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昼の耀きが
地平に沈み行けば
この夏の熱気は
記憶の中にしか
残らない

強さを増す夜風に
私は
火照る想いを
冷ましていく

黒みを増した空に
かかる月を
今夜も見あげて
ただ楽しさだけを
追憶し
また一つの喜びを
集めて
心の中へ
そっと納める

何度も重ねた
夜の数だけ
追憶は星となり
今また一つ
耀きを放ち始める


2008.06.15.汀尋