電車に乗った私は 今日も同じ道を 帰ってゆくのだ まがりもせず ゆるぎもせず 二本の鉄の軌道は 今日も同じ道を 差し示すのだ ためらいもせず とまどいもせず 雨が降ろうと 風が強かろうと 帰るべき道があり 疲れた私を 運んでいく 暗く沈みゆく 夜の中に