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信じているよ
明日に
 目を覚ませば
黄金に染まった
 地平から
無垢の光が
 私を照らすと

信じているよ
長い夜が
 続いても
数え続けた
 時の数だけ
朝の光は
 近づいてると

耳をすませば
見透せない
 闇の中で
身じろぎする
 鳥の気配が
朝を待つのは
私だけではないと
 告げている

見よ
明るみゆく
 東の空を
長い夜の闇の
 終わりの時だ
胸をはり
 高らかに歌え
朝の歌を
誇りに思え
苦しくとも昨日を
 生き抜いたと


2006.03.10.椎葉
2006.03.11.修正