過去の日記 インデックス
ブルーベリー (生後677日)
2004,6,30
関東では午前中、時折ぽつぽつと雨が落ちたぐらいだったが、私が少年期を過ごした静岡では大変な雨が降ったらしくて、新幹線が止まってしまった。ここからそんなに距離があるわけではないのに、梅雨時の雨は局地的なのだと思った。
さて、最近大学の図書館にいて勉強していると、つい飽きてしまう時がある。そんな時、図書館にある雑誌を読んでみたりする。「文藝春秋」やら「諸君」やら「アエラ」などだ。最近の雑誌の主なテーマは二つあって、一つは冬ソナ。もう一つは浩宮殿下の発言と皇室のあり方である。興味深かったのは、文藝春秋に載っていた記事で、外国人の記者のコメントとして載っていたのだが、日本の天皇はヨーロッパの王とは少し性格が違って、あえていえばローマ教皇に近い、と言う記述だった。それもそのはず。日本の天皇家のはじまりは、日本に稲作が広まって、農耕社会になった時、農耕の祭礼を司る一族として日本に君臨したのだからだ。私は、今の天皇家は例の卑弥呼の一族の子孫だと思っている。卑弥呼は典型的なシャ−マンである。いまでも、天皇家はその時以来の祭礼を行っていると思う。軍事力を背景に権力を奪ったのではなく、宗教的な色彩が強いのだ。それをヨーロッパと同様な皇室にしようと言うのはなかなか難しいだろう。
しかし、時代は変わり、今や男女同権の世の中である。皇室もそういった変化を受け入れてしかるべきなのではないかというのが私の意見である。卑弥呼が君主だった時に日本は平安だった例があるのだし、そもそもアマテラスオオミカミは女性の神様なのだから。
ただ、血筋を重んじるという点は難しい。今の一般人はあんまりそんなことは気にしない。気にするのは柴犬の展覧会に出展する方々だろう。
それにしても皇室のあり方は難しいと、雑誌を読んで強く感じた。
画像はブルーベリーの実。
アットホームダッド (生後676日)
2004,6,29
真夏を思わせる暑さが今日も続いた。今年の6月は、気象予報士に言わせると例年より暑いのだという。確かにそう感じる。
今日、久しぶりにカンの里のブリーダーさんのところに寄った。いつもなら、私が来ると多くの犬たちがワンワンと吠えるのだが、今日は暑さのためかみんなぐったりしていた。当然我が家のカンも日中はぐったりしていた。
ブリーダーさんのところでは相変わらず子犬がいた。生まれたばかりの子犬3頭である。画像はそのうちの1頭で、それを見つめる母犬である。残念なことに、カンの母犬の「あやめ」が別の犬舎に移ったという話を聞いたことである。カンは母犬あやめによく似ている。一通り柴犬たちを見せていただいたあと、犬の話やら世間話をした。
さて、母犬たちは子犬の鳴き声にすごく敏感に反応して、鳴くとすぐ子犬の元に駆けつけて、なめたりオッパイを与えたりしていた。今日夜10時から、「アットホームダッド」というテレビ番組が最終回を迎える。この番組は専業主「夫」が子育てをする番組で、とても面白かった。終わってしまうのが残念だ。
今や人間界では、オスが子育てをする時代に入ってきたのかもしれない。
過ぎたるは (生後675日)
2004,6,28
過ぎたるは及ばざるがごとしと言うが、今年の春に撒いた植物のかなりを枯らしてしまった。原因は二つあって、一つは早く撒きすぎたこと。私が欲をかいて、早く撒けば(3月末)早く大きくなり、早く花が楽しめるのではないかと思ったのだ。結局、種が芽を出さない種類の花があった。
もう一つの原因は、ポットに植え替えて、ある程度育ってきたので、固形の肥料を与えたのだ。するとどうだろう、あっという間にベゴニア・センパフローレンス10株のうち、8株が枯れてしまった。ペチュニアも枯れてしまったものがあった。よかれと思って肥料を与えたのだが、幼い株には強すぎたようだった。
何事も多すぎてもダメ、少なすぎてもダメ、早すぎてもダメ、遅すぎてもダメと言うことを再認識した。私はこの春、少し調子が悪かったので、医者にお願いして強めの薬を出してもらった。ところが、効果が出るどころか、副作用の腹痛の方が強く出てしまって、結局意味をなさなかった。これも私が回復を焦って、欲をかいたのが原因だったと、今思えばそう考えられる。
人生も花作りも、適当なバランスを保つのは難しいものである。
画像はネメシア。
紫陽花 (生後674日)
2004,6,27
1日どんよりとした曇り空だった。午前中は昨晩行われた、ユーロ2004サッカーのオランダ対スエーデン戦をビデオで撮っておいたので見た。0対0のPK戦の結果オランダが勝利したが、壮絶な戦いだった。午前中はそれで終わってしまった。午後は少し昼寝をした。それからカンの散歩に出かけた。
