風さそふ 花よりもなほ   我はまた
   春の名残を  いかにとやせん


  
        風にゆられ桜の花びらが春なごり惜しそうに
      散り去っていく
      私のこの命も心残りのまま、
      今静かに消え去ろうとしている  
      このやるせない想いをどうすればいいのだろう、、、
      どうはらしてくれようか、、、
                   (かぐや流素訳)



かぐやのひとりごと
 
      春になると桜満開になる路を今宵
      空見上げながら ひとり歩いてみた
      寒そうな枝先から もう、うっすらと
      かすかな芽を  申しわけなさそうに
      のぞかせていた 
      だれも気づかない
      気にもとめない
      見向きもされない   ただの枝ばかり。
      あなたも葉桜と同じだったんだね、、、
      
      私は子どものときから
      葉桜が好き!
      緑の葉のあいだから
      最後の力をふりしぼって花のぞかせてる
      わずかな花びらの  そのけなげさが好き
      そのはかなさが好き
  
      だれも見なくなって
      相手にもされなくなって
      ひとり静かにたたずんでいる
      さみしげな、、、
      最後の最後にわずかに残る
      色あせた桜の花が好き

  

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