柴犬カンの日記2003年11月 

過去の日記 インデックス



カンの馬車   (生後464日) 2003,11,30
 午後になると、久しぶりに雨が止んで、夕方にかけて薄日も差した瞬間があった。
 ここのところ雨であんまり遠くまで散歩に行っていない。だから今日は午後3時過ぎに出かけて、ちょっと遠くまで行ってみようと考えた。大便もここ2回の散歩でしていなかった。そのせいか、しばらく進んでいくうちに途中3回も太い大便をした。
 お腹がすっきりしたらカンは急に走り始めた。
 「あれっ!どこ行くの?」
 私はカンが引っぱる方向にそのままついていくように一緒に走った。
 しばらく行くと見慣れない風景の中を走っていた。知らないうちに日も落ちて、街並みはぽつぽつと明かりが灯っていく。カンは何かに憑かれたように走り続けた。私は汗びっしょりになって、やっとの事で後を追っていた。すると周りには、見たことのない建物が見受けられるようになってきた。イスラム教のモスクのような、ドーム型の屋根を持った建物。白壁や青い壁の洋風の建物。街灯にはランプが灯されて幻想的な雰囲気が醸し出されている。動物の毛皮でできたコートを着た人があちらこちらに見える。
 すると、ちらちらと雪が舞ってきた。
 そして驚いたことに、いつの間にか私はカンの引く馬車のような乗り物に乗っていた。馬車は煉瓦造りの3階建ての建物の間に走る、石畳の道を、器用に道行く人を避けながらかなりの早さで進んでいく。カンは一心不乱に走り続けていたのだった。

Jリーグ最終戦  (生後463日) 2003,11,29
 今日のサッカーは本当はあまり行きたくなかった。
 なぜなら、1週間前の名古屋戦で完敗し、レッズの優勝の目はなかったからだ。最終戦で優勝を目撃するという私の構想がもろくも崩れ去ってしまったのだ。おまけに今日は大雨と来ている。ますます気が滅入った。券を売ることも考えたが、オークションサイトでは予想通り値崩れを起こしていた。ちなみに今日の観客は51000人と満席から1万人程少なかった。完売だったはずなのにである。
 さて、試合の方だが、前半は圧倒的に鹿島ペース。小笠原に先制点を奪われると、追加点を許し0−2で折り返した。レッズの選手の動きは悪く、山田、山瀬が特に今ひとつだった。やっぱり来なきゃ良かったかなあとも思った。席もちょうど屋根と空の境界の辺りで、風向きによって濡れる。
 さて、後半にはいると、エメルソン、田中の2トップにボールが渡るようになってきた。一方鹿島の選手の動きが目立って落ちてきた。後半31分に永井が1点差に追いつくシュートを決め、ロスタイムに入ってからエメルソンがヘッドで同点ゴール。このときは凄く嬉しく、ああやっぱり来て良かったと思った。鹿島の優勝を断ち切るゴールだとあとで知った。
 このあと天皇杯。来年のJリーグと、必ず優勝して欲しい。オフト監督のあとを継ぐ監督にも期待したい。
 それから、今日知人のお母さんが若くして亡くなるとの報を聞いて、びっくりした。そして悲しい気分になった。ご冥福をお祈りしたい。

お布団マン  (生後462日) 2003,11,28
 朝起きられなくなってきた。
 今朝などは、目覚まし代わりにタイマーでかかる朝のFMラジオが鳴りだしてから30分かかってやっとのそのそ起き出して、朝食を食べるため下に降りた。できたらもう少しごろごろしていたかった。朝、室温が下がり始めたこともあるのだと思うが、どうもここのところ睡眠が変だ。この状態は8月下旬から続いている。夜は元気で、結構遅くまで起きていられるのだが、朝がめっぽうダメなのだ。
 日中も、食事をとると眠くなる。食後、小さな休憩室にストーブが入って、ぽかぽか温かいと、うとうとしてしまう。今日も20分くらい寝てしまった。
 妻は、起きられない私のことを「お布団マン」と呼ぶ。明日と月曜日はカンの散歩を朝行くことになっている。ぐずぐずできない。
 ちなみに犬はレム睡眠とノンレム睡眠のサイクルが人間に比べて短いのだそうだ。だから寝てはすぐ起き、また寝る。外敵が多かった頃の野生の習性が残存しているのだろう。
 ああ、心ゆくまでお布団にくるまって、お布団マンでいたい。
 画像は1年前の今頃、横になっているカン。

