遠い昔に 憶えた歌を ふと 口ずさんでいた 意味も分らず 憶えた歌を 今も そらんじでいた 気がつけば 心の中でしか 聞けなくなった歌 懐しさを込めて 歌う鼻歌は 薄の穂を揺らし 夕焼けをなぞって 星空に 消えていった