頭部伝達関数
(音の何でも小事典より)
オーディオの科学へ戻る
音波が耳に入るとき、頭部による反射・回込み、耳介内での反射などにより干渉を起し、鼓膜に伝わる波の強度にはディップやピークが生じる。その周波数や強度は周波数のみならず、音源の方向にもよる。人はこの現象を利用し音源の方向を知る情報源とするらしい。なお、ピークやディップの生じる周波数は、頭部や耳介のサイズから数kHz以上の周波数帯で生じる。
下の図は、正面方向にある音源を、上方向に移動したとき
(迎角で示す)
の頭部伝達関数の変化を示す。