昼の耀きが 地平に沈み行けば この夏の熱気は 記憶の中にしか 残らない 強さを増す夜風に 私は 火照る想いを 冷ましていく 黒みを増した空に かかる月を 今夜も見あげて ただ楽しさだけを 追憶し また一つの喜びを 集めて 心の中へ そっと納める 何度も重ねた 夜の数だけ 追憶は星となり 今また一つ 耀きを放ち始める