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Cooltium VES-12

LastModified 02/10/10

このコーナでは初のCPUクーラのお目見えです。知人用にバルクCPUによるマシン製作を頼まれたのですが、定格マシンにP3125でもないだろうという事で、リテール程度冷えればよかろうという事で買って来ました。

 

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固定はCPU裏側からシャフトを通してバネで固定するタイプです。ぱっと見はツインファンでいかにも冷えそうですが・・・。CPUとの接触面には熱伝導シートがはってあります。どうもグラファイトシートっぽいのですが・・・・

どうせ定格だからと何も考えずに組み立てます。P3-650にシャフトを通してバネ金具を2個所とめるだけ。あっという間です。さて、どれどれリテールよりちっとはましかいなと通電した状態でで負荷をかけてみると・・・

げっ、80℃越えてるじゃねえか!(室温20℃)

恐ろしいや・・・・慌てて電源を落としました。くどいようですが、Clockも電圧も定格ですよ。

どうもCPUクーラの性能を云々する以前にコアの接触に問題がありそうです。使用されている熱伝導シートがグラファイトシートかどうかはわかりませんが、粘着層で固定された時点で意味がありませんし、そもそもバネクリップでは締め付け力も不足でしょう。

そこで、CPUコアとヒートシンクの接触を見直してみました。

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ヒートシンク側の接触面を耐水ペーパで研磨

CPUにOLGAアダプタを取り付け。装着した時点で、一旦鉄板に挟んで、グラファイトシートをなじませる(潰す)

ヒートシンクのバネを反対側にこじって、締め付け力を強化。

これら対策(ヒートシンク本体よりコストかかってるじゃねーか^^;)を行った結果、

室温20℃に対して、CPUコア内部53℃

とリテール並となりました。まあ、ツインファンでリテール並ですからやはり見かけ倒しですね。

しかし、今回はCPU内部温度を監視できるので問題に気がつきましたが、その辺りを知らない人が説明書通りに組んだだけであれば夏場に問題を起こす可能性は大きいでしょうね。メーカ側はどう考えているんでしょうねえ・・・・?

ご覧の通り、接触を見直しただけで27℃もの温度低減を果たしました。CPUクーラの性能以前に取り付け(接触)方法が如何に重要かですね。わかっていたつもりでも再認識させられました。冷却強化に当たり、ヒートシンクの大型化、ファンの強力化に走る前に、一度見直して見ては如何でしょう?

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