外は陽光こそないものの少し蒸し暑く感じられた。休日の川べりの道は、多くの犬が飼い主とともに歩いている。すれ違いざまにカンと牙を向き合う犬もいれば、何事もなかったように通りすぎていく犬もいる。首輪をはずしてノーリードで歩いている犬に我々が近付くと、あわてて首輪に綱を付ける飼い主もいる。今日は暇だったので、ゆっくり1時間ほど歩いた。残り三分の一辺りまできた所で、ぽつぽつと雨が落ちてきた。梅雨時の雨は予想が付かない。私はカンを早く家に連れて帰ろうと急ぐのだが、カンはお構いなしに、あっちでくんくん、こっちでくんくん一向に先に進もうとしない。私は「雨降ってきたんだから急ぐよ。」なんて呼びかけながら、帰路を辿った。
我が家の紫陽花も雨に濡れて、梅雨本番の様相を呈している。画像は少し前の頃の紫陽花。
レッズ3位に (生後673日)
2004,6,26
今日も蒸し暑い1日だった。夜、カンを居間にあげていたら、大きなダニ(ノミ)を発見した。早速駆除した。そこで、ノミやダニに効くという薬をカンの背中にかけてやった。本当はフロントラインが良いのだが、ホームセンターで売っているものを買ってあったので、それを付けた。
するとその薬がしみたのか知らないが、カンが猛烈に抵抗を始めた。妻は引っかかれるし、私の手に噛みついてきた。よっぽど嫌だったのだろう。昨年フロントラインを付けた時はどうってことなかったのだが。薬によってしみたりするのだろう。次回からはフロントラインを入手して付けてやろうと思った。
さて、今日は午後、埼玉スタジアムに、Jリーグ第一ステージ最終戦浦和レッズ対FC東京の試合を見に行った。優勝に関係なくとも5万2戦余の観衆が詰めかけた。暑い中、選手も大変そうだった。レッズがオウンゴールで先制し、アレックスが追加点をあげた。その後田中達也が退場処分となり1名減ったレッズは1点返された。しかしその直後、FC東京も退場者が出て、何とか逃げ切り勝ちした。3位が決定し有終の美が飾れたという結果だった。セカンドステージでは優勝を狙って欲しいと願う。
ユーロ2004ではフランスがギリシャに敗れるという波乱があった。サッカーは何が起こるか分からないのが楽しみの一つだ。
画像はアレックス選手のコーナーキック。
父の状態 (生後672日)
2004,6,25
雨がときどき降っては止み、また降り出すという、梅雨時特有の天気だった。蒸し暑くて梅雨も半ば過ぎて、ときには豪雨も警戒しなければいけない気候になってきたようだ。
夕方、雨が降っていなかったのでカンの散歩に出かけたら、すぐにぽつぽつと降り出した。そんな予感がしたので帽子をかぶっていったのは正解だったが、ポロシャツは汗と混じってだいぶん濡れてしまった。ただ、私はカンの散歩をしたあとは必ず、下着も含めて着替えているのであるが。
さて、今日父の様子を見に行った。病状は安定しているようだった。ただ、痰がやはり随分と出るようだ。
残念なことに、意思の疎通というものができない。手足は動くし、人を見つめることはできる。人差し指を立ててと言えば、立てることができる。バイバイと言えば手も振る。しかし、医者の説明によると、その人が誰であるかを認識できているかどうかが疑問だという。やはりかなり脳の損傷が激しかったのだろう。そういう意味で、父は人格を持った人間としての命は終えてしまったのかもしれない。私はこの事実を受け入れることがなかなかできなかった。最近になってやっと諦観が芽生えてきた。受け入れるしかないのだ。精神分析者のフロイトはこの一連の流れを「喪の作業」というのだそうだ。
例えば人が亡くなれば、お葬式をし、49日の法要を営み、2周忌を行う。こうして残された人々はその人の死を受け入れていく。私にもその辛い期間があった。
画像はオキザリス(だと思う)。勝手に生えてきました。こぼれ種でしょう。
ベロニカ (生後671日)
2004,6,24
今日も蒸し暑い一日だった。ただ、夕方は曇って昨日よりはいくらか涼しかった。と言ってもほんの少しだけど。
川べりの道を歩いていると、いつもすれ違う初老のご婦人がいる。必ず挨拶をしてくれる。少し気分が良くなる。きっと運動不足や、ストレス解消のために毎日歩いているのだろう。別の、ウォーキングをしているご婦人ふたりは、土手に伸びた草を払っている作業員の人たちに「ありがとう。」と言っていた。なかなかない風景だなあと感心しながらカンを引っぱって歩いた。
昨日はマルチーズを連れていた初老のご夫婦に散歩中であった。ずっと併走しながら歩いていたので私から声をかけた。聞くと、白の雌のマルチーズで、あと15日くらいで出産だそうだ。この時期いっぱい運動させとかなきゃいけないのだと笑っていた。挨拶をして別れた。
7月の半ば頃に柴犬はなに生理が来ると思われる。もう一度交配させてみる予定だが、どうか、うまくいけばいいんだけれど。
