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銀杏並木を
指さして
君が微笑む

こっちから帰ろうよ

私は知ってる

昨日この道を
アイツと歩く君は
楽しそうだった

君は知らない

声もかけられずに
私は見ていた

一面に散った
黄色い銀杏の葉
次から次へと
降りつもる

躊躇う私の手を引いて
駆けだすように
踏みこんだ並木道

つないだ手を
振り払うなんて
できないよ
その温もりを
信じるしか
できないよ

舞い散る木の葉が
風に乱れて


2006.12.01.椎葉