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雨の降る夜は
私だけのもの

傘もささずに
さ迷いでれば
静かな雨音は
つぶやくような
子守歌となり
この町を包み
皆の夜を抱きとり

雨の降る夜は
私だけのもの

舗装の上を
私の靴音が
響きわたる

カツーン
カツーンと

誰の夢にも
潜りこめない私は
雨に濡れた体を
抱きかかえて
この夜の闇に

自由を感じている


2005.09.09b.椎葉