画像は青がベロニカ、白は白蝶草。
スペース・カウボーイ (生後670日)
2004,6,23
今日も真夏のような暑さの1日だった。昨日よりは少し雲が出ていたけれども。
さて、先日クリント・イーストウッド主演、監督の「スペース・カウボーイ」をビデオ屋で借りてみた。
わたしは、ビデオ屋で何を借りてみるかを決める基準として、雑誌「キネマ旬報」の年間ベストテンの上位に入っているものから選ぶことが多い。この「スペース・カウボーイ」は2000年度の外国映画部門第1位にランクされていた。ちなみにこの年の6位にケビン・スペーシー主演の「アメリカン・ビューティー」が入っている。
「スペース・カウボーイ」は60歳を超えたかつての空軍のパイロットや技術者4人が、NASAに呼ばれて、古いタイプのロシアの人工衛星(核弾頭が搭載されていることにあとで気付く)をスペースシャトルに乗って回収するという話だ。いろんな障害を乗り越えて、宇宙に旅立つ。しかし宇宙でも危機が発生する。4人のうち癌を宣告されて余命8ヶ月の男が、自らの命を捨てて、ロシアの衛星とともに宇宙の彼方(月へ行くと本人は言っている)へ消えた所は、涙を誘う。
この映画のテーマは、SFというよりも、人生も終盤にさしかかった人々がどのように生きるか、と言う所に凝縮されている。人生論を描いた映画なのだ。だから評価も高かったのだろう。
皆さんも一度ご覧になってください。
画像は「マリーゴールド」
博士の愛した数式 (生後669日)
2004,6,22
昨日は夏至だったというが、台風で日の長さを実感できなかった。今日は1日中雲一つない晴天で、太陽の高さと突き刺すような日差しを実感した。
今日は、先日読んだ『博士の愛した数式』と言う本の感想を述べてみたい。小川洋子さんの小説だ。タイトルからは、何か難しい数学の話かなと思ってしまうが、実際は特に数学が分からなくても何とかなると思う。できたら高校1年生レベルくらいの数学が分かっていると、より面白いかもしれない。「素数」とか、「約数」といったものが分かっていればと言うことだ。
事故の後遺症で、記憶が80分間しか持たない元大学教授の老人(博士)のもとに家政婦としてやって来た女性が主人公だ。彼女は10歳の息子がいるが、夫はいない。この親子と老人の交流がメインのテーマだ。最後はハッピーエンドで終わる。
小説としては、作者が良く数学を調べたこと、記憶障害のことなど設定がとてもユニークだ。第1回本屋大賞に選ばれた本だという。
私も高校時代に習った数学や、最近の読んでいる哲学書とを思い比べて不思議な感覚になった。「数」というものは、一体どこで生まれたのだろうか。この作品の中で博士は神様が作ったと解釈している。
事柄やものには全て違いがある。赤があるから白があるのであって、赤しかない世界では赤そのものも存在しないのだ。数も違い(差異)から生じてくるのだろう。数を飛び越えて、では差異はどこから来るかということを考えたくなる。最近私が読んだ本によると、宇宙が生まれた時(ビッグバン)に、全く同じだったものが何かの拍子で、エネルギーに微妙な「揺らぎ」が生じたのだそうだ。その揺らぎが「差異」というものを生み出した。我々人間がひとりひとり違うのもそこが原点なのだそうである。
画像の「ケイトウ」も微妙に色に「差異」があるものを寄せ植えしてあるものを買ってみました。
カン!台風の中散歩 (生後668日)
2004,6,21
台風6号の接近で、今日の午後から埼玉地方も大荒れの空模様となった。風と雨である。私も帰宅した5時半頃がもっとも雨風が強かったように思う。カンは小屋の中でじっと風雨を凌いでいたようだ。私が帰ってきたのを見つけると、久しぶりにく〜んと鳴いた。やっぱり台風が怖かったのだ。特にカンは風に弱いし、雨も囲いの中のスノコがびしょぬれになるくらいに吹き込んでいた。
そして私は雨合羽に着替え、帽子をかぶり、長靴を履いてカンの散歩に出かけた。カンは雨の中の散歩はそれほど苦にならないようである。濡れるのは嫌だけれども、おしっこだけはしておきたいからなのだと思う。ただ、距離はいつもの3分の1くらいに抑えた。私の眼鏡も雨にさらされて曇ってしまう。ミニチュアダックスを連れたご婦人が、犬を抱えて、屋根付きの駐車場で愛犬に小便をさせているのを見た。こんなとき他の飼い主さんはどうしているのだろうと思う。テレビで、台風の進路に当たる所で、猛烈な風雨の中、犬の散歩をしている人が映っていた。行く人は行くのだなと思う。カンは外でおしっこをする習慣が付いているので、こんなときでも連れ出さないわけにはいかない。
散歩から帰ってきたら、よく拭いて、居間にゲージを組み立てて、その中にカンを入れた。今夜は辛抱してくれよ、カン!
