雨の降る夜は 私だけのもの 傘もささずに さ迷いでれば 静かな雨音は つぶやくような 子守歌となり この町を包み 皆の夜を抱きとり 雨の降る夜は 私だけのもの 舗装の上を 私の靴音が 響きわたる カツーン カツーンと 誰の夢にも 潜りこめない私は 雨に濡れた体を 抱きかかえて この夜の闇に 自由を感じている