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2004年7月プラハ・ザルツブルグを巡るグループツァーの記録です。メインイベントは7月24日のザルツブルグ音楽祭オープニング公演(小沢征爾指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団コンサート)でした。
ただし、行ったのは家内です。

プラハ

言うまでも無くチェコ共和国の首都。人口140万人。第2次大戦で破壊されなかったので、中世の建築群がそのまま残る都市としてはヨーロッパ最大といわれており、世界遺産にも登録されている。

チェコは古くはボヘミアと呼ばれ、6世紀ころスラブ系チェコ人が定住し始め、10世紀にヴァーツラフ1世(903-935)がボヘミア王国を建て神聖ローマ帝国の構成国として発展し、14世紀にカレル一世(1316-1378 四世と同一人)の時代に全盛期を迎えた。カレル一世は神聖ローマ皇帝に選ばれ、現在のプラハ城の基礎を築いた。15世紀ヤン・フスの宗教改革とそれに続く内戦で国土は荒廃し、その後ハプスブルグ帝国領となり、第1次世界大戦後チェコスロバキア共和国が誕生するまで、ハプスブルグ家の支配下に置かれた。ソヴィエト崩壊に伴いチェコ共和国が成立し、本年春EUに加盟が認められた。ただし通貨は、まだチェココルナ(=\4.5)が使われている。

独特の文化を保ち、特に音楽では、スメタナ、ドヴォルザーク、ヤナーチェクなど日本でも多くの愛好者を持つ優れた作曲家、チェコ・フィルハーモニーや数多くの弦楽四重奏団などを輩出している。

その外、作家のカフカ、美術のミュシャ、ロボットの名付け親チャペックなどが有名。


カレル橋からみたプラハ城
カレル橋はプラハの中心付近にありヴルタヴァ川にかかる古い橋。欄干には多くの聖人たちの像が並ぶ。
後方、丘の上に見える横長の建物群はプラハ城。中央付近のひときわ高い建物は、城の中にある聖ヴィート大聖堂。


カレル橋より眺めたブルタヴァ川(モルダウ川)
ヴルタヴァ川はエルベ川と合流し北海へ注ぐ。

プラハ点描 下のサムネイル(小さい絵)をクリックすると大きくなります


カレル橋入り口の塔

橋の聖人彫像
願いの像

触ると願いがかなうという

旧市街広場
中央はフスの群像

右後方はゴルツキンスキー宮殿(ロココ様式)

レジデンツ
(司教の館)

映画アマディウスの撮影が行なわれた所

旧市庁舎天文時計

旧市街広場
旧市庁舎の塔より

中央はフスの群像

ユダヤ人街

市庁舎の塔より
プラハ城方面

プラハの建物 下のサムネイル(小さい絵)をクリックすると大きくなります

プラハは中世から近世にかけ、長い期間中欧の中心都市であり続け、また大きな戦災に会わなかったため、ゴシックから、ルネッサンス、近世まで色々な様式の教会や宮殿などの建築物が残り美しい景観を作っている。以下は代表的な建築である。


プラハ城入り口

聖ヴィート大聖堂
プラハ城の中にある
(ゴシック様式)

聖ヴィート大聖堂
ミュシャのステンドグラス

ティーン聖母教会
(ゴシック様式)

ミクラーシュ教会
(バロック様式)
オルガンコンサートなどが開かれる

ネラホセヴェス城
ロブコヴィッツ家の城
(ルネッサンス様式)

チェコの音楽家たち

チェコにはボヘミア音楽の伝統を伝え、スメタナ、ドヴォルザーク、ヤナーチェクなど我が国でも人気の高い作曲家を輩出している。

また、ザルツブルグ生まれのモーツアルトもプラハの町を愛し度々訪れている。
歌劇「ドン・ジョバンニ」はプラハのベルトラムカ荘で作曲された。

左は、ドヴォルザークの生家で中は博物館になっている。

今年はドヴォルザーク没後100年に当り様々な行事が行なわれた。

音楽家たちの跡を訪ねて 下のサムネイル(小さい絵)をクリックすると大きくなります


ベルトラムカ荘
モーツアルト記念館

ドン・ジョバンニを作曲した所

モーツアルトの使った象嵌の鍵盤のフォルテピアノ

ドヴォルザーク記念館
今春没後百年とEU加盟を記念し全館花で飾られた

「新世界より」の楽譜
(記念館)

ドヴォルザークのヴィオラ
(生家)

スメタナが「わが祖国」を初演したホール

チェスキー・クルムロフ

プラハから南に下るとオーストリア西部に入りザルツブルグに至る。

その途中、ブルタヴァ川上流に沿い中世の面影をそのまま残す美しい町、世界遺産にもなっているチェスキー・クルムロフがある。


ザルツブルグ  1968年頃の様子はこちら

ザルツブルグはオーストリア西部にある小都市で、ローマの植民市から始まり、中世には大司教座が置かれ、後背地で岩塩を産したので裕福な町として発展してきた。

モーツアルトの生地で、毎年夏には有名なザルツブルグ音楽祭が開かれる。

多くの観光客で賑わい、世界遺産に登録されている。

左の写真は、司教の愛人が住んでいたミラベル宮、後ろは司教の城砦ホーエンザルツブルグ城。



また、郊外には、「サウンド・オブ・ミュージック」の舞台となった保養地ザルツカンマーグートがある。



ザルツブルグとその近郊点描 下のサムネイル(小さい絵)をクリックすると大きくなります


ゲトライデガッセ
旧市街の商店街
鉄細工の看板が有名

モーツアルトが住んでいた家
(生家は別)

モントゼーの教会
サウンド・オブ・ミュージックの舞台

バートイシュル
オーストリア最後の皇帝フランツ・ヨーゼフと王妃エリザベートが出会ったところ

菩提樹並木

モーツアルトの生母の家

ペンション

ザルツブルグ音楽祭

ザルツブルグはモーツアルトの生誕地でカラヤンが学んだモーツアルト音楽院がある。

夏には世界で最も有名なザルツブルグ音楽祭が開かれる。

今年は、オープニングコンサートとして小沢征爾指揮によるウイーンフィルの「新世界」などが演奏された。

左は、会場のザルツブルグ祝祭劇場の前。

音楽祭点描 下のサムネイル(小さい絵)をクリックすると大きくなります


会場前の馬車

チロルの正装をした女性客

フィナーレ

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