基本的なルール



まず将棋をしようと思ったら、右図のような盤と駒が必須です。
最近はコンピュータ将棋がはやってきて将棋ソフトで指す人も多くなってきましたが、
やはり上達するには実際に駒に触ることが大事だと思います。

将棋はマス目の中を使ってゲームを進めていきます。
線と線との交点やマス目の外は使用しません。
盤が「戦場」で、駒が「兵士」と考えれば覚えやすいでしょう。
駒は玉・飛車・角が二枚ずつ、金・銀・桂・香が4枚ずつ、歩が18枚、全部で40枚あります。
これら8種類の駒はそれぞれ動き方が決まっています。
その動き方が兵士が持っている能力で、それぞれ個性を生かして作戦を立てていくのが将棋の戦い方です。


「玉」を先に取ったほうが勝ち

勝敗のつけ方は国の王様である、「玉」を先にどこに逃げても取れるようにしたほうの勝ちです。
将棋は2つの国に王様がいて、兵士たちが自国の王を守りつつ、敵国の玉を攻めて戦争を行うのです
そのため、それぞれの能力を発揮できる役割につけることが大切です。

ちなみに、戦闘配置は右上図のように並べます。
特に、飛車と角の位置を間違える人がいますので、注意してください。

将棋は1回ずつ交互に指していきます。連続して指したり、パスしたりすることはできません。


国には必ず国境がある

戦闘配置図では、自分の歩と相手の歩が9枚並んでいる横のラインがあります。
国には必ず国境があるように、将棋の国では自分の国と相手の国の国境を示すのが歩のラインで、
この内側が自分の国の陣地になるのです。
将棋での防御は「自分の陣地に相手の駒を侵入させない」が基本で、特に国境である歩のラインを守ることが大切になります。
反対に「攻撃は早く相手陣を突破する」のが作戦の第1段階で、この国境をめぐる攻防戦が勝敗を分けます。
相手の陣地は敵駒がたくさんいますので、味方が侵入することはかなり大変です。
この大仕事を実現した駒には「成る」という魔法がかかると覚えておいてください。
駒が相手陣に侵入して成るときはその駒を裏返して「この駒は成っています」とみんなに分かるようにします。
駒が成ると名前も動き方も変わりますが、ほとんどがパワーアップして破壊力が上がります。
8種類の中で成れるのは、飛・角・銀・桂・香・歩の6種類で、玉と金だけは相手陣に入っても成れません。


さらに国には住所もある

私たちの世界にも住所というのがありますよね?
私たちと同じく、将棋の世界にも「住所」があります。
上図を見て分かる通り、端に小さく「1、2、3・・・・」や「一、二、三・・・」などと書いてあります。
それは一種の表のようなもので、今いる駒の位置を正確に教えてくれます。
例えば、先手玉の今いる位置は、「5九玉」と表します。(最初は数字から表します)
しかし、同じ種類の駒が複数行くことが可能な場合はさらに表記を改めます。
例えば、先手の玉の右側の金が5八に行こうとしているとき、「5八金」と言っても2通りありますね。
右の金が5八に行ったのか、左の金が5八に行ったかのかが分かりにくくなります。
その場合は、「5八金右」と表します。
同じく、後手も玉の(後手側から見て)右側の金が5二に行こうとしているときは、
「5二金右」と表します。(先手から見ると左の金が動きます
間違えやすいので、注意してください。