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嘘は泥棒の...(01'9'21)
なんですか、最近は小咄風なBBSの書き込みが続いて
います、もともと落語おたくだった少年時代を経た
私と致しましては、誠に結構。喜ばしいカキコです。
そんな訳で、私もちょいと粋な心あたたまるマヌケな
噺をお耳汚し?にさせていただきますネ。
この噺は.もともと私の祖父の学生時代の実話なんですが、当時(大正か、昭和の初期かな?).京都の大学で
学生生活を送っていた私の祖父は、 友人達といわゆる
下宿生活なるものをしていたそうです。
そんな下宿生活なんて単語すら死語になりつつある
今日この頃ですがね。で、その友人の一人に大変
整理整頓の苦手な人がいたそうで、まあ、共同の部屋は
当然、散らかり放題だったそうです。
でね、ある日祖父達が学校から帰ってみると見ず知らず
の中年の男性が部屋にいて掃除をしてきれいに片付け
をしていたそうで、その男性、祖父が居るのに気付いて
ちょっとびっくりしたそうなんですが、その次の瞬間
にはお互いニコッと微笑み会釈を交わしたそうです。
その笑顔が余りにその「お汚し」君と似ていたので
祖父は「ア〜、○○君のお身内の方ですね、何時も
お世話になってます..」と一通りの挨拶を交わした
ところ 先方も「いえいえ、こちらこそ、本当に済み
ませんね、 しつけがなっていないもので、どうせ
アイツがちらかして、皆さんに御迷惑を...」とか
なんとか言ったとのことで、すっかり打ち解けて
お茶菓子までだして、一応の接待はしつつ、
「今日は○○君、実験とか言ってましたから、遅いと
思いますが、もう間もなく戻ってきますよ」と話がなる
やいなやその男性「いやいや、本日は不意打ちでアイツの母親に頼まれて様子を見に来たまでのこと、
今日の所 はこれにて失礼。」
と、そそくさと帰って行ったそうです。
暫くして、帰宿した○○君に来訪者のことを告げると
○○君「え、誰かな?」
祖父達「君の 母親に頼まれて様子を見に来たって言っ てたから、母方の叔父さんか誰かだと思って
」
○○君「いや、母親に男兄弟はいないんだ」
祖父達「じゃあ、お父さん?」
○○君「親父なら父親だって名乗るでしょうが」
祖父達「ん〜、確かに」
といって思案顔。
そうこうして数日たったある日のこと、警察官がやって
きて近所数件で起きた空き巣事件の犯人が捕まり、この
下宿にも侵入したとの自供があったので、一応の所持品
の確認をしてくれと来たそうです。
むろん日時は、その日、その時間にドンピシャリ。
そしてその散乱している部屋を見て、警官いわく
「いや、犯人がね、あの部屋だけは何も盗らずに出て
来たっていうんだよね、おまけに取るどころか部屋が
余りにひどいから 掃除をしたって供述してるんだけど
、ン〜どうも これは本当みたいだね〜」と得心顔で
帰って行ったそうです。
祖父達も人が良いけど、なんかこの話、思い出す度に
なんかほのぼのしてて、ゲラゲラ笑える訳ではないけど
微笑ましくていいんですよね....
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