夜どおし歌って 夜どおし飲んで 朝はまだ遠い 今日を忘れるため 私達は騒ぎ続ける 明日など知らない 大声で笑い 叫ぶように話し 火照った体で 店を出れば 静かな街に 私達の声だけが 空ろに響く 夜明け間近の街は 青黒い影の中で 冷たく横たわり 時を忘れた私達を 非難するように 沈黙している 行先の無い私達は 「昨日」からの 場違いな使者 道を示す光は無く 白けた思いを抱え 私達は暁の片隅で わだかまっている