―――  ダイタクヘリオスってどんな馬?  ―――





↑こんな馬(笑)



追い切りではガーっと走って、しまいはバタバタ。パドックでは泡を吹き、馬場入りでは騎手を振り落とし、頭を高く上げ、顔を曲げて、笑いながら走り必殺の4コーナーワープ走法で勝つ。が、人気があると何故か負ける。当初はダイイチルビーの方が人気があったのに「馬なり1ハロン劇場」のおかげで超人気馬に。とにかく一度見たら忘れられない馬でした(笑)
そんな彼も普段はとってもおとなしいというか、マイペースな馬だそうです。ることにまじめで一生懸命すぎて、つい暴走してしまったそうです(汗)

ヘリオスは、生まれた時も入厩した時もあまり期待されていなかったようです。なのに何故、あれほど走ったのか?ヘリオスが引退してからの雑誌の特集を読んで初めて知ったことがありました。オーナーがご病気で長くはなかったことをです。ヘリオスは引退レースを連闘で走ってます。有馬記念に出走することがオーナーの断っての願いだったそうです。
きっとオーナーのために一生懸命走ったのだと、勝手に思い込んでいます。

G1を2勝し、様々なエピソードを残して引退したダイタクヘリオス。引退してからも、子供達や一族を応援してきました。幸いにもヘリオスはダイタクヤマトという後継馬を出すことができました。ですが決して人気の血統ではありません。最近は、子供達の姿も殆ど見なくなりました。それでもがんばって欲しいです。
4代に渡る「さざんか賞」制覇(爆)が、ヘリオスファンのささやかな願いなのです。




ダイタクヘリオスデータ

父ビゼンニシキ 母ネヴァーイチバン 黒鹿毛

5代血統表→ こちら


生涯成績 35戦10勝 2着6回 3着1回 着外18回

  生涯獲得賞金 6億8995万2400円

  生涯連対率 45.7%

  出走時体重 456`〜478`

  走破距離 5万5700メートル

  走破時間 55分27秒4


馬名の意味 「ダイタク」はオーナーの冠名 
「ヘリオス/Helios」はギリシア神話の太陽神から


種牡馬ランク

97年 115位
98年 138位
99年  92位
00年  51位
01年 108位


年度 種付頭数 生産頭数 血統登録頭数
93年 60 44 43
94年 60 40 38
95年 59 52 50
96年 68 44 44
97年 61 43 43
98年 38 25 25
99年 16



代表産駒 ダイタクヤマト スプリンターズS スワンS 阪急杯
ワイエムテイオー ロンドンC マイネルリーダー テレビ埼玉杯

地方 ナイーヴアポロン ゴールデンステッキ賞 
スピーディドゥ 報知オールスターカップ
クラシックホリデー 金杯

 



