なだらかな山と 小さな川 人手の絶えた 水田には 蒲の穂が 伸び盛る そんな土に 生まれ育ち 今 帰っていく きれいな景色や うまい料理が 迎える訳ではない ありふれた里 ありふれた人々 陰を含んだ 冬の青空の下 みすぼらしく 枯れはてたこの土に 私は帰ってきた