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遠い昔に
憶えた歌を
ふと
口ずさんでいた

意味も分らず
憶えた歌を
今も
そらんじでいた

気がつけば
心の中でしか
聞けなくなった歌

懐しさを込めて
歌う鼻歌は
薄の穂を揺らし
夕焼けをなぞって
星空に
消えていった


2005.07.19b.椎葉