疲れていても 立ち止まることは 許されない 路地を覆うような 壁を頼りに また少し歩く すすけた壁に 肩をずりながら 身を支える何かを 指でさぐりつつ また少し歩く 暑さも 寒さも分からない しびれるような 体の痛みを どこか遠くに 感じながら また少し歩く また少し もう少し 前へ進むのだ