岸 入院記録
97年11月9日
去る11月4日より消息を絶っていた岸大助が7日になって金沢大学付属病院に入院していることが判明!!
以下は岸の闘病記である。
11/4深夜、私は急に腹部に激痛を感じた。30分くらい我慢したが痛みは次第に増すばかり。そのうち吐き気をもよおし、夕食に食べたものをすべてもどした。
それでも吐いたおかげで少し楽になり、このまま寝れば直ると思い痛みをこらえて夜明けを待った。
翌11/5は、まだ胃の上に何か重いものがのっかっているようにズシンと痛かった。会社に休む連絡をして、昼頃近くの町医者へ行った。診断によると、食べあわせが悪かった?薬を出しておくので様子を見るとのこと。
かえって「お粥」を食うが2〜3口しか胃の中に入っていかない。布団に入りまた寝る。
夕方7:00頃だんだん腹部全体が重石を乗せたように痛くなり、大学病院の夜間受付へ兄に連れて行ってもらう。
問診で盲腸ではということで血液検査とレントゲンを受け診断の結果は盲腸であった。
その場ですぐに手術という運びになり誓約書とか、いろいろ書類を書いて、私はチンチンのまわりを丁寧に毛を剃られた。
さあ・・という時に急なオペが入ったので、明日にということになりそのまま入院。明日の手術まで眠れない夜を過ごしたのであった。
病院の上で目覚めたのは初めてである。
抗生物質の薬のせいで、腹の痛みはあんまりない。本当に手術しなきゃいけないのか信じられないくらいであった。
朝から採血とか尿とか血の凝固テストとかいろいろ検査があって、手術室に向かったのは12:30頃。
小さなベッドにスッポンポンで載り、看護婦さんの顔と天井しか見えない状態でカタカタと台車に揺られて手術室に運ばれた。ビニール帽子を被せられたり、大きなマスクを皆していて、テレビで見る手術灯が目の前にあり、気分はドキドキ、結構緊張していくものです。
ここは金沢大学の中の医学部です。
当然中には医者の卵も看護婦さんの卵も大勢います。盲腸の手術は腰から下の麻酔で背中の脊髄に注射します。脊髄に注射というとやっぱり大変なことと思うのですが、実習のためその卵さんにやってもらいます(卵といってもよく熟れた人?)
もちろんベテランの人の指示の下ですから大丈夫のはずです。
下半身に麻酔が効いてきて、やがて意識がモーローとしてきます。モーローとする意識の中でオペが始まります、主治医の人はたぶん27〜30位の若い先生。その人の執刀で3名位の実習だったのでしょう。
何か、先生が私の腹の中を指し示して賢明に説明しているような気がしました。
(実は麻酔が効いているので声しか聞こえない。{腹の中を指し示すは想像}しかも専門用語なので内容はさっぱりわからなかった)
次第にモーローとした意識もハッキリしなくなり、夢を見ていたのか「終わりましたよ」の声で気がついた。
麻酔がかかっているとはいえ下半身が痛いようなピリピリするような妙な感覚でした。そのまま台車に乗せられて病室に戻った。
とにかく目をつぶり、時が経つのを祈るような気持ちでした。半覚醒状態の時はとにかく背中が痛くてたまらなかったが、腰から下が動かないと、寝返りも打つことができません、自分の体が思うように動かないというのは大変なことです。

祝 退院!!
Copyright by Tatsushi.M(C) 1997