松岡由香子氏の疑問の説(1)への批判2

??? 疑問の説(1)=坐禅は仏教ではない ???     その説の紹介

批判2=初期仏教は、禅定を含む「四聖諦・八正道を重視」した=三枝充悳氏

=禅定を含む「四諦説」「八正道」説が、初期仏教では重視された。従って、坐禅が仏教ではない、というのは誤りである。  
松岡由香子氏の説
 松岡氏は、道元が初期と晩期とで、全く異なる思想を持つという。初期の道元は間違いと犯した小さい人物と決め付ける。  松岡氏の根底には、悟り、解脱の体験を「妄想」のごときものとみなして、否定する考えがある。

批判2=初期仏教は「四聖諦・八正道を重視」した

ここには、批判の概略を記述します。三枝氏の原著の引用文は、次の記事をご覧下さい。
 ここには、要点だけを箇条書きに記述するので、三枝氏の言葉は、上の記事をご覧いただきたい。  だいたい、学会の積み重ねは、上記のようであるが、八正道の正念、正定などは、坐禅と実質同じである(1)から、「坐禅が仏教ではない」というのは、三枝充悳氏から見れば、暴論である。もし、松岡氏が、誰かの坐禅指導を受けて、それをみて、初期仏教の八正道のものと違うから、坐禅は仏教ではない、と判断したとしたら、それは誤りである。坐禅にも、種々の坐禅があって、正当な仏教の坐禅ではないものも多いからである。