回り道して帰ろ いつもとは 少し違う道を 回り道して帰ろ 曲がった事のない 角を曲がって 曲り角を 一つ違えただけで そこにあるのは 知らない家 知らない名前 知らない町並 回り道をすれば 日常の虚飾は はがれ落ち 曲がり角一つ後ろで ちっぽけな私の ちっぽけな自我が 帰っておいでと 呼んでいる 夕闇に落ちる前に 星空に呑まれる前に