「新日本人」革命

いま日本で起きつつあるルネサンス

 

岡本呻也 

 

新日本人/旧日本人モデル

新日本人/旧日本人モデル英語版

 以下は、「新日本人」革命〜いま日本で起きつつあるルネサンス(講談社刊) の骨子です。これは、ビジネスの現場から、日本人の意識が大きく変わりつつあるという指摘です。私は日本で今現在、ルネサンスが起こりつつあるという重大な発見をしたのだと思っています。

 日本経済が、恵まれた人材と資源を持ちながら、その潜在的成長性を発揮できずに、いつまでたっても不況にあえいでいるのはなぜか? その一番大きな理由は、政策の失敗ではなく、欧米人とは根本的に違う日本人の価値観にあります。日本人のマインドセットでは、変化を恐れ、リスクを取らず、新しいことは全て否定してしまいます。

 旧日本人

 会社にぶら下がっている。目的意識がない。思考停止

 顧客より社内の秩序維持が大切。「自分さえ良ければ」と思っている

 戦略・生産性・コスト意識……辞書にない

 コネや義理人情に縛られた世界が好き。市場競争なんか大嫌い


 ほとんどの日本のビジネスマンはこんな意識をもっています。これでは日本企業は儲かるはずがありません。したがって資本効率が悪い。自律的にカネが循環しないので、政府の保護的、救済的な役割がかなり大きくなっています。自由経済を否定する旧日本人の組織依存的な傾向が、大不況の原因なのです。

 しかし、希望もあります。
 私は今現在、日本のビジネスマンの間で「ルネサンス」が進行中であると確信しています。それは、社会主義体制の崩壊がソ連の人たちの価値観を変えたよりも、はるかに大きな精神的変革が日本人に起こりつつあるということなのです。
 今や、どの日本の組織にも、古い日本人とは全く違ったマインドセットを備えた「新日本人」が存在しています。新日本人の頭の中からは、これまでの日本になかった変革の意思と合理的発想、戦略的発想が自然に出てきます。

 新日本人

 プロフェッショナルとして、自分で稼いで生きていく

 個人は仕事を通して社会全体につながっていることを理解している

 「儲からなかったら仕事は無意味だ」と思っている 。合理的に行動する

 価値を交換する「自由市場」を尊重。競争に勝つために常に向上する

 つまり、現在の日本には2種類の日本人がいるのです。私はこの事実を指摘したいと思います。「新日本人/旧日本人モデル」は、彼らの意識の違いを整理したものです。

新日本人/旧日本人の年代別比率のイメージ

 実際、日本は大きく変わりつつあります。しかしその変化を邪魔しているのが、日本をダメにした張本人である旧日本人たちです。「新日本人」の組織内改革に向けた努力は、彼らの上司である旧日本人が完全に抑え込んでいます。旧日本人たちは、「これまでの自分たちの方法を変えることは、自分たちの存在を否定されることに等しい」と信じています。そして「抵抗勢力」として、最後の破壊と抵抗を行っています。
 現在、日本のあらゆる企業組織の中では、この新日本人と旧日本人の、「目に見えない」けれども激しい対立が起こっているのです。戦いに敗れて組織を去る新日本人も少なくありません。

新日本人vs新日本人、これからこうなる

 しかし、勝負の結果は見えています。新日本人は必ず旧日本人に勝つでしょう。なぜなら、日本人全体の意識は、徐々に新日本人に入れ替わりつつあるからです。意欲のある若者はほぼ全員が新日本人なのです。問題は変化のスピードです。

 私は、現在日本で、世の中全体を変えてしまうほどの精神的変革=「ルネサンス」が巻き起こりつつあると考え、この2年間を執筆に費やしてきました。これはその「新日本人ルネサンス論」の一部です。この動きはあまりはっきり理解されていませんが、みんながその動きを自覚すれば、新日本人として行動する人の数が増えて、さらに日本の変革が加速されるはずです。
 ご支援をいただければ幸いです。.

英語版

ここから派生したのが“オープンソース型ビジネスマン”の生きる道

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