画像はトレニア。
オレンジデイズ最終回 (667日)
2004,6,20
台風が連れてきた湿った南風は、埼玉地方にかなりの暑さをもたらした。
今日は、仕事ではないのだが、それに関連することで深谷市まで行った。建物の外に出ると真夏を思わせる暑さだった。近くの熊谷市が35℃まで上がったそうだ。そろそろお風呂に浸かるのではなく、シャワーで済ます、夏モードに突入したくなった。今日は風呂を入れてしまったけれど。また、寝る前には冷房を入れて、タイマーで切れるよう設定して寝ないと寝付けないような感じの夜の暑さだ。日中暑くても夜涼しいと少しは体が休まると思うからだ。
話は変わるが、今日は毎週楽しみにしていたドラマの「オレンジデイズ」が最終回だった。最後は主人公の男性と、耳の不自由な女性(柴咲コウ)が結ばれてハッピーエンドだった。先日も書いたように、今、私は大学に通っているので、キャンパスの様子がとてもリアルに感じるので、そういった興味もあってこのドラマを楽しんだ。それにしても柴咲コウは演技が上手だと思う。目で演技できる女優だ。こういう人はなかなかいないだろう。
一つ終わって、これからは何か楽しいテレビ番組をまた見つけようと思う。
画像はトルコ桔梗。
出る (生後666日)
2004,6,19
埼玉地方は今日もやや蒸し暑い1日だった。朝カンの散歩に出たのが8時。もう太陽は随分高い位置まで昇っており、日差しが強かった。帽子をかぶって行ったが正解だった。約1時間ゆっくり散歩した。カンは暑くてハアハアしていた。朝ももう少し早い時間に行った方が、涼しくていいと思った。
午後妻の実家の柴犬はなに会いに行った。話を聞くと、はなは暑くても全然食欲が落ちないそうである。1回の散歩で3度も大便をするのだそうだ。カンは暑いとめっきり食欲が落ちる方なので、どうして差があるのか不思議に思った。はなは、私のことをしっかり覚えてくれているようで、私の車の音を聞いて、嬉しそうに鳴いたのだそうだ。今度来る新しい車の音も早く覚えて欲しい。それから、はなは私に体をこすりつけて、愛情を示してくれた。何回か散歩に連れて行ったり、我が家で預かったため、私を信頼してくれているのだろう。
はなの飼い主さんが、はなの芸を、えさなしで披露してくれた。私はそれに対抗意識を燃やして、家に帰ってからカンにえさなしで、お手と、おすわり、伏せをさせてみた。伏せだけがなかなかできない。えさがあれば0.1秒でできるのだが。また、居間から外へ出すことを「出る」という言葉で覚えさせている。えさがあれば結構すぐ出ることが多い。今日はえさなしでやってみた。
「カン!君はえさなしでできるよね。頭がいいから。」なんて褒めながら、出るの掛け声をかけると、約10秒後にやっと出た。分かっているのだろうが反応時間がちょっと長い。この辺がこれからの課題だ。
画像は先日のはな。
アメリ (生後665日)
2004,6,18
今日はかなり蒸し暑く感じた。日本の南海上に台風が接近してきているとのことで、湿った空気が日本列島に流れ込んできているのだそうだ。
さて、今日は先日見た映画「アメリ」を紹介したい。ジュネ監督のフランス映画で、結構笑える。暇があったら見て損はないと思う。
内容は、小さい頃から空想の世界が一番の遊び場だったアメリと言う女性が、22歳になった今でも、モンマルトルのカフェで働き、周りの人々を観察しては想像力を膨らませて楽しんでいた。そんなアメリは、他の人を幸せにすることに喜びを見出す。他人の人生にこっそりおジャマしてはたのしい悪戯を仕掛け、人知れずお節介を焼いて回るのだった。そんなアメリも自分の幸せにはぜんぜん無頓着だった。ところがある日、不思議な青年ニノに出会ったアメリはたちまち恋に落ちてしまうのだったが、アメリは自分の気持ちを素直にうち明けることが出来ない。しかし、最後は、アメリの住むアパートにいる絵描きの老人に背中を押されてその青年と、結ばれるというもの。
昔の映像が使われたり、ナレーターが映画を解説したりと、一風変わっている所がまた面白かった。
画像はハイビスカス。
カン、アイス食べず (生後664日)
2004,6,17
昨日より少し蒸し暑かった。それでも梅雨時にしては上々の天気だった。
夜、テレビで、犬が芸をする番組を見た。志村けんのアイーんをする犬だとか、あっち向いてホイをする犬だとかが出ていて、つい笑ってしまった。うちのカンは特段芸ができない。教えようとも思わない。
ちょうどその時カンを居間に入れていた。我々夫婦がアイスクリームを食べていた。棒状のやつだ。カンは何を食べているのか欲しそうにすり寄ってくる。そこで妻が少し取って手のひらに載せてカンにあげてみた。ところが舌で少しなめてみるものの、一向に食べようとしないのだ。仕方がないのでそれは捨てた。犬は猫舌ならぬ、犬舌で、冷たいものは食べないのだろうか。他に犬を飼っている人たちに聞いてみたくなってしまった。
ところで犬に芸を教えたり、躾をするのに、えさを使うのがよいのか悪いのかどうなんだろうか。うちのカンは、「おすわり君」というえさや、他にカンの好物を使わないと、なかなかおすわりやお手をしない。「よーしよし」とか、「グード」とか、褒める言葉や撫でてあげることだけで教えた方がやはり良いのだろうと思う。でももう遅い。カンはえさで教えてしまった。でもこれからはできるだけえさを使わないようにしてみたいと思う。
花菖蒲 (生後663日)
2004,6,16