種を播く   (生後461日) 2003,11,27
 私は、園芸の通信販売をやっている「サカタのタネ」の会員を、かれこれ3年はやっている。
 毎年2回、カタログが送られてくる。今日、その2004年春版が届いた。
 これが届くとついついすぐ開けて、中をのぞいてみたくなる。今日も早速見てみた。種から草花の苗、苗木と様々な品種が並べられて、どれもこれも欲しくなる。昨年もこの号で頼んだ球根植物は、結局花が咲かないものがあった。植え過ぎで、むれてしまったようなのだ。もう、植える場所はないと分かっていても、6000円分くらい購入してしまう。毎回これの繰り返しだ。
 ただ、種から作ったものは丈夫であまり枯れることがない。それも、あまり手を掛けていないのだが。鉢に入っているものは結構枯らしてしまう。
 今年もあと1ヶ月程になった。私は、来年どんな種を播くのだろうか。そして、その花が咲き、実がなるのはいつになるのだろうか。植物のみならず、何かの種を播いて、じっくり育ててみたいと思っている。
 画像はカタログと、この時期に送られてくる素敵なカレンダー。

しゃっくりひょうたん島 (生後460日) 2003,11,26
 なぜか今日はしゃっくりが止まらなかった。これを書く直前も5分ほど続いた。意外とつらい。水を飲んでいても煙草を吸っていても突然出るものだから、水を吹きだしてしまったり、むせたりと大変だ。
 ひょっこりひょうたん島、というTVが昔あった。人形劇で、1964年から69年までNHKで放映された。私は66年生まれだからリアルタイムの記憶はないが、再放送などで少し記憶がある。私は中学生の時にやっていた『プリンプリン物語』の方が鮮明に記憶に残っている。ルチ将軍、アクタ共和国など毎日見るのが楽しみだった。
 ドン・ペロリオーネはひょうたん島に行ってみたいという。この島の大統領は「ドン・ガバチョ」といい、同じドン仲間だからだ。海の上をぷかぷか浮かぶひょうたん島は、犬の国「ブルドキア」に遭遇して、苦労したことがあるそうだが、ドン・ペロリオーネを優しく迎え入れてくれるだろうか。
 画像はプリムラ・ジュリアン。すみれの仲間で、冬から春にかけて咲きます。

カングッズ…失敗  (生後459日) 2003,11,25
 今日は、梅雨時を彷彿させる強い雨が1日中降り続いた。温泉から帰宅した妻がカンを連れて出かけていった午後5時半くらいは、雨がかなり降っていたようで、カンもろともびっしょり濡れてしまったそうだ。(私は遅く午後9時前に帰宅した)
 さて、昨晩、日記も書き、食事も済ませたあと、することがなかったので、例のアイロンプリント用紙を利用して、また、カンなどの画像をプリントしてみた。
 先日買ってあった白のTシャツと、昨日そのためにイトーヨーカドーで買った紺の無地のパーカーを取り出して、早速画像を選んで、それに今回は少し文字も入れてプリンターで打ち出してみた。
 最初に作った、黒柴ボンの画像を入れた白のTシャツは、まずまずうまくいった。これは下の画像を見て欲しい。ボンをかわいがって止まなかった、私の父母にあげようと思っている。
 一方、カンの画像をアイロンで貼り付けた紺のパーカーの方は、土台の布の色が暗いせいか、貼り付けた画像が、まるで影のようになってしまい、よく見ないとカンだと認識できないものになってしまった。やれやれ、1着2000円のパーカーがなんだかもったいないように感じたが、着られないことはもちろんないので、部屋着として活躍してもらうことに決めた。
 今後アイロンプリントは、白か薄いグレーに限ることにしよう。

