寺子屋
寺子屋は近代建築を多角的に検討する会です



第67回報告

《近代建築を多角的に検討;アメリカ建築の20世紀−7 》



20020220 話:三沢浩



4'.シングルスタイル再び

1)何故ヴェンチューリのシングルスタイルか
2)マッキム/ミード/ホワイトのシングル
3)F・L・ライトのシングルとの違い
4)現代のシングルスタイルの取り込み
5)四角から自由な平面と立面


5.折衷主義のフェデラル時代

1)エコール・ド・ボーザールから様式へ
2)マッキム/ミード/ホワイトの公共建築
3)ボストン図書館とラプルーストの比較
4)巨大なペンシルべニア駅と様式


5'.アメリカを停滞させたスタイル

1)カス・ギルバートのゴシック
2)バートラム・グッドヒューの特性
3)アメリカのモニュメントの時代
4)現代における新たな動き


6.メイベックの様式性

1)ファインアートパレスの成り立ち
2)ボーザール様式からの脱却
3)RC造のローソン邸


7.べイリジョンスタイルとメイベック

1)湾岸様式と呼ばれるスタイル
2)ルイス・マンフォードの地域主義
3)20世紀初期のべイエリア


8.新しさと古さの西海岸

1)ウィリス・ポルクのハリディビル
2)シカゴ派との共通点
3)ジョン・ガレン・ハワードのキャンパス
4)様々なスタイルの集積




●寺子屋67は2月20日(水)、参加者9名で開催しました。


●当時もっとも人気があり、1000を越える設計をしたMMW(マッキム・ミード&ホワイト)も、大規模で公共的な建築になればなるほど、ボーザールの建築理念にとりつかれていました。ラプルーストからの引用を思わせる鉄骨構造は軽快で、トップライトなどに表れたテクノロジーの直截的な表現はアメリカ建築の可能性を感じさせてくれますが、鉄骨造の表層に石を張りつけ、要求や機能に応じて様々な様式を着せ替えていく手法は、いかにも追従の方法としか思えません。しかし、それとそっくり同じ現象が日本の明治期様式建築でも起こっていました。こうした方法を克服していく過程から、モダニズム建築が勃興するというところもよく似ているようです。

●そうした中からもアメリカ独自の建築が生み出されています。木造シングルスタイルを基本にしつつ、それ以上におもしろいのは、木架構やRCをそのままに、構造表現主義とでもいえるような建築が生まれていたことです。西海岸のメイベックの建築はそうした新しい動きの先駆であると同時に、過渡期の混乱とおもしろさがあふれているようです。西海岸という「地域」の「小さく」「簡素」な建築に、「モダニズム」が胎動していました。



●次回<寺子屋68>は,

《近代建築を多角的に検討;アメリカ建築の20世紀−8 》


話:三沢浩

日時:2002年 3月20日(水)(第3水曜定例) PM 7:15〜

場所:東京都渋谷区代々木2-26-1第1桑野ビル5F-C 03-5351-2166(tel,fax)会費:400円


問合:大崎元 建築工房匠屋 03ー3716ー1743(tel)3716ー8459(fax)nifty-serve:VED03705



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