夜中を走る一台のGT−R、首都高では依然GT−R人気が衰えないが、シビック勢力
の影響で最近は勢力的に落ちてきたことは事実。ブライアン、ジョニー、そしてドミニク
といった海外勢力が凄まじい下克上を果たしている中で、迅帝や紅の悪魔といった
GT−R乗りたちの勢力が徐々に落ちつつある。湾岸では無敵を誇るGT−Rだが、
環状となるとやはりシビックやハチロクといったテンロク及び2リッター勢力には太刀打
ちも難しい。パワーが命という時代が終ったということなのかもしれない。しかしGT−R
は意外にも外国人に大きな注目を集めているのも実は事実。スポコンブームの陰には
実は日本の走り屋スタイルを徹底的に真似る外国人も多く、最近では勢力が衰えた
GT−R勢力を取り戻そうと必死になっている外国人も少なくない。ブライアンやジョニー
といったコンパクト勢力の活動が彼等の闘志に火をつけたのかもしれない。
そんな中、今日も生粋のGT−R乗りがここ新環状を走る。彼の名はご存知の通り「GT
R−Spirit」さん、生粋のGT−R好きである彼は首都高をこうして走っている。そして
その後ろから近づくのはあの「衝撃の15歳」だった。マシンは当然シビック、生粋の
シビックマニアである奴にとって愛車のシビックは正に宝物同然、だがテクニックでは
やはり他のシビック勢力と比べると劣ってしまうらしい。そして、その奴が早速GTR−S
piritさん(以下GTRさん)にパッシングを始めた、当然のことながらそのバトルを受け入
れるGTRさん、負けるわけにはいかない真剣勝負だ。
「3,2,1,GO!」
バトルが開始された!と同時に衝撃の15歳(以下衝撃)のシビックからキングギドラの
「ジェネレーションネクスト」が流れる。HIPHOP的に攻める、これが奴のスタイルなの
だ。対するGTRさんはとにかく走るのに没頭する。
車としての性能差は多い、衝撃のシビックが550馬力、そしてGTRさんのGT−Rが
700馬力とここら辺は150馬力違う、車重ではやはりシビックが有利だが、GT−Rの
とてつもないパワーとシビックに550馬力のエンジンを載せた時のバランスを考えれば、
どちらも同じ位の性能といえる。
「この現実の影響で ジェネレーションネクスト
情報化の成功で ジェネレーションネクスト」
HIPHOP的に攻める、これぞ衝撃の攻め方と語る衝撃の15歳は序盤直線でNOSを
使いGTRさんのGT−Rを激しくブロック、しかしコーナーに差し掛かった途端シビックが
挙動を乱す、その瞬間を狙ってGTRさんが一気にそのスペースにGT−Rを入れ、あっさ
りと衝撃の15歳をパスしていったのだ。それでも粘り強く直線でNOSを使いプッシング
するものの、コーナーで敵わず敗北。GTRさんは僅か40秒で勝利を手中に収めてしま
ったのだ。
これだけ短いバトルだとギャラリーもびっくり、GTRさんのテクが凄いのか、それとも衝撃
の15歳がヘタクソすぎるのか、この辺は個人の倫理に任せるとしよう(笑)
だが、これで終ったと思ったら実は違う。帰宅途中の衝撃の15歳のマシンの後ろに
一台のエクリプスが張り付く、当然のことながら振り切ろうとする衝撃だが、そのまま
一気にパスされエクリプスはどこかに去っていった。その後GTRさんはその車を目撃
していないというが、衝撃の15歳のショックは大きかったという。2度負けたということ、
つまり2度のショックということになるから、奴の精神も相当やられたことだろう。
一見バトルは終ったかに見えた、しかしGTRさんが本当に達成したい事は「GT−R勢力
復権」にあった。その目的をかなえるべく、再びライバルと熾烈な戦いを繰り広げる彼…。
このように、GT−R勢力復権に賭ける人々は多いのだ、今後ともどのような感じで勢力
を伸ばすのか注目されている。
後書
今回はあっという間に終ってしまいましたね、ちょっと反省。
ですけどGTRは首都高で随分割合を占めているらしいですね〜、現実では。
やっぱり走り屋の共、GTR、永遠に不滅です。