クシコスの郵便馬車 (生後458日) 2003,11,24
 今日は、1日中薄ら寒かった。釣りが今日でなく良かった。
 さて、妻とその実家の義父母が温泉旅行に行くというので、カンとはなの2頭の散歩をすることになった。
 カンは行き帰りで約10kmの道のりを自転車で、はなは、自転車だと不安があるので私が歩きで4kmほどを約40分かけて歩いた。
 カンは行きは自転車を漕がなくて良いほど引っぱって走った。ちなみに我が家ではこの状態を、「犬ぞり状態」と呼ぶ。途中排便を済ませ、はなの家に着くとひとしきり2頭でじゃれ合った。
 はなを連れて行く段になると、カンが寂しがる。いつもそうなのだが、出かけて50mほどすると、カンの悲鳴が聞こえた。はなの家の方は、私は道をよく知らないのだが、まだ明るかったので、見当を付けて行ってみた。畑を縫うひなびた散歩には絶好の道が続く。ただ、同じような風景なので、どこまで行ったのかよく分からない。はなも来たことがないようで、十字路では二人して立ち止まってしまった。しかしやがて、見覚えのある風景に行き着き、無事帰還することができた。
 はなに水とえさを与えると(画像)、今度はカンを我が家まで連れて帰る番だ。自転車でそろそろと走り始めると、今度ははなが寂しがってワンワンと鳴いた。
 それにしてもこれだけの距離をカンに走らせるのは初めてだ。私は馬車をイメージして、頭の中で「クシコスの郵便馬車」という曲が流れた。運動会では馴染みの軽快な音楽。郵便馬車のラッパを模したファンファーレに始まり、 軽快に郵便馬車を飛ばす様子が良く表われている。クシコス”とはハンガリー語で「馬」を意味するそうだ。作曲者のヘルマン・ネッケ(1850−1912)はドイツ生まれで、教則本的なピアノ小品やソナティネなどの作曲家だそうだ。
 帰りは馬車に引かれるというよりむしろ、カンを引きずって帰ったという方が当たっているだろう。カンも疲れたのだろう。

大惨敗。でも… (生後457日) 2003,11,23
 今日は約1年半ぶりに、Oヘラブナ釣り会の例会に参加した。私は会員ではないので、それまでもゲストとして何回も参加させてもらっていた。場所は加須市にある管理釣り場。車に分乗して約20名が参加した。
 結果は大惨敗で、最下位だった。そう言えば昨日、浦和レッズも名古屋グランパスに惨敗し、セカンドステージ優勝の望みを絶たれた。来週の最終戦のチケットの価値がみるみる下がった。何と埼玉スタジアム6万人完売だというのに。これには私は正直がっかりした。
 しかし、今日の釣りは反対に少しも悔しくなかった。なぜなら、久しぶりに会う人たちがみな親切にあたたかく接してくれたし、いろんな話に花が咲いた。少し風が強めだったものの、ほぼ晴れて、日中はあたたかくなり、のんびりできた。私はあまりに釣れなかったので、途中、桟橋で1時間ほど昼寝をした。晩秋の陽光を浴びながらの午睡は、とても気持ちよく、カンの気持ちが分かるようだった。目が覚めたときとてもさっぱりした気分になった。それまでとても眠かったのだ。なにせ、午前3時半に起きて集合場所に行ったからだ。
 来月も参加したら、と、声をかけられたので、行きます、と返事をした。
 画像は帰ってきて迎えてくれたカン。

晩秋の散歩   (生後456日) 2003,11,22
 まだ明るいうちの散歩はとても嬉しい。最近は、平日は全て陽が落ちて真っ暗になってから。土日休日だけが景色を楽しみながらの散歩ができる。
 今日は午後3時半過ぎにカンと出かけた。夕方になって少し日が陰って寒々しい光景になっていた。風もやや強く、私はライオンズのファンクラブのウインドブレーカーを着て出かけた。
 道行くジョガーやウオーキングの人、犬を連れた人たちも温かそうなウオームアップスーツを着ている人が目立った。
 川沿いを進み、途中から畑や農家の間の道を進んだ。黄色や赤の落ち葉の上を踏みしめてカンは進む。その頭上には熟れて軟らかくなった柿が、ぽつんとぶら下がっている。サザンカと、もうそろそろ終わりを迎える秋のバラを横目に、ときおり吹く冷たい風を受けて歩いて行く。地平線の少し上に、雲間から橙色の光を地上に投げかける太陽が、あと少しで沈もうとしている。
 枯れた風景だ。味わい深い。
 9月下旬から3月中旬まで、平日は夜になってからの散歩しかできない。せめて、休日は明るいうちに行って、冬枯れた風景を楽しみたいと思う。
 画像は、カンの写真のついた切手。撮り方が悪くて少しぼけてしまいました。

