に変えていく。沢沿いの紅葉で見逃せないのが、
西沢沿いの登山道から僅かに入ったところにある落差約60mの
本棚沢・本棚の
紅葉だ。水しぶきが霧となって漂う
棚の下で、落ちる水とともに色着いた木々を眺めていると、時間が経つのを忘れてしまう。
標高1292.6mの西丹沢・
畦ケ丸
はブナ、カエデ、ヤマボウシなどの落葉広葉樹
に覆われ、深山の雰囲気が漂よっている。この山へのコースは、右に左にへと渡り返す沢沿いの道や、
尾根筋の道と変化に富み、その傍らで見られる野草の花、ブナの大木や
沢の大滝など、丹沢の自然の美しさ、素晴らしさが静かに味わえる道だ。夏が終わるこ
ろの沢沿いの道では、
イワシャジン
や
ツリフネソウ
、尾根道では
ヤマトリカブト
や
ハンカイシオガマ
などの野草達が歓迎してくれる。稜線上に一足早い秋が訪れるとリュウノ
ウギクの白い花が目立ち、
ブナの大木が色付きはじめる。
このブナの木は1本1本が
個性的な形をし、下から見上げると木の上には
ダイモンジソウ
や
イワギボウシ
など、母の腕に抱かれた様に気持ち良さそうにしている野草達の発見もあり、長い時間見ていても飽
きることが無い。このブナが葉を落とし始めると山の中腹や沢沿いの木々を
畦が丸の紅葉
鮮やかな紅葉
畦ヶ丸へのコースは、特に難しいところは無いが、沢沿いの道を歩くので軽登山靴程
度の足ごしらえは欲しい。また、大雨の後など、大滝沢、西沢の増水時は、木橋が流失
することもあるので情報収集をしてからの出発が必要である。
参考コースタイム(休憩時間含まず)
小田急新松田駅(富士急バス1時間)大滝橋(60分)一軒家避難小屋(50分)
大滝峠上(50分)畦が丸(30分)善六のタワ(50分)本棚(50分)
西丹沢自然教室(富士急バス1時間10分)小田急新松田駅
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