今年も 1月17日が、やってきました
この13年間、1月17日は、「息子が亡くなった日」として
過ごしてきました。
その気持ちは、今でも 変わらないけれど
今年は、違う思いで 「今日」を迎えました
その思いというのは、
あの時、倒壊した家屋の下で生き埋めになった私たち
「娘が 生きていてくれてよかった」
ということ
1月17日は 息子が亡くなったという日だけでなく
娘が生きていてくれたことを感謝して過ごしたいと思います
そして
私たちを支えてくれた 全ての人に感謝して 過ごしたいと思います
これからも 素敵な出会いが ありますように
2008年1月17日
ゆうちゃんへ
本当に 生きていてくれてありがとう
あなたの存在が、ママを悲しみから歩き出させてくれました
ケンカすることもいっぱいあるけど
あなたがいてくれなかったら ママは
きっと、生きていられなかったかもしれない
赤ちゃんの時から、ママの事が大好きで
いつもママにくっついて離れなかったよね
ママは、ママにしか抱っこされないあなたのことが
とても いとおしかった
そんな、あなたも 成長して 少しずつ ママから離れていってる
ママは、そんなあなたを どう、受け止めていいかわからず
怒ってしまう事が多くなったね
ママが、生きている間は どんな事があっても
あなたを守ってあげる
でもね、
ママは、いつまでも一緒にはいてあげれない
守ってあげられない
いつか あなたよりも先に死んでしまう
だから、ママはね、あなたに
自分の事は自分で守って行ける人になってほしい
そういう人に、育てることが
ママが、あなたにしてあげる 大切な役目だと思っている
(といいながら、かなり甘やかしてるけどね・・・笑)
今ね、ママは、あなたと一緒に
いろんな話をしたり お買い物に行ったりできる事に
すごく幸せを感じてる
20歳になったら
あなたと 一緒にお酒を飲む事が、今のママの夢
その時には、きっと今の「大喧嘩」も懐かしく話せるんだろうね
あなたが、書いてくれた
この「将君のホームページ」という題字
大切に使うね
怒ってばかりのママだけど
ママは、あなたのことが とても大事だし
大切に思っている
これからも、楽しい事、一緒にいっぱいして行こうね
これからも よろしくね
2008年1月17日
ママより
http://www.nhk.or.jp/hisaito/
NHKの公式サイト 『リエゾン被災人』 の 「伝える・語り合う」のページで
私の作品を載せてもらっています。
15年目の息子への想い 娘への思いも掲載していただいています。
http://www.nhk.or.jp/hisaito2/experience/exp_list.html
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