名 称:風の丘公園
 所在地:大分県中津市風の丘公園内
 完 成:1997年
 施 主:-
 制 作:金門電気
 施 工:-
 建 築:槇総合設計事務所

 

@(^^ 音(Real Player)

 

・風の丘葬祭場 / 大分県中津市 1996-1998

「風の丘」に実際に吹いている風の風速・風向がリアルタイムで信号化され、その情報に対応してエアーが、様々な長さのパイプの集積に吹きつけられる。 その音は地中に埋設された40メートルの伝声管を伝って、ベンチ下にある井戸のように深く掘り込まれた空洞で響く。そして、風が吹き抜けるような音となって、ベンチの下から立ちのぼってくる。 この風の声に、時折葉ずれの音や飛行機の音が加わり、その重奏に耳を傾けるうちに、意識は環境へと開かれてゆく。

最近の葬斎場では、煙りを出さない構造になっているが、音がその煙りに成り変わって、地中から空へ向かって拡散してゆくことで、ある意味の鎮魂歌となることを目指している。

 

・音響パイプ

様々な長さのパイプにエアーが吹き付けられ、その音がベンチ下に届く。エアーを吹き付けるノズルの移動する速度や、エアーの量が、自然の風に応じて変化する。

 

・音響ホール見下ろし

ベンチ下の深井戸のような空洞内部で、風の音が反響し、地上へと湧き上がってゆく。

 

・モニュメント「モノリス」に描かれたノーテーション

風が、この地域のランドマークとなっている山や神社の方角に吹いた時には、それぞれ特別な音が響くことを表現している。

 

・音響装置断面図

・音響装置平面図

 

・伝声管断面図

音のエネルギーが損なわれず、遠くまで伝播するように設計されている。