IT技術

インフォーメーションテクノロジーからインテリジェントテクノロジーへ

 

 現在「IT]と言う言葉はインフォーメーションテクノロジー、すなわち情報通信技術と訳されています。情報とは、ある人がノーベル賞を受賞したなどというニュースなどがありますが、ノーベル賞受賞者が創り上げた知識は知的な産物であり、インテリジェンスがなければなりません。パソコンやコンピューター或いはインターネットは、情報ばかりでなく知識も伝達することのできる技術と言えます。情報通信と一言に呼ばれているITが、知的技術 すなわちインテリジェントテクノロジーという 同じくITという略称で呼ぶことのできる領域に踏み込むことも十分に可能です。

 大学の教授や民間の研究機関の人たちが、自分たちの知見をホームページ上で発表することには制約はありません。これらの人たちが自分たちの研究成果をインターネット上で発表し始めたら、IT技術は情報通信技術ではなく知的技術と呼ばれてもいい時代を迎えることになるでしょう。「知識創発型社会」とか「知識基盤社会」と呼ばれる日本の近未来像 の目標も、このIT時代で形成することが可能だと思われます。歴史的に蓄えられてきた知識は減ることがありません。過去の知識だけでも世界の全ての知識の総量は膨大です。これらはこれまで書籍の形で残されてきていました。しかしこれからはコンピューターを使ってそれらをさらに増やしていくことが可能になっています。重要な知識ではあっても一冊の書籍として発表するには分量的に少な過ぎる知識などにはホームページはうってつけとも言えることでしょう。かのアインシュタインがノーベル賞を受賞する元となった 「光電効果」についての論文はレポート用紙で数枚ほどのものだったとも言われているのですから.....。

 日本の文部科学省が唱える「知識基盤社会」と呼ぶ高等教育分野ばかりでなく、初等・中等教育分野にもインターネットは大きな役割を演ずることができるツールです。コンピューター業界のガリバーと言われたIBMはインターナショナル・ビジネス・マシンの略で、その名の通りコンピューターはビジネスの手段として生まれてきました。情報の速さ或いはデータ処理の速度は企業の意思決定のスピードなどに大きく影響し、企業収益などにも影響する重要なものです。しかしある情報を理解するのは、情報を受け取った人の知識レベルによって理解の深さが異なってくるのも事実です。ある人の病気の症状の情報を聞いたとしても、医者が聞くのと医学の知識がない一般人が聞くのとでは、理解度がまったく違うのと同様です。医者が聞けば病名がすぐに頭に浮かびもするでしょうが、一般の素人では病名が何かなどには思いが及ばないことでしょう。

  知識基盤とはそのように情報を判断する基礎知識であるとも言えますし、知識をより深めたり高度化する上での基礎でもあると言えるでしょう。 情報伝達の手段であるIT技術が知識の基盤を作ったり新たなる知識の形成に寄与できる時代はコンピューターやインターネットが情報通信技術から知的技術社会に入った事を知らせる時代ともなります。 その場合の知的という対象は何もコンピューター関連の知識だけにとどまらないのも確かなことです。全ての学問分野を含めた全領域と考えてもいいものです。学校の試験の日取りなどは学生にとっては重要な情報と言えます。しかし試験会場で試されるのはその人の知識や思考力です。知識はインターネットのホームページでもある程度提供できるものですし、試験の日取りもページやメールで知らせることができます。インフォーメーションテクノロジーとインテリジェントテクノロジーが双方相まってこれからのIT社会を形成できるわけです。コンピューターやパソコンはビジネスにとってのツールというばかりではなく教育にとっても重要なツールになると思います。