―――  年表  ―――


1987年 4/10  ネヴァーイチバンの第11番目の子供として、北海道平取の清水牧場で生まれる
1988年 10月  育成のために太陽ファームに移動
1989年 7/22  栗東・梅田康雄厩舎に入厩
1990年 10/7  新馬戦(京都・1400・岸)でデビュー 3番人気→3着
10/21  新馬戦(京都・1200・ダ・岸)出走 1番人気→2着
10/29  連闘で新馬戦(京都・1600・岸)に出走 逃げ切って初勝利 3番人気
11/11  デイリー杯3歳S(京都・G2・1400・岸)に出走 6番人気→4着
12/9  さざんか賞(阪神・400万下・父・1400・田島良)に出走
 このレースが唯一、一番人気で勝ったレ−ス
12/17  連闘で阪神3歳S(阪神・G1・1600・武豊)に出走 アタマ差の2着に 4番人気
1/14  シンザン記念(京都・G3・1600・岸)に出走 4番人気→2着
2/11  きさらぎ賞(阪神・G3・2000・岸)に出走 4番人気→6着
3/25  スプリングS(中山・G2・1800・岸)に出走 8番人気→11着
4/14  クリスタルC(中山・G3・1200・岸)に出走 2馬身半差での快勝 重賞初勝利! 2番人気
 このレースからトレードマークの青いメンコを着用
5/13  葵S(京都・OP・1400・岸)に出走 重量59` 直線で前をカットされクビ差の2着だったが
 審議の結果1位入線馬が失格 繰り上がりで勝利 2番人気
6/3  NZT4歳S(東京・G2・1600・岸)に出走 単枠指定され1番人気も1馬身半差で2着
 《太陽ファームに放牧→8月末に帰厩》
11/18  マイルCS(京都・G1・1600・田島良)に出走 足元に熱があり体調不調 12番人気→17着
12/2  シリウスS(中京・OP・1200・上野)に出走 3番人気→4着
12/16  スプリンターズS(中山・G1・1200・岸)に出走  スプリンターズSはこの年からG1に昇格  
                                           4番人気→5着
1991年 2/3  淀短距離S(京都・OP・1200・岸)に出走 2番人気→4着
2/24  マイラーズC(中京・G2・1700・武豊)に出走 阪神競馬場が改修工事の為、中京で実施 
 1.42.2のコースレコードで5馬身差の勝利で重賞2勝目! 4番人気 
3/17  ダービー卿CT(中山・G3・1200・岸)に出走 単枠指定・一番人気も4コーナーで落鉄 4着
4/21  京王杯SC(東京・G2・1400・岸)に出走 このレースで初めてダイイチルビーと知り合う(爆)
 口を割りながら走ってしまう 5番人気→6着  ルビーは1着
5/12  安田記念(東京・G1・1600・岸)に出走 10番人気だったが最後の直線で先頭へ
 ゴール前ルビーに交わされたが2着に粘った
6/23  CBC賞(中京・G2・1200・岸)に出走 単枠指定 不良馬場が響く 2番人気→5着
7/7  高松宮杯(中京・G2・2000・加用)に出走 
 主戦騎手の岸がこのレースにトーワルビーで騎乗することになったため見捨てられたヘリオス
 祖母・母と続く3代制覇の快挙に挑むダイイチルビーが1・4倍の圧倒的一番人気 
 ヘリオスは5番人気 ハナ差でDルビーに競り勝つ 重賞3勝目! トーワルビーは7着  
10/6  毎日王冠(東京・G2・1800・岸)に出走 5番人気→2着 
10/26  スワンS(京都・G2・1400・岸)に出走 天皇賞に登録し忘れるという
 とんでもない理由(笑)でこのレースに出走 4番人気→9着
 次の日の天皇賞はあのメジロマックイーン斜行事件 出ていたらひょっとして勝てたかも(笑) 
11/17  マイルCS(京都・G1・1600・岸)に出走
 4コーナー先頭の必勝パターンで一番人気のダイイチルビーに2馬身半で勝つ 
 G1初勝利!! 4番人気 競馬報知でヘリオス&ルビー恋物語が載る  
12/22  有馬記念(中山・G1・2500・岸)に出走 9番人気→5着
1992年 3/1  マイラーズC(阪神・G2・1600・岸)に出走 60`を背負い5馬身差の圧勝 
 同レース連覇で重賞5勝目! 2番人気 一番人気のダイイチルビーは6着  
4/25  京王杯(東京・G2・1400・岸)に出走 2番人気→4着 
 ダイイチルビーは一番人気→5着 ヘリオス&ルビー恋物語Part2が載る
5/17  安田記念(東京・G1・1600・岸)に出走 ついにG1で一番人気になる 
 が、先行できずに中団からの競馬となり6着に敗れる 
 ダイイチルビーは4番人気→15着 このレースでルビーは引退 
 ヘリオス&ルビー恋物語完結編が載る  
6/14  宝塚記念(阪神・G1・2200・岸)に出走 2番人気→5着
 《太陽ファームに放牧→9月1日に帰厩》
10/11  毎日王冠(東京・G2・1800・岸)に出走 久々で騎手を振り落とす程イレ込みが凄かったが
 何故か1.45.6の日本レコードで優勝 重賞6勝目! 4番人気
 ヘリオス&ルビー恋物語番外編1が載る
11/1  天皇賞・秋(東京・G1・2000・岸)に出走 超ハイペースの先行争いに巻き込まれる
 3番人気→8着
11/22  マイルCS(京都・G1・1600・岸)に出走 一番人気はシンコウラブリイだが富士Sからの連闘
 ヘリオスは大外18番枠という絶好の枠 レースは去年とまったく同じ展開で
 1.33.3のコースレコードで優勝 G12勝目!! 2番人気 
 ヘリオス&ルビー恋物語番外編2が載る
12/20  スプリンターズS(中山・G1・1200・岸)に出走 一番人気→4着
12/27  有馬記念(中山・G1・2500・岸)に連闘で出走 
 大歓声に掛かってしまいメジロパーマーとマッチレース状態
 4コーナーまで続いたがヘリオスが脱落 そのままMパーマーが押し切ってしまった
 (管理人、4コーナーの段階で「そのまま!!」と一人叫んでおりました/爆)
 7番人気→12着 これがヘリオスのラストラン 
1993年 1/31  昨年のマイルCSを勝った時のゼッケン18番を付けて京都競馬場にて引退式を行う
2/3  登録を抹消し、繋養先の日高軽種牡馬農協門別種牡馬へ移動する
2002年 7/16  青森の山内牧場へ移転する