今日も乾いた空気で、木陰はとても心地よい1日だった。大学構内の木の下のベンチで雑誌を読みながらカフェオレを飲んでいたら、時のたつのを忘れてしまうようだった。
今日、車の商談をして、最終的に印鑑を押した。つまり買うことに決めたということだ。私はこういう商談は苦手な所がある。まず車に詳しくないから、セールスマンの人(前の車もこの人から買った)のいろいろな話について行けないことが多い。おまけに値引きの交渉というのは苦手で、強く押し出すことができない。何か怒られているような気がした。できるだけ高く売りたいというのが彼らの希望なのは当然だし、私はできるだけ安く買いたい。1万でも安くなれば、昼飯何回食べることができるだろうか。
結局トヨタのシエンタという車に決めた。7人乗りだが後ろは補助席みたいなものだ。1500ccである。これを選んだ理由は、後ろの荷物置き場が広くて、カンの輸送に便利だからだ。燃費もいいらしい。実はお隣と全く同じ車で、色まで一緒になってしまった。間違えないように気を付けないと。
そんなこんなで今日は疲れてしまった。
画像は花菖蒲。
懇親会 (生後662日)
2004,6,15
今日の日中は昨日にもまして日差しが強かった。カンも暑くてハアハアしていたことだろう。
今日は、大学で研修している仲間で懇親会が行われた。年齢は若干の差はあるものの、私と同じくらいの人たちが多いせいか、話もあったし、みな向学心があって、今日始めて話をした人たちも、うち解けて、楽しい会話をすることができた。勉強している内容はそれぞれ違うが、それに関すること。冬ソナや、今月曜日の9時からフジテレビでやっている「愛し君へ」だとか、そんなテレビの話なども楽しかった。
最近研修が少し孤立しがちだったので、こういう仲間との懇親は有意義だった。
夏椿 (生後661日)
2004,6,14
今日は梅雨時にしてはさわやかな陽気だった。ただ、日なたに出ると太陽が高く、日差しは強かった。やはりもうすぐ夏至だからだろう。
さて、先日始まったサッカーのヨーロッパ選手権(ユーロ2004)のフランス対イングランド戦をビデオにとって見た。この両チームにはそんなにサッカーに詳しくない私でも知っている選手がいる。ジダン、ベッカム、アンリなどだ。前評判ではフランスが優勝候補なのだそうだ。結果からいうとフランスの大逆転勝利。後半ロスタイムに2点取って逆転勝ちしたのだ。すごい試合だった。ヨーロッパ選手権はW杯並のレベルと言うがやはりレベルが高い試合だった。
まずイングランドがベッカムの素晴らしいフリーキックからヘディングで合わせて先制。そしてもう誰もがイングランドが勝つだろうと思った後半ロスタイム、ジダンがフリーキックを決めて同点。さらにそのすぐあとPKをジダンがしっかり決めて逆転。そしてタイムアップ。試合全体を見てやっぱり力があり、有名な選手は本番でもすごいのだと思った。
こんな試合を見ると、2年前熱狂したW杯を思い出し、やみつきになりそうである。
画像は我が家の夏椿。これは妻の実家から、引っ越した時にもらったもので、今までほとんど花が咲かなかったのが、今年はいっぱい咲きました。やっとうちの庭にしっかり根付いてくれたみたいです。とても可憐な花で私は好きです。
カンの父のひ孫あらわる(生後660日)
2004,6,13
今日は午前中は曇り、午後から晴れて、湿度もそれほどなく快適な陽気になってきた。
夕方カンの散歩をしていると、先日妻を噛んだ犬の飼い主さんがあらわれ、その後どうですかとか、破れたズボンの弁償をします、と言ってきた。狂犬病の予防注射も受けていると明言していた。お互いに連絡先を交換して、今後の交渉に当たることになった。その飼い主さんは動物保険に入っているのだという。飼い犬が何かした場合に保険が下りるのだそうだ。うちはそこまでしていない。領収書があれば保険で弁償できるのだそうだ。念の入ったことだ。しかし今やそういう時代に入ったのかもしれない。
さて、今日、柴犬すずの飼い主のゆりぞうさんから連絡があって、すずちゃんはカンの父犬の三郎のひ孫なのだということだった。三郎はたくさん子孫を残しているが、もうひ孫がいるとは驚いた。まだ、5〜6歳くらいだと思うが。三郎の子どもは全国展でも好成績を残した子がいる。うちのカンもそう意味で良質な柴犬なのだと思う(自画自賛)。
ゆりぞうさんはホームページを作られたそうなので、皆さんも訪問してみてください。リンクは、うちのリンクのページから入れます。
画像はボール遊びをするカン。
園芸とサッカー (生後659日)
2004,6,12
今日は蒸し暑い曇り空だった。まあしかし汗だくになるほどでもないと思ったので、今日は1日庭木の剪定や、雑草を抜く作業を中心に、ガーデニングをした。少し新しい植物の植え付けもした。
一番苦労したのが、ぐんぐん伸びたつるバラを切ることだった。他人の家の敷地まで伸びていってしまったので、迷惑がかかると思い切ったのだ。問題なのはそれを細かく切ってゴミ袋に入れることだった。何せ薔薇にはトゲがあるので、軍手をしてもちくちく痛かったし、ゴミ袋が破けてしまったりした。
それからもう一つ、季節柄登場してきたのが、蚊である。長袖長ズボンで作業をしたのだが、何カ所か刺されてしまった。鬱陶しいものである。カンの囲いにもおとといくらいから、蚊取り線香を焚き始めた。フィラリアの薬を飲ませているので大丈夫だとは思うが、念のため蚊を少なくさせようという考えである。
ガーデニングが終わったら、途中カンの散歩をはさみながら、TVでサッカー観戦である。Jリーグ2試合。そして今日の深夜からはユーロ2004が始まる。レベルはW杯並みだというので、とても楽しみである。
