ちょっといやな話  井上ひさし  光文社  ISBN4-334-72920-7 C0193                                                     2001年7月25日完
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  いやな話どころかユーモアに溢れた愉快なはなしばかりである。
H電鉄の車掌が、女子高生とおばさん、男子高生とを差別しているらしい話。
英語の苦手なお父さんの落語のような話。浜松町がハンマー・マッチョに聞
こえアイ・アム・ノー・マッチョとこたえる。いやこれは私が分るから面白いので
はなくてそれ以下だからなお更自虐的に笑えるのである。
 などなど、38編が集められている。
   選者の井上ひさし氏は募集する時に募集要項をもう少し詳しく書くべきで
あった、なぜなら応募者の皆さんが本気で「いやな話」を書かせてしまった
と反省している。がそれでも楽しい「いやな話」がたくさんあり、そう言ったな
かから集めた作品の一冊だと前書きしています。
  肩の力を抜いて読めます。


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