カンのキャラクターグッズ(生後455日) 2003,11,21
 予想通り暖かく、最高気温が24℃まで上がった。
 昨日は、カンのキャラクターグッズが一気に2つ増えた。1つはカンの写真入りTシャツ(画像)。もう1つは、カンの写真入りの切手だ。
 Tシャツの方は、まずアイロンプリント用紙を買ってきて、気に入った画像をプリンターで印刷する。どれにするか迷ったが、昨年12月に雪が降ったときに撮ったもの、これは私は随分気に入っているのだが、ちょっと幼い頃の写真なので少し迷ったが、他に良さそうなものがないのでそれにした。それから灰色の無地のTシャツに、アイロンで貼り付ける。用紙をはがしてみると、少しぼんやりと転写されたが、かえってその方が感じが良くなった。まるで市販されたもののようだ。大変満足した。もったいなくてしばらく着たくない気分だ。
 一方、切手の方は郵便局の企画で、気に入った写真を切手にするというものだ。これは妻の発案で行った。森林公園のドッグランに行ったときの画像を切手にした。切手そのものにカンの写真は使えないが、切手の下にそれがくっついている形だ。とてもかわいらしい。妻はできばえに満足そうだ。この切手の画像は近々upします。
 これに味をしめて、これからもカンのキャラクターグッズが増えていきそうな感じだ。

サザンカ梅雨   (生後454日) 2003,11,20
 1日中、しとしとと冷たい雨が降った。気温は最高で12℃。もはや初冬の風情だった。
 うちにあるサザンカも濡れて、かえって花がよく目立つ。
 そう言えば、この時期に雨が続くことを「サザンカ梅雨」というらしい。前線の仕業だそうだが、これが南の海上に下がれば、列島は完全に冬の空気に包まれるのだろう。一方で、晴れて風がなく穏やかならば「小春日和」と呼ばれる。
 私は、冷え込んだせいか、午後腹痛に悩まされた。夕方のカンの散歩も、雨は止んでいたけれども、いつもより少し短いコースを行った。もう、真っ暗であったが辺りは靄(もや)がかかっていた。天気予報によると、明日は20℃を超えて暖かくなるのだという。どうにも体がついていかない。
 画像は我が家に二つあるサザンカのうちの一つ。赤が濃い方です。

はなの成長   (生後453日) 2003,11,19
 画像は先日の「はな」だが、随分大人っぽくなった。
 生まれて間もない頃からまるまるとしていて、恰幅が良かったのだが、ここへきて少しスリムになってきて、美人になってきた感じだ。今までは、姉妹犬の画像を見るたびに、少しうらやましい感じもしたのだが、今や遜色ないような気がする。また、はなの良さは毛質にある。色は美しい赤で、カンのように、長い毛と綿毛のバランスが悪くない。妻は、カンとはなの両方を並べてみると、どうしてカンの毛色はこうなんだろうと、嘆く。確かにカンは、妙に長い白い毛が生えていて、なおかつ色も柿渋色といった感じ。それに黒毛も少し混じっている。はなと並べてみると明らかにはなの方が上だ。
 はなが美人になってきたのは1回目のヒートが終わってからのような気がする。大人になったということだろうか。来年4月の展覧会に出すとしたら大変楽しみだ。また、カンとの子をとるとしてもいい子が取れるんではないかと期待してしまう。
 そう言えば、はなと同じように桜子の子である「小梅」ちゃんのホームページができた。彼女はまだ生まれて1ヶ月ちょっとなのだが、これからの成長がとても楽しみだ。

ナンテン   (生後452日) 2003,11,18
 我が家にナンテンが2本ある。いずれももらい物だ。
 この木は「難転」とも読めることから、災いを避ける木として良く庭に植えられる。うちもそんなつもりで植えてある。秋になると紅葉が美しい。そして真っ赤な実が成る。画像はうちのものだが、毎年実が二つくらいしか成らない。虫が媒介して受粉するのだそうだが、その虫が少ないと実があまりならないのだそうだ。
 今日、1年ぶりに7種混合ワクチンをカンに打たせた。思い切って動物病院を変えてみた。今までの所は家から歩いていける所で、先生も温厚なのだが、少しぞんざいな感じだった。そこで、近所で評判の別の先生の所に行ってみたという次第だ。いざ診察して貰うと、なるほどよく説明をしてくれる。フィラリアの薬は今までの粉のものではなく、ビーフに包まれたものに変えた。ただその先生に、このワンちゃんは恐がりかな、と言われてしまった。確かに診察台の上でわなわなと震え、注射針が刺さったときに痛そうに首をすくめて嫌がった。昨年注射後に痛がったことから、ワクチンアレルギーの恐れもあるとして、痛みを消す注射までしてくれた。
 妻は、カンが弱虫といわれたことに随分がっかりしたようだった。私は、カンは初めての所や人には警戒心が強いだけだと思うのだが。
 ちなみに今日のカンは9・8kgだった。

