道端にある小石 輝くこともなく ただ在るだけ 咲き誇る野辺の花の 葉の陰で 光も浴びずに ただ在るだけ 誰の為でもなく 己れの為でもなく ただ存在を許されて ここに在るだけ 蹴りとばされ 雨に打たれ 風に削られても 小石は小石 他の何かに 変わる訳は無く 小石として ただ在り続ける 振り向かれもせず 気づかれもせず それでも 在り続ける