QuantumGIS

QuantumGISで地図を作る

ページ中の画像をクリックすると拡大します。

地図を作成する

QuantumGISを起動します。異なった測地系のデータを利用する場合や、出力する地図にメートル方式のスケールを入れる場合は、測地系を設定する必要があります。メニュのファイルのプロジェクトのプロパティを開き、世界中の空間参照システムのJGD2000 Japan Plane Rectanguler CS・・・」(平面直角座標系)又はJ「GD2000/ UTM zone・・・」を選択します。平面直角座標系は1~19番まであり、使用する地域に合った番号の平面直角座標系に設定します。平面直角座標系の番号は、地図センターを参照してください。

プロジェクトのプロパティ

沖縄本島の地図を作る場合は、JGD2000 Japan Plane Rectanguler CS XV、またはJGD2000/UTC zone 52を選択します。

空間参照システム

次に地形のデータを追加します。shapeファイルやgpxファイルなどのベクターデータを追加する場合は、ベクタレイヤの追加から登録します。

ベクタレイヤの追加

追加するファイルをブラウズを押して、読み込ませるファイルを指定します。

ベクタレイヤの追加

地図を出力する

QuantumGISで作成した地図を画像ファイルなどで出力して文章等で使いたい場合は、「新コンポーザーマネージャー」を呼び出します。

新コンポーザーマネージャー

新規地図を追加を押し、地図を出力したい指定を設定します。

新規地図を追加

地図上での表示サイズは、縮尺で設定することができます。

縮尺の設定

アイテムを選択/移動で地図やスケール、ラベルを移動させることができます。

アイテムを選択/移動

アイテムの中のコンテンツを移動で地図の表示位置を変更することができます。

アイテムの中のコンテンツを移動

新規スケールバーの追加で地図にスケールを追加することができます。

スケールの追加

スケールバーは、単位や目盛、線の太さなどを設定することができます。

単位ラベル

完成した地図は、直接プリンターで印刷したり、イメージをエクスポート(jpegやpngなど)、SVGやpdfで出力することができます。

出力

検索機能を使う

QuantumGISは、Shapeファイルを扱えるフリーのGISソフトです。Shapeファイルはベクターデータなので、拡大縮小しても線の太さが変わらず、拡大して線がギザギザになりません。動植物の分布などを示した地図を作成したいときに便利です。他にラスターデータを扱うこともできます。公開が終了してしまったのですが、ラスター化された航空写真を表示することができます。航空写真の上に等高線などの地図データを重ねることもできます。

地図のデータは、国土地理院の基盤地図情報サイト国土交通省の国土数値情報ダウンロードサービスからダウンロードできます。ダウンロードしたファイルは、xml形式なので変換ツールも一緒にダウンロードする必要があります。他にもいろんな情報が無料で公開されています。

GISは、検索方法がデータベースの検索と同じです。基本的には、SQLのSelect文と同じで、検索画面では「select * from GISデータ where ID = '1';」のwhere以降を設定します。検索キーワードは、' 'で囲みます。完全一致検索の場合は=、部分一致検索の場合はLikeを試用します。部分一致検索の場合は、検索キーワードに%を付ける必要があり、前方一致は'キーワード%'、後方一致は'%キーワード'、部分一致は'%キーワード%'とします。複数の条件と一致するものを検索する場合は、andを使用します。複数ある条件のいずれかと一致したものを検索する場合はorを使います。

QuantumGISの検索
画像をクリックすると拡大します。
検索したいレイヤーを右クリックし、検索画面を開く。

クエリービルダー
画像をクリックすると拡大します。
国土地理院基盤地図情報の10m等高線から20m等高線を検索した時の一例です。

検索が完了すると選択したデータのみ表示されます。表示されているデータをshpファイルで保存することができます。この方法でデータの分離や必要なデータの抽出を行うことができます。

シェープファイルの保存
画像をクリックすると拡大します。
レイヤーを右クリックして名前を付けて保存で、表示されている部分のみ保存できます。

余談ですが、QuantumGISのshpファイルを保存することができる機能を利用したら、GarminのGPSのカスタム地図を作成することができます。GPSの地図の作り方は、アベル父さんの もっと山を、スキーを、感動を!GPS関連のお部屋で解説されています。