中共政府はわれわれの救いの神 

(2006.08.15)

 ことあるごとに日本に対して政治的圧力を加え、領海侵犯や経済水域における天然資源の盗掘といったちょっかいを日本に出してくる中国。にもかかわらず日本国内には、アジア諸国との関係修復を望む声が少なからずあります。首相の靖国参拝やA級戦犯合祀にについても、近隣諸国への配慮を理由に否定的な見解を持つ人が少なくありません。
 でもそういう人って、じゃあ時期首相が靖国参拝を止め、国立追悼施設を新設したら、特定アジア諸国からの日本批判がピタリとやむと信じてるんでしょうかね?

 なんと人のよい。そんなことはありえないでしよう。国際社会はヤクザと同じなんだから、譲れば譲るほど削り取られていくだけですよ。最終的には、こちらががまんできなくなって盆をひっくり返すことになるんですから。だからこんな議論をしていること自体が不毛なことですよ。しかしこのような世論は、中国側のプロパガンダによって形成されたものであるという側面も見逃しがたいものがあります。
 敵は、靖国神社に参拝する国民に選ばれた政治家ではなく、海の向こうにいるという単純なことが見えないというのもおかしなことです。

 さて、彼らにどのように対するべきかと考えていたときに、「いやちょっと待てよ、ひょっとすると中国共産党政府はわれわれの救いの神ではないのか」と思うようになりました。
 例えばもし、中国が中共政府以外の政府に支配されていて、純粋な資本主義国家であったとしたならば、これはわれわれにとって相当な強敵になるかもしれません。しかし、幸いなことに中共政府があることで、国内の経済主体や直轄都市との間で中共政府は絶えざる摩擦緊張を感じるようになっています。中国経済の足を中共政府と人民解放軍が引っ張っているという構図は当分続くのではないでしょうか。中共政府が中国人民の上に乗っかっていてくれる限り、国内の不安の種は尽きないのです。つねに分裂の危機をはらんでますからね。そしてそれこそが中共政府が国民の間に反日気運を煽る理由なんですから。。

 一方で日本は、他のアジア諸国と同様に、中国とも深い経済的なつながりを持っています。そしてこの傾向はますます深化するでしょう。その結果日本の経済界は、「中国とことを荒立てたくない」という思考に陥りがちです。しかし、中国の経済界だって、日本と関係をこじらせたいとは決して望んでいないはずです。日本と事を構えたいのは、反日扇動を利用して国内をまとめあげたいと望んでいる中共政府以外にはいないわけです。
 それだけに、中共政府とそれ以外の中国人民を分けて考えるという発想は非常に重要だと思われます。明治以降の日本は、国家と社会がぴったりと一致していたために、このような概念を持つ人が少ないというのがひとつの問題です。それがないから、中共政府のブラフを見ると、「13億人が怒っている。なんとかしなきゃ」と、土下座外交以外の解決策が見つからないのでしょう。でも13億人は怒ってませんよ。中共政府はさかんに焚きつけてますがね。政権がコロコロ変わってきた中国人こそ、「政府と国は違う」ということがわかってますよ。
 政府と国は分けて考えることができるはずなのです。それができないから(マスコミも)、「過去の国家がやったことに対する贖罪意識にとらわれ続けて、自虐史観に陥っているだけなんですけどね。そんなの、切り離せばいいだけなのに。「過去の政府は過ちを侵したけど、日本国民はもっと賢いし、もう違う理念をうち立てている。自分たちはそっちに依拠している」ということで、特定アジアのいわれなき非難もかわせるはずですが。だってわれわれは、過去の政府とは関係ないんだから。しかも国民としては、自衛のために闘って死んでいった英霊のためには祈りを捧げるのは、国際常識として当然のことであって。

 われわれは、中国経済界とはがっちり手を握り、関係を深めるべきだと思います。そして政治外交的には、いかに中共政府を掣肘するかに知恵を絞り、そのために周辺諸国と連携を強めるべきではないでしょうか。中共政府を生かさず殺さずあと数十年コントロールして、インドが中国の対抗勢力に発展してくるのをじっくり待つというのが、現在観望しうる最善の手のように私には思えます。それを極めて戦略的に行っていく必要があります。

 巨大な国家中国の上に、まったく融通のきかない子供のような思考形態を持った中共政府が乗っかっているということは、われわれにとっては僥倖以上の何ものでもないでしょう。

前次


愛媛4区 桜内文城サイト運営者は桜内ふみき氏をサポートしています



人間力★ラボ


「人間力」エピソード


芦川淳氏   自衛隊vs.人民解放軍 我らもし闘わば
芦川淳氏   原子力空母ジョージ・ワシントンに乗ってきた!
芦川淳氏  沖縄の基地問題など、国防を考える3
田代秀敏氏 「混沌の大国」中国と中国人を知る

