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今時のプロの冷却

LastModified 02/10/09

[プロの冷却とは]から一年間のご無沙汰でした。最新業務用Workstationの貴重な内部画像が、千穂の親父さんより到着したので公開致します。まあ、WorkStationの場合、内部設計は新製品とか新筐体が発表されないと基本的な構造に変化が有りませんからね。その辺りの製品ライフサイクルもPCとは違う所です。

1. HP J6000

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CPU : PA8600 552MHz

圧巻のツイントルネード!! いやあ、美しいですねー。1年前は謎であったTurboCoolerArctiCoolerとして日本上陸まで果たしましたが、やはりオリジナルは一味違います。

J6000シリーズは基本的に、19inchラック用サーバで、これはそれを無理矢理(?)Workstationにした製品です。厚みは2U(1U=1.75inch, 2U=8.6cm)と非常にスリムになっています。(J6000のWorkstationタイプは、外部カバーの厚みがあるため13.6cm)

特筆すべきは3連8cmファンから対面まで筐体内がほぼスルーになっている事でしょう。当然邪魔になるケーブルなんぞはなく、奇麗な基板レイアウトが目を引きます。さすがに専用設計は違いますね。筐体後部からはドライヤ並みの熱風がでるそうな。(残念ながら消費電力等の詳細は公開されていません)

ヒートシンク基部を見ると、どれもがっしりとしたボルトで止めてありますね。基板側も補強されている模様。この辺りは、今後のSocketマザーでも見習って欲しいものです。

しかし、まあ。メモリの背が高い事、高い事。さすがは512MBモジュール(笑)ちなみに、写真の構成(2CPU,4GB-Mem,18GB HDD)でざっと700万円だそうで^^;

 

2000.09.01追記
2. SGI社 Octane2 V6 Graphic

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CPU:Mips R12000A 360MHz/2MB cache

CPUのシンク上の10円玉がわかりますか? 結構な大きさです。相変らずCPU基板をシンクでサンドイッチしていますね、基本的な構造はOctaneとそんなに変わっていないみたいです。

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今回の目玉 V6Graphic です。大きさはPCIカード位でしょうか。一目瞭然! ボード面積の半分にも及ぶヒートパイプ+ヒートシンク!!

直径5mmはあるヒートパイプ3本に22枚ものヒートシンクがついています。最近は、ヒートパイプを利用したCPUクーラもリリースされていますが、グラフィックチップにここまでするのは流石Workstationといった感じです。基板と一体になったコンパクトさは専用設計ならではでしょう。自作ではなかなかこうはいかないでしょうね・・・

今回のグラフィックスから、SGI独自設計ではなく「nVIDIA」のジオメトリエンジンを使っているので、てっきりGeForce2かいなと思っていましたが.....。うーん、こりゃ違うかもしれませんねぇ。上位機種のV8ではVRAM128MBですし・・・

もうWorkStationの時代でもないだろとか思ってましたが、こんなの見ちゃうと欲しくなってしまいますね。写真の構成(Single CPU , 256MB-Mem)で295万円也^^; くっそー、こないだの予算申請さえ通ってれば・・・

このクーラ部分だけでも欲しいな・・・・SGI関係者の方からのご連絡をお待ちしております(爆)

うーん、汎用性の高いPCも良いですが、やはり専用設計は美しいですねー。

そろそろ各社モデルチェンジの時期ですよね。次はIBMとSUNをお願いね! > 千穂の親父殿

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