一番星見つけた  (生後451日) 2003,11,17
 帰宅する車中から、一片の曇りない澄み切った宵の西空に、金色に輝く明るい星が目に入った。一番星だ。金星である。
 今日は木枯らし一号だったそうだ。まさに空は真冬の冬型の気圧配置の時に見られるものそのものだった。いよいよ冬近し。冬将軍の到来も間近である。
 幼少時に過ごした静岡のローカルテレビ番組に、「一番星見つけた」というのがあった。これはのど自慢の静岡番で、地元の人は結構見ていたと記憶している。
 私の実家のすぐ近くに住むNさんの坊っちゃんがこのテレビに出演した。私は彼の応援にテレビ局まで行った。今までテレビ局のスタジオに入ったのは、このときが最初で最後である。彼はそのころ小学校の低学年で、私より3〜4歳下だったと思う。美しいボーイソプラノで歌った。入賞したかどうかは覚えていないがその時の状況だけは鮮明に覚えている。
 明けの明星、宵の明星である一番星、すなわち金星は、ホルストの組曲『惑星』にも登場する。これからの季節、一段と輝きを増して美しく光り輝く。
 画像はジニアリネアリスのハンギングバスケット。この花は霜が降りる秋遅くまで咲き続けます。

ドン・ペロリオーネ  (生後450日) 2003,11,16
 ドン・ペロリオーネはマフィアの親分である。
 しかし小さなファミリーの親分である。何せ子分は2人しかいない。
 彼の名の由来は、出てきた食事を箸やフォークを使わずに口で平らげ、空っぽになっても皿をぺろぺろなめる所からきている。本名など誰も知る由がない。
 ペロリオーネは朝晩自分のシマを巡回に出かける。ときおり他のファミリーの親分と出くわすことがある。すると互いにガンをツケあって威嚇する。ドン・ペロリオーネはどっちかというと小心者なので、勝てそうもないと分かるとスタスタスタと逃げる。逃げるが勝ちなのだ。だから抗争事件に巻き込まれることもない。困ったことがあると、隣のシマの親分、体が大きくて黒い、ドン・ブレアに相談に行く。すると気むずかしいドン・ブレアは、気分がいいときだけ会って話を聞いてくれる。
 マフィアの世界で親しくなるには、お互いのお尻の匂いを嗅ぎあうことが大切だという。何せマフィアは上下関係が厳しい。下のものが最も親愛の情を示す方法は、相手の顔をペロリペロリとなめまくることだ。何せ1度切った仁義は一生忘れてはならない掟なのだ。マフィアの世界での渡世はこう見えてなかなか大変だ。
 ドン・ブレアには幼い頃からかわいがって貰っている。特別な関係だ。彼は体が大きくてもドン・ペロリオーネを威嚇することはない。(続く)
 画像はドン・ペロリオーネがまだ家の中にいた昨年の今頃。

都市というもの   (生後449日) 2003,11,15
 最近嫌なことが多い。
 先日私の家のはす向かいの家に泥棒が入った。被害は少なかったものの、家人が寝ていた深夜に入ったという。何か不気味である。
 BBSにも、失礼な書き込みがあった。これも不快。すぐ消したけど。
 携帯のメールにも迷惑メールが。パソコンの方にも未承諾何とかと書いてあったものがぽつぽつ来る。これもすぐ消すけど、いちいち面倒である。
 都市というところは、隣が何をする人か分からないという匿名性がある。これは時に人と関わりたくないときには居心地がいいときもある。しかし、上記のように、不条理に何かを押しつけてくるようなときには極めて不快だ。
 一方、農村のように、地域社会が密な所は、人間関係がうまくいっていれば困ることはないが、その維持に膨大な労力が必要だ。それが面倒なこともある。
 私は、どちらかといえば都市の方が向いているタイプと思うが、都市のストレスに疲れてくると、自然豊かな所でゆっくりしたい気分になる。前書いた、エピクロス派や詩人の王維のように。
 こうしてネット上に文章や画像を公開している以上、不特定多数の人がご覧になるのだから、多少のリスクを負わなければいけないのだろうか。
 画像はさいたま新都心の風景。