神保哲生氏  今更なんですが、「ジャーナリズムとは一体何なのか」
三神万里子氏 メディアの「情報信頼性評価基準」を考える

山田恭路氏 自然派ワインに首ったけ
川村武彦氏+山田恭路氏 「天才の国」イタリア自然派ワインの真実


野中郁次郎氏 ナレッジ・ワーカー育成講座
本間正人氏  コーチングは日本の「やる気」を呼び起こすか
三ツ谷 誠氏  市場、個人およびカイシャの一般法則
織田聡 氏   カイシャ文化の現在を問う

「国ナビ」で作った予算対案を衆院本会議に提出/桜内文城 氏
竹中平蔵氏  なぜいつまでたっても「改革」できないのか
中林美恵子氏 アメリカ議会に見る「機能する立法府」のあり方
瀬口清之氏  パブリックマインドとは何か

小西達也氏 「チャプレン」という仕事
ヴェルディ&ワーグナー生誕200年 記念座談会
爆笑座談  オペラ愛好家とはいかなる人種か?
METを観たら、METを読もう!
2013年夏のヴェローナ音楽祭/武田雅人
2010年夏のヴェローナ音楽祭/武田雅人
2007年夏のヴェローナとマチェラータ音楽祭/武田雅人
偏愛的オペラ談義


ネット起業! あのバカにやらせてみよう
ベネチア貿易船復元計画
江戸城再建計画
『日本の借金』時計への勝手リンク
12-13イタリア旅行
11ヨーロッパ紀行
04ヨーロッパ紀行
02ヨーロッパ紀行
フィリピン有情
佃点描
ぼくはこんな記事をつくってきた
余は如何にして編集者となりし乎
雑誌づくり講座


4秒でわかる Pin Point ワールドカップ2014
4秒でわかる Pin Point ワールドカップ2010
日本のサービス、ここが間違ってる
爆笑! 四酔人サイト問答
女子大生版「日本のカイシャ、いかがなものか」
丸山真男と日本の外骨格
藤原正彦先生論文「国家の堕落」を読む
金融工学は製造物責任の夢を見るか?
酒飲みの「旅行話」
台灣好好 日本よりも日本らしく
さる名門女子大における恋愛論講義

人間力営業
「人間力」101本勝負メールマガジン
「人間力」とは、大人になることと見つけたり


最後に勝つのは「新日本人」だ
「新日本人/旧日本人」モデル
「新日本人」論 対話篇
「カイシャ主義」に挑戦! “オープンソース型ビジネスマン”の生きる道


誰が神を殺すのか
構造改革とは意識改革である
現代都鄙問答
一億総中流の倫理崩壊
完成! 「新日本人ルネサンス論」
日本人の田舎者意識の精神史的地位

顎関節症 鈴鹿市の歯医者さん歯科 口腔ケア鈴鹿市と四日市のパート/アルバイト求人/ホワイト介護 認知症予防
東京都の矯正歯科/高輪矯正歯科 個性正常咬合 名古屋 税理士経費 会社設立/社会保険労務士 予防歯科千葉/ひかり すてきな口元 院内 デリバティブ ターン債/ 仕組債・仕組預金 災害支援シェルターナス法による漏斗胸手術は
名古屋市で大学生のアルバイト/ポスター展示バイト求人情報 医院HP全国対応 作成例
国立市内科クリニック 動脈硬化鶴見区の整形外科 骨折浜松市 痔瘻の内痔核硬化療法の日帰り手術は青森 耳鼻科/逆流性食道炎大阪市 肛門科/注射だけ 山本クリニック仙川駅 腰痛静岡 肛門科/ALTA療法 静清バイパス マイクリニックアルタ療法 静岡 あらゆる痔に対応
江戸川区 葛西 整体オステ 直接法幸区の耳鼻科 嚥下障害診療なら千葉市 心療内科 メンクリ
豊田市にある内科/菅沼医院 リウマチ 認知症青葉区 小児科/乳幼児健診町田のたむら整体院 自律神経失調症
Better habits 社員研修 コーチング受診|漏斗胸手術の準備戸塚区の内科・内分泌内科光干渉断層計 笹塚の眼科相模原市南区 内科 経鼻内視鏡精神科・心療内科 さいたま市大宮区 うつ病しみやお顔のたるみ 大阪 神戸外注ウェブデザイナー求人募集。名古屋・愛知県のパンフレット電子カルテ「新規開業成功」セミナー 名古屋
霧島市 はやと形成外科 にきび跡を治す愛西市の歯科ホワイトニング