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テクノバード TB-505     "パトリオット"

LastModified 02/10/14

久しぶりにケースを買い換えました。交換したかった理由は慢性的な5inch ベイの不足をなんとかしたかった為です。いや、下らない物を一杯つけてるもんで・・・

これまで使っていた IWQ500-ATXは5inchベイが5個しかありませんでしたので、少なくとも8個は5inchが欲しい所です。このクラスだとフルタワーというよりは、サーバケースですね。しかし、この選定は難航しました。5inchベイが10個クラスのサーバケースは色々種類がありますが、大概のものは3.5inchベイを持っていないからです。現在、HDDを4基使用しているのでそれを装着する必要がありますが、5inchベイに入れてたんじゃ何をしてるかわかんないです。

という訳で色々捜してみましたが、なかなか満足いく仕様の物は見つかりません。3.5inchベイを電源の真下(CPUの真上)に釣り下げるタイプもありましたが、CPU交換がやりにくくなりそうですし・・・たまにあっても、8万円以上する業務用。さすがにそこまでは出せません^^;

散々捜してみつけたのが、このテクノバード TB-505 ”パトリオット”です。パトリオットってのは冗談かと思いましたが、ちゃんとケースの箱に書いてありました。もしかしたら、"スカッド"ってケースもあるのかしらん^^;

お値段はこちらのDoguu−house さんの\20000(1999.12現在) が一番安かったので、通販で購入しました。丁度、電源がATX2.03仕様330Wにモデルチェンジの直後という事で、税関からの直送です。

 

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TB505_side.jpg (17020 バイト) まあ、とにかくデカイです。自分で買っておきながら、箱を開けた瞬間にはどうしようかと思いました。普通のミドルタワーの2倍はあるでしょう。まあ、3日で慣れましたけどね^^; 仕様は以下の通りです。

電源はATX2.03仕様 330W
サイドカバーは独立して取り外し可能
マザーボードベース取り外し可能
5inchベイ x 9, 3.5inchシャドウベイ x 4
8cm ファンを前面2個、背面3個取り付け可能(ファン1個添付)
金属製のドライブベイカバー付き
キャスター標準装備
Powerを含めるとLEDが11個!
前面、両側面にロックキー付き

仕様というか、ギミックとしては私の理想通りです。面白いのは、背面の電源装着部がパネル化されて取り外し可能な事です。2重化電源などを装着する場合には取り替えるのでしょう。付け替え用のでっかい穴の空いたパネルも同梱されていました。キャスターが付いていたのは嬉しい誤算でした。Shopの話では、生産数はあまり多くないとの事です。

とまあ、仕様的にはほぼ満足できるものですが、いくつか不満点があります。

スイッチパネルを5inchベイ最上段に組み込んでいるので、5inchベイがひとつ潰れている
    → 前面パネルにスイッチ類をつけてくれれば5inchベイ10個なのに・・・まあ自分で改造しますか。

全体的に剛性不足
    → 面積がでかい割には、リブ立て等の補強がされていないので、全体的に柔い感じです。

フロントパネルがフレームにネジ止めなので外すのが面倒

とにかく建てつけが悪い!
    → サイドパネル、マザーベース、拡張カードのエッジ受け部等。あらゆる箇所のたてつけが悪いです。

・・・・・実際に触ってみなければわからない部分が、かなり厳しいというかトホホです・・・・まあ、これだけのものがたった\20000 という価格なのですからどこかに落とし穴はありますわな。建てつけの部分は、各部を削ったり曲げたりこじったりで対処できるので善しとしましょう。もともと、ノーマルで使う気もありませんから。

それでは、移設に備えて各部に軽く手を入れてみます。

 

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重くて邪魔なドライブベイカバーは取り外し。(というか、TurboPLLコントローラのジョグダイアルに干渉するし)

前面、背面のファン吸入口は左の写真の様に全て切り抜き、前面は防塵フィルタ、背面はフィンガーガードに交換。ファンにはオリエンタルモータ MD825B-12 x 5 を装着。

当然、天板にはハンドルを付けます。今回はウッド調にしてみました。

電源は手持ちの400Wに交換。

無論、光るエンブレムも装着します^^;

そのうち時間ができたら、剛性不足の感があるサイドカバーのアルミフレームによる補強等も行ってみたい所ですが、とりあえずは充分でしょう。それでは、組み込んでみましょうか。

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かくして装着せりの図です。しっかし、この電源ケーブルもちっと何とかならんもんかいのう・・・

5icnベイには、FDD, 引き出し、スピーカ、TurboPLLコントローラ、TEACスピーカアンプ、CD-R、PD、温度計が詰め込んであります。あらあら、もう1つしか空いてないですね^^;

前面下部の3.5inchシャドウベイはHDDがかなりきつきつに入りますので、黄色のHDDクーラで風を送っています。

電源も入れると、8cmファンが7基廻っています。騒音も半端ではないっす(T_T)

しこたま詰め込みましたが、電源上部にやたら空間がありますね。う、この空間が何か入れろと俺に叫んでいる・・・・上述の様に、電源パネルの装着部は別パネルなのでこの部分を自作してやれば色々面白い事ができそうですね。(電源を上部に移動させてでっかいシロッコファンを仕込むとか、電源を2基装着して連動して動かすとか・・・)

気になる廃熱性能ですが、SL35D+P3125の650MHz駆動空冷時で、ケース内温度は室温+1〜2℃といった所です。ケースの容積が大きくなって風の通りが良くなったのと、ケースファンを5基も使用しているので、なかなか良好な様です。

さてまあ、このケースの評価ですが、素で使う人には決してお勧めできません。価格をあと\10000高くしてでも、各部の仕上げをきちんとしてくれていれば最高の評価を与えられたと思うのですが・・・・

「素材としては悪くない」ので惜しい所です。私自身は、価格を考えると結構満足しているのですが。なかなか手の入れ甲斐があり、楽しめそうです。

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