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嫌いだった音楽が
体に馴染んだと
気がついた秋の日
年をとったのだと
苦笑いした日

懐かしく
聴きいる歌声は
無くした青春の
名残を思わせて
私の心を慰める

はかなく沈む
秋の夕日
形を無くす
街の影
嫌な思い出も
曖昧な影の中に
沈んで行き

冬になるまで
あと、数歩


2007.10.28.汀尋