所が神の国である。
 悟りを得ると仏となり、すべてが仏の活動となり、この世が極楽となるという禅と同じようなものである。今、現実に神の御姿と天国(両者は同じ)を見るのである。  神の国では、平等である。すべての人の中に神の国、平等なる善性を見るのである。根源を無視した差別など認めない。神の国とは、自己の中において見る「離在」である。さらに離在の項を参照して下さい。
   
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