画像は、我が家に二つあるアマリリスのうちの一つ。
利口な犬 (生後658日)
2004,6,11
午前中は曇り空で、ぽつぽつと時折雨が落ちていたが、午後から本降りの雨になってきた。こういうときのカンの散歩は少し面倒に感じる。でも少し短めのコースにした。
さて、今日の朝日新聞の朝刊に、ドイツの研究チームが、犬がどれくらい言葉を覚えられるか、それを検証する研究を行ったことが載っていた。それを見ると、お利口な犬は何と200もの単語をある程度覚えたのだという。研究対象になったのは、現在9歳のオスのボーダーコリー、「リコ」で、飼い主の協力を得て、ボールや靴下、バナナなどの言葉を覚えていることが確かめられたのだという。リコが名前を知っている7種類のものの中に、新しいものを入れてそれを取ってこさせる実験では7割の正解率。隣の部屋から、飼い主の表情を見てものを選ばないようにして、リコの知っているものを取ってこさせる実験では、9割の正解率だったという。
この知的能力は人間の3歳児くらいのレベルだそうだ。ただ、人間のこの方は語彙の量がずっと多いのだそうだけれども。
さて、我が家のカン君はどうだろうか。柴犬にしては礼儀をわきまえている方だとは思うけれども、これほどものを覚えているようには感じられない。さすがに洋犬で、かつ幼い頃から訓練した犬は違うと思った。
画像は柴犬はな。
蝶の舌 (生後657日)
2004,6,10
夕方カンの散歩に出かけると、結構湿度が高かった。台風から湿った空気が流れ込んでいるのだという。明日の夕方の散歩は雨の中になりそうだ。
さて、今日はビデオで見た映画「蝶の舌」について書いてみたい。とても素晴らしくて、そして悲しい話だった。タイトルから想像しにくいほのぼのとした映画であった。スペインの映画で、スペイン国内の映画賞を総なめにしたのだそうだ。
内容は、1936年のスペイン。内戦前夜、少年(小学校の低学年)と、老いた教師の交流を描いた作品だ。少年は、はじめ教師や学校を怖がって入学した。しかし老教師の温かい励ましや学問を興味深く教える姿に、先生を好きになっていく。蝶の舌というのは、先生が理科の話をしている時に、「蝶には舌があるんだよ、それで花の蜜を吸っているんだよ。」と教え、子どもたちを連れて森に出かける。こんな牧歌的な姿は長くは続かなかった。
当時のスペインは共和制を守ろうとする人々と、共産主義者、軍国主義者(ファシスト)など様々な考え方を持つ人たちがいた。そして軍部によるクーデターが起こったのだ。先生は自由主義者であり、共和主義者であった。クーデター後、そういった民主主義者は連行されていく。少年の住む小さな町でもそうだった。ラストは引退した老教師が、他の自由主義者たちとともに連行されていく所を、少年が母親に命じられて「赤」「無神論者」などと周囲の大人たちとともに叫んでいながら、「蝶の舌」と叫ぶ所で終わる。少年はこの老教師が好きだったのだ。
老教師の引退の日、生徒たちみんなにこのような言葉が放たれる「自由に飛び立ちなさい!」リベラリストである老教師の、最後の、最大の願いだったのだ。
涼しい1日 (生後656日)
2004,6,9
今日は1日曇り空の、涼しい1日だった。カンの散歩から帰ると、サッカーW杯予選のインド戦が始まろうとしていた。食事を取りながら観戦していると、力の差は歴然としていて、日本が次々と得点をあげていった。でも、できたら10点取ってほしかった。リーグ戦はあとで得失点差がものをいうこともあるからだ。結果はまずまずといったところだろう。今後の試合に期待したい。
さて、話は変わるが、佐世保で起こった悲惨な事件がニュースになっている。インターネットのチャットや掲示板が事件のきっかけになっていたらしいこと。また、映画の「バトルロワイヤル」が、事件を起こした少女の殺意の衝動に火を付けたことが報道されている。私もこの両者(チャットはやっていないが)との関わりがここのところ強い。「バトルロワイヤル」は見たことがないのだが、先日、「ファーゴ」という猟奇的な殺人事件を描いた映画をビデオで見た。この作品は実際にあった事件を映画化したのだそうだ。あまり面白いとは感じなかった。ただ、この手の作品には「セブン」などアメリカ映画で良く作られている。主人公が児童のものはまだ見たことがないのだが。
映画には、日常にありそうもないことを見て、楽しんだり興奮したり、涙したり、恐怖を感じたりする所が魅力であるが、これが実際に起こると、特に今回の事件の被害者の父親の境遇を聞いてみたりすると、とても残念な気がする。
画像は「シラン」。
癒し (生後655日)
2004,6,8
今日は午前中は蒸し暑くて、午後になると急に涼しくなってきた。梅雨前線が日本列島を上がったり下がったりしている影響なのだという。夕方、用事があったので、妻の実家、すなわち柴犬はなのところまで、カンを連れて散歩した。それほど蒸し暑くはなかった。2頭は相変わらず、飽きることなくじゃれ合っていた(画像)。
今日、皇太子様が異例の文書を出された。例の雅子妃殿下に関する釈明だそうだ。週刊誌などによると、雅子様は軽い鬱状態にあるとのことである。皇太子様はできる限りのことを雅子様に対してやりたいという趣旨の文書を出されていた。早く回復され、皇太子ご一家が幸せな暮らしができることをお祈りしたい。
