寺子屋
寺子屋は日本の近代建築を多角的に検討する会 です



第45回報告


《日本の近代建築を多角的に検討;F.L.ライトとモダニズム−13》



20000315 三沢 浩

1.劇場建築の構造(再)

1)再度、五十嵐純一氏に問題をきく
2)いかにして大屋根を窓枠で支えたか


2.ブロードエーカー・シティについて(続)

1)コルビュジエとライトの両都市論
2)「輝く都市」と「消えゆく都市」比較論
3)都市居住の中に光と緑のコルビュジエ


3.ブロードエーカー・シティの中の施設

1)映画館・ガソリンスタンド・スーパー
2)小学校からモーテルまで
3)大住宅、農村住宅への挑戦
4)クローバーリーフの団地
5)都市の住宅、郊外の住宅


4.モダニズム住宅への転換

1)ウィリー邸T、Uの場合
2)マーカス邸計画


5.落水荘(カウフマン邸)の成功

1)カウフマンJr.の提案
2)敷地選定とその経過
3)建設(1936)過程の問題
4)その構造について




●寺子屋第45回は2000年3月15日(水)、参加11名で開かれました。



●F.L.ライトとル.コルビュジエの都市論の比較から、ライトの都市に対する考え方、というよりも都市そのものの存在の否定という姿が浮かんできます.
広大な敷地の中に都市機能を分散し、都市的生活を可能にしながらも、その基本的理念は「ディスアピアリング・シティ」=「消えゆく都市」であり、つねにその空間基盤を「野」におくような「リビング・シティ」だったようです.

●そこには「都心」と「郊外」といった二分法はなく、さらに言えば、「資本」と「労働」といった社会的二項対立を前提にするということもなかったのかもしれません.
それは19世紀の「工業都市」(T.ガルニエ)や「田園都市」(E.ハワード)にはない視点であり、20世紀の都市論と比較しても特異なものと言えると思います.その特異性が枷となって、「輝く都市」のように広く現実の都市空間に翻訳されることはなかったという見方もできそうです.

●この「リビング・シティ」の中から、彼の住宅の新しい展開=ユーソニアン・ハウスから落水荘へとつづく、自然の中に一体化しつつ都市的生活を可能にする住宅群が生まれてきます.当時はそれがモダニズムの方向とは思えなかったようです.




●次回<寺子屋46>は、
《日本の近代建築を多角的に検討;DOCOMOMOと日本のモダニズム》
『文化遺産としてのモダニズム建築展』−DOCOMOMO20選−について


話:松隈洋

日時:2000年4月19日(水)午後7:15 からです(第3水曜定例)
場所 :東京都渋谷区代々木2-26-1 第1桑野ビル5F-C 5351-2166  会費:400円

問合:大崎元 建築工房匠屋 03ー3716ー1743(tel)3716ー 8459(fax)nifty-serve:VED03705



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