「介護保険と居宅改修」勉強会 

       
報告 : 永井 幸 

4月29日、東京支部主催による「介護保険と居宅改修」勉強会(講師:高本明生氏)が池袋の生活産業プラザで開かれ、会員21名一般16名の参加がありました。豊富な資料とOHP、スライドを使ってわかりやすく、大変勉強になりました。

 講義内容は以下の通り。
@4月より施行された介護保険法の住宅改修サービス及び東京都での住宅改造助成制度の概要。
A住宅改造助成制度において既に建築士、OT、PT等の市民専門家チームが行政と連携する形で行われている東京都町田市の実践報告。
B住宅改修の基本技術と事例紹介。

 超高齢化社会にありながら、高齢者、障害者には住みづらく、危険でもある不良住宅が再生産される状況の中で、公的住宅改修制度の役割を踏まえ、その長所・短所を見極めながら、制度利用者の立場にたった建築士など専門家の制度への積極的な関わりが今求められていると感じました。介護保険法との関係で制度の見直しが進む今こそ、こうした地域での取り組みが公的制度の改善にもつながっていくと思います。
 次回勉強会は、7月22日(土)13:30〜16:30、生活産業プラザ(池袋)にて。「地域の住宅改善ネットワークの実践例とその方向性」パネルディスカッション形式で。
 その他、東京都住宅改修アドバイザー研修講座が開催されます。6月28-30日の3日間通し(詳細は東京都広報を参照)。

<参加者の感想より>
 前半講議、後半は実例という長い講座だったが、内容の密度も高いものだった。高本さんらはこれまでも長年、高齢者、障害者のための居宅改修を手掛けておられ、介護保険の制度ができたからどうなるということより、むしろ住宅改修に対して専門職が関与する必要性を語られたと思う。建築士がアドバイザーとして担う役割は質の高さを確保することと工事費の適切化が主だが、現在、東京都では町田市を除いて建築士による関与はほとんど無いという。設計者にとって格好の学習の機会であり、新建の一員としても積極的に取り組むべきことだと思った。
(『ホワイエ』6月号掲載)

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