私は最近、「私はうつ依存症の女」という映画をビデオで見た。映画そのものは正直あまり面白くなかった。しかしアメリカでも日本でも鬱状態で苦しむ人が増えているという。この映画は二十歳くらいの女性が苦闘する様子を描いている。実際にモデルの人がいるそうで、その女性は文才があり、体験を本として出版したものを映画化したのだそうだ。アメリカではプロザックというSSRIという種類の薬が3億錠も売れているのだという。場合によると日本より競争が激しいストレス社会のアメリカでは、こういった抗うつ薬が必要なのかもしれない。
日本でもここ10年ほど、癒しブームである。癒しグッズがないと精神の安定が保てないというのは、日本でもストレスが増してきている現れで、それは妃殿下だけの話ではないのかもしれない。
虹の彼方に (生後654日)
2004,6,7
昨日から関東地方が、今日から北陸と東北地方が梅雨に入ったそうだ。今日の埼玉地方は不思議な天気だった。雨が降ったかと思えば止んで、晴れ間が出て、また雨が降り出して、夕方にはまた晴れ間が出て、陽が差し始めた。夕方のカンの散歩のときに、立ち話をしていたご婦人たちの話を聞いていたら、虹が出たのだという。さもありなんと思う天候だった。
虹を見たかった。なかなか目にすることができないからだ。それにロマンを感じる。自然の作る美しい芸術。虹の橋を渡っていけばどこか素晴らしい所に、例えばユートピアに行けるのではないかと思ってしまう。そこでは苦しみや悲しみが存在しなくて、そこに住む人々は心が美しく、嫌な思いをすることがない。
何でこんなことを言うかというと、今日車に乗っている時に、急に割り込んで礼も言わずに行った人や、狭い道路ですれ違う時に、すごいスピードで突っ込んできて、私が後ろに下がってよけても、何も言わずに立ち去る人。これは車ではないが、ある機関でものを頼んだら、つっけんどんに断られたあげくに、相談料を取られたこと。こんなことがあって、嫌な思いをしたからだ。ああ、虹の彼方のユートピアに行って心安らかに暮らしたいと思った、という訳なのだ。まあ、カンの散歩に行ったら心が軽くなったのだけれど。
画像は我が家の庭のアスチルベという植物の花。
リトル・ダンサー (生後653日)
2004,6,6
今日は天気予報の予想通り、1日中雨が降った。夕方のカンの散歩も少し短めのコースを選択した。
昨日、妻が他の犬に噛まれてケガをしたのだが、たいしたことなく済みそうだ。
さて、今日は雨降りだったので、午後ビデオで、イギリスの映画の「リトル・ダンサー」を見た。これがなかなか良い映画だったので早速紹介したい。
あらすじは、イギリスの田舎で、炭坑の町に住む11歳の少年が、最初ボクシングを習っていたのだが、女の子たちがやっているバレエに興味を持ち一緒に練習を始める。彼の父と兄は炭鉱労働者で、ちょうどサッチャー政権下で炭坑の閉鎖が相次いでいた頃に、労働者たちがストで対抗していた。母を亡くして、父に育てられていた彼のバレエへの関心は当然荒々しい兄や父に反対された。しかし、少年の才能を見いだしたバレエの女性の先生が彼にマンツーマンでレッスンをし、ロンドンでのバレエ学校へのオーディション密かに彼に勧める。それを知った父と兄は猛反対するのだが、最後には少年のバレエへの熱意にうたれ、ストを一緒にしている仲間を裏切ってまで父は少年のバレエ学校への資金を作るために、スト破りをする。結局少年はオーディションに合格しロンドンに旅立つ。
数年後、彼は華やかな舞台に立ち、父と兄や級友がそれを見るという感動的な場面で終わる。
少年はバレエが好きだった。好きこそものの上手なれ、ではないが天真爛漫な彼が素朴にバレエを愛する姿は、私にはそういったものが何かあるかと考えさせられてしまった。
画像は天真爛漫にタオルで遊ぶカン。
妻、噛まれる (生後652日)
2004,6,5
今日も乾いた晴天だった。日中は日差しが強くて暑かったけれども、朝晩は快適な散歩の陽気だ。ところが残念なことに、気持ちの良い晴天も今日で終わりで、明日からは梅雨模様なのだと天気予報はいう。少し残念だ。
今日は朝、カンの散歩を済ませたあと、コーヒーを飲んで少しゆっくりしてから、S市にある大きめな本屋に行って、研修がらみの本や、趣味で読む本を10数冊買った。本屋で1時間ばかりいたものだからお腹が減って、「ラーメン七福神」という、全国のおいしいラーメン屋を集めたところに行ってラーメンを食べた。私が好きだった西洋風の味付けのラーメン屋が廃業していたのが残念だった。そのあとパソコンと車をそろそろ買い換えようと思っていたので、それぞれ電気店と車の販売店をまわって話を聞いた。
夕方のカンの散歩は久しぶりに妻と二人で行った。6時半過ぎで気候は絶好だったのだが、驚くことがあった。妻がよその犬に足を噛まれたのだ。その犬はロングリードで遊んでいた小型のコーギーだった。Gパンの上から噛まれて、貫通して少し皮膚に跡が付いた。相手の飼い主の女性は平謝りに謝っていたが、「ちゃんと躾ておけよな。」と腹が立った。もちろん一番腹が立ったのは妻だと思うが。
ただこのことは他人事ではなく、うちのカンだってあり得ることだ。十二分に気を付けないといけない。
画像はうちの庭に咲いた百合。
ギャング・オブ・ニューヨーク(生後651日)
2004,6,4
今日も晴れで、昨日よりも気温が上がって暑かったが、空気が乾いていたのが救いだった。今日は、朝晩とカンの散歩にじっくりと行った。最近運動不足で、食欲旺盛でよく食べるものだから、ダイエットも兼ねて長い距離を行くのだ。
