第一にゃん 『迷い猫、保護する』
もう数年前のことになる。庭に「迷い猫」がいた。いつの間にかいた。初めて見たとき、「もう死ぬんじゃないかな」と思うぐらいにボロボロに痩せこけていた。 とにかく食うものと飲むものと思い、猫を飼ったことがない僕は、コンビニでネコ缶と牛乳と紙の器を買ってきた。 ご飯を用意して近づくと、あまりに衰弱していて、逃げたくても動けない様子だった。
舐め始めた。弱っているとはいえあっさり他人からエサ貰うなんて、コイツ「元飼い猫」だな。 ネコ缶一つと牛乳を与えたところで、どうするか悩んだ。
翌日、仕事から帰ると庭から猫の姿が消えていた。正直チョット寂しかった。
見捨てられなきゃ飼うしかない!と家の中に放り込んだそうだ。 う〜ん、いざとなると女性は強いなぁ! というわけで、迷いネコ(♂:白にごく薄い茶虎)は我が家の一員となったのである。 |