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幸せであるということ

食事をとり
眠りにつき
笑いや
悲しみを見いだし
失われていく
時を惜しむこと

そうした
幸せのうちにいて
人は盲目であり
手離すまでは
その幸せに
気づきはしない

だから
今日という日が
悲しみばかりでも
失望ばかりでも
それはきっと
幸せなのだ


2004.6.25b.椎葉