小さな音たちが 私の体に まとわりつく くすぐったいのだ わずらわしいのだ 笑う人の声 閉まる扉の音 隣りの部屋からは いつまでも 水の音が続き 目をつぶった私は 異郷の床の中で 訪れぬ眠りを 待ち続けている 長い長い夜