Open Systemの場合

オープンシステムのコスト


施主直営方式=分離発注方式=オープンシステム=CM=コンストラクションマネージメント

こんな事がかんがえられます。
総額3,000万円の家創りで、広告宣伝費とか展示場維持費用とか営業費用などを除いて、
実際に建物創りに使われる金額をかんがえてみましょう。

 設計料  CMR料  建設会社さんの経費 実際の建築に使われる金額
オープンシステム  300万円 300万円  0円 2,400万円
 町の工務店さん  300万円 0円 675万円 2,025万円
 パワービルダーさん  0円  0円 1,050万円 1,950万円
 ハウスメーカーさん  0円  0円 1,650万円 1,350万円


町の工務店さんの経費=請負金額の25%=2,700×0.25
パワービルダーさんの経費=請負金額の35%=3,000×0.35
ハウスメーカーさんの経費=請負金額の55%=3,000×0.55
とします。

違う目線で
木造3階建て住宅:専用面積30坪:施工面積36坪:高断熱・高気密・狭小敷地(実際に当事務所で建築したケース)
高断熱・高気密住宅。無垢材たくさん。塗り壁。

 設計料  CMR料 工事の原価   建設会社さんの経費 必要な金額
オープンシステム  200万円 200万円   1700万円 0円 2,100万円
 町の工務店さん  200万円 0円  1700万円
実際はもう少しかかると思います
425万円 2,325万円
 パワービルダーさん  0円  0円  1700万円 595万円 2,295万円
 ハウスメーカーさん  0円  0円  1700万円 935万円 2,635万円


オープンシステムが有利なところは、設計したところでノンストップで数量積算・監理までできることです。
ここがコストダウンのポイントです。
自分で図面を書いていますので、数量積算も非常に早くできます。
他人の書いた図面はわからないです。

広告宣伝費は少額・展示場なし・本社ビルなし・営業マンなし。
インターネットと紹介のお客様がほとんど。
少ない経費。です。
専門工事業者さんとは合い見積が基本ですので、実際の相場がわかります。

弱点もありますので、全国のオープンシステムを展開する設計事務所約200社がネットワークをくんで、補償制度・大手さんと変わらない値段で商材を入手できる仕組みなどをもっています。
保険なして、小さい資本の設計事務所が分離発注を行うのは自殺行為です。

具体的な弱点は、CMR(現場で施工の監理をする人)のウエイトが高いところ。経験の少ない人・能力の乏しい人がすると問題がでてきます。
施工のメンバーが毎回かわることが多くなりますので、調整をしっかりしないといけません。

オープンシステムがあまり拡がらないのは、
とっても大変なんです。(設計事務所の負担が大きい)
事務手続きが煩雑。やまのように書類をつくって保存する事になります。
オープンシステムを始めると、工務店関係からの仕事がなくなります。
工務店・不動産業者さんからの紹介はうけることができなくなります。
年間にたくさんの建物を手がけることができませんので、経営リスクが高まります。