そのほかにも船の科学館には非常に興味深い展示がいっぱいありました。中にも入ってみたのですが、とても勉強になります。屋外展示にも面白いものがあって、その中でも一番興味深かったのがこの二式大艇です。
昭和15年に作られ、17年に制式採用された当時としては驚異的な性能の水上飛行機で、航続距離は7500キロと表示されているが、信じがたい。調べると6112キロという数字があります。167機製造されました。しかしこの飛行機の中に10時間以上も閉じ込められるというのは地獄だったでしょう。燃料は船底に積み込んだみたいです。主に輸送に使われ、爆撃、雷撃も行ったらしい。翼幅38m 全長 28m。
アメリカから昭和52年に完全な形で返還されたそうです。世界に唯一、これしか残っていません。雨晒しです。せめて屋根ぐらいはかけてあげたいものです。
2004年2月に鹿児島の海上自衛隊「鹿屋航空基地史料館」に移送されます。あちらではどんな扱いを受けるのかな。
尾部銃座。
(この項終わり)