さて、我が家では最近、レンタルビデオを借りて見るのが流行になっている。昨晩も二人でレンタルビデオ店に行って借りてきた。妻は「秋の童話」という韓国のTVドラマを借りた。これは「冬ソナ」を監督したヨン・ソクホの作品だ。
今日は先日見た、「ギャング・オブ・ニューヨーク」を紹介したい。内容は、1860年代、ニューヨーク。アイルランド移民とアングロサクソン系住民の派閥間で熾烈なギャング抗争が繰り広げられていた。アムステルダム(レオナルド.ディカプリオ)は対抗組織のボスであるビルに父親を殺されて以来、ビルの復讐だけを胸に少年時代を生き抜いてきた。ビルの組織に素性を隠して潜入したアムステルダムは、ミステリアスな女スリ(キャメロン.ディアス)との許されぬ恋、迫り来る南北戦争のクライマックス、の中で、最後は復讐を果たす。しかし、そのことはかえって空しさを彼の心に芽生えさせて、映画は終わる。
日本にもヤクザ組織というものがあるが、本当によく似ていた。また、今から150年前のニューヨークがどんな感じであるかよく分かった。監督はマーチン・スコセッシ。
また次々と紹介します。
画像は遊んでる最中にカメラ目線をするカン。
アマリリス (生後650日)
2004,6,3
仕事から帰って、夕方のカンの散歩に出かけたのが6時少し前。今日は、1年の中でも絶好の散歩日和だった。
なぜかというと、まず晴れて、空気が乾いており、温度はやや高めだけれども、風が吹けば、少し走って汗ばんだ体にとても心地よく感じるくらいだ。しかも、夏至が近付いており、日が長くなっているので、少々遅く出発しても明るいうちに帰ってくることができる。こういう時は心も軽くなって、散歩が全然億劫ではないので、少し遠くまで行くことに決めた。ちょうど妻も少し帰宅が遅くなるとのことなので、ゆっくりカンの散歩に行って来れるわけだ。
好条件の日は、大概川べりの道を選ぶ。この道は、カンのフィアンセのいる柴犬はなの家に向かう道と重なっている。だから今日も、昨日の日記に書いたように、引き返すポイントで、4本の足を地べたに貼り付けて、帰りたくないという意思表示をした。私はそこを、ぐいとリードを引っぱって帰る意志を示した。
帰りのコースは、前半は走って進むところも多いのだが、ゆっくりと歩いて景色と空気を楽しみながら帰路を辿る。キョウチクトウの花がもう咲いていた。紫陽花も早いところは花が咲いている。途中かわいい小さな犬を連れている男の人がいた。車が来るといちいち抱き上げている。とてもかわいらしかったのでつい聞いてみた。「何犬ですか?」すると男性は「プードルです。」と答えた。小型犬もなかなかかわいいものだ。
そんなこんなでぼうっとしながら歩いているうちにいつの間にか家に着いてしまった。
画像は我が家のアマリリス。散歩の途中でも咲いていました。
カンの意思表示 (生後649日)
2004,6,2
今日は素晴らしい初夏の好天に恵まれた。鳥の鳴き声が、澄んだ空に響き渡るのに気が付いた。晴れた日の方が鳥の鳴き声が良く、そして透明感を持って聞こえるのはなぜだろうか。そういえば犬の鳴き声は、晴れた日の夕方などに良く耳に付く気がする。
今日は、朝晩とカンの散歩に出かけた。いずれも清々しい空気の中だったので、楽しく感じられた。
さて、いつもそうなのだが、カンは川沿いの道を行く時に、引き返すために曲がるポイントがいくつかあるのだが、・・・それは私の体調や気分次第で短いコースになったり長くなったりする・・・そのポイントの前になると、急にタタタと小走りになる。つまり、ここで曲がりたくないという、カンなりの意思表示なのだ。そんな時は、「カンここで曲がって帰るよ。」と諭すのだ。するとカンは観念して、後をついてくる。
妻が散歩に連れて行く時に、カンがまだ歩きたい時は、4本の足でストップをかけて、もっと遠くに、長く行きたい、と意思表示をする時があるのだそうだ。まだ大便をしたりないとかそんなこともあろうが、もう少し外の空気を吸っていたいというのがカンの気持ちだろう。
他にもカンが意思表示をすることがある。ガラス戸をバタバタ叩いたり、中にはいると妻の体にカンが右手でこんこんとやって、遊びをせがむなどだ。カンの囲いの中に我々が入ると、テニスボールやタオルを加えて、ボール遊びやタオルの引っぱりっこをしようと暗に伝えてくる。
カンとのコミニュケーションもなかなか楽しいものである。
画像はぬいぐるみを振り回して遊んでいるカン。
猟奇的な彼女 (生後648日)
2004,6,1
今日は、昨日から一転して涼しい1日となった。そのせいかカンの食欲が戻って、朝あげたご飯は空っぽになっていた。夕方の散歩も心地よく行くことができた。
さて、今日は先日ビデオで見た映画、「猟奇的な彼女」を紹介したいと思う。ここのところ冬のソナタをはじめとして、我が家でも韓国ものが流行している感があるが、この映画は韓国で爆発的な人気を博したという。
内容は、見た目はキュートだが、暴力的で、電車の中でげろを吐いてしまうような女の子と、やさ男が出会って、恋というか仲良くなっていく話だ。その間、男は随分彼女に痛めつけられて、川に突き落とされたり、殴られたりして大変だった。その後ふたりは再会を誓って別れるが、結局最後は偶然にもお見合いの席で再会して、めでたしめでたしとなる、ラブコメディーである。奇妙な彼女とそれに着いていく男のやりとりが面白いし、また、最後の方は少しほろりとさせるようなところがあって、なかなか良くできた映画で、韓国で人気があったのが分かるような気がした。時間がある方は見て損はないと思う。
画像はゼラニューム。