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夜どおし歌って
夜どおし飲んで
朝はまだ遠い
今日を忘れるため
私達は騒ぎ続ける
明日など知らない

大声で笑い
叫ぶように話し
火照った体で
店を出れば
静かな街に
私達の声だけが
空ろに響く

夜明け間近の街は
青黒い影の中で
冷たく横たわり
時を忘れた私達を
非難するように
沈黙している

行先の無い私達は
「昨日」からの
場違いな使者

道を示す光は無く
白けた思いを抱え
私達は暁の片隅で
わだかまっている


2007.05.02b.椎葉