秋柴宮…あきしばのみや (生後448日) 2003,11,14
 秋の枯れた風景は柴犬によく似合う。今日のような小春日和は特にそうだ。
 秋柴宮カン仁殿下は今日も行幸に出られた。従者が休みであったため日のあるうちに視察することができた。行幸といっても供の者はひとりである。
 川沿いの道を進むと、各国の王や王妃が行幸なされている。どうも仲の悪い国の王や王妃と出会うと、お互い「う〜〜う〜〜」などと威嚇しあう。すると互いの従者が王をなだめて、端の方に寄せる。いかんいかん、仲良くやりましょう。
 行幸も半ばに達する頃、カン仁殿下は枯れ草が倒れたところを入念に調査したあと、くるくると2回ほど回って、用をお足しになった。すっきりなされたあとは視察である。視察したらその証にご本人の小水をかけておく。
 暑からず寒からずで、行幸には最高だ。落葉樹は少しずつ色づいてきている。小菊の花が可憐に咲いている。晩秋のたたずまいだ。
 行幸を終えられる頃には日はとっぷり暮れた。さあ晩餐である。最近ペディグリー社製の食材を使用するようになった。おいしそうに頬ばられる。
 こうして殿下のあまり代わり映えのしない1日が終わって行くのである。
 画像は秋柴宮家の家紋の菊。当家はオリジナルで、殿下は偽物ではありません故、あしからず。

いばらの散歩道   (生後447日) 2003,11,13
 全く散歩に行くだけでも一苦労だよ。
 最近は日が暮れるのが早くて、飼い主が帰ってくる頃にはもうすっかり暗くなっている。飼い主も帰ってきてからぐずぐずしてなかなか外へ連れ出してくれない。「ストレッチ」とか言ってごろごろ寝転がっている。
 やっと出かけられたと思って走り出すと、僕の家の前の道で止められてしまう。そうさ、車がぶんぶん通るんだ。イラクの方でも戦争をやっているらしいけど、こっちの方では交通戦争さ。
 今日あたりは行く先々で車が多かったなあ。道が狭いから、すれ違うたびに飼い主は僕を止めて脇へ寄せる。いい気分だったのが台無しだよ。でも車の中には、僕と30cmくらいの距離でかなりスピード出すから怖いよね〜〜。
 そうそう怖いのは車だけじゃない。自転車だってそうさ。暗いから、僕と飼い主を見つけるのが遅れるらしく、ぎりぎりになって避けるんだ。僕らは道の一番端を行っててもだよ。携帯電話をいじっている人もいるし、ウォークマン聞きながらの人もいる。今日なんか、ぺちゃくちゃしゃべっているスカートの下にジャージをはいた女子高生たちが、もう少しで僕を轢くところだった。それで、
「あっ!ワンちゃんとぶつかるところだった!」だって!
 そうそうそのあとまた別の茶髪の女子高生が、
「かわいい犬ジャン!」
 だって。その口調を聞いていると、褒められたんだかバカにされたんだか分からないよ。あと、何かぶつぶつ歌っている?おじさんやら、突然僕の方に飛びかかってくる犬なんかもいるよね〜〜。飼い主にはしっかり綱を持ってて欲しいな〜。僕はあわてて逃げるけどね。スタコラスタコラ・・・。
 ホント、ウンして、家に近づいてくるとホッとするよ。今日も無事行って来れたってね。
 今日はカンが書きました。

花いっぱい   (生後446日)   2003,11,12
 昼間の休憩時間、職場の庭に家で育てた苗を植えた。15鉢くらいだろうか。植えたのは「紫花菜」…4月上旬に紫色の地味な花を咲かせる、と、「高性なでしこ」…背の高いなでしこ、と、「カンパニュラ」…釣り鐘型の花を咲かせ、日本のものはツリガネソウといわれる、である。今日は久しぶりに太陽が顔を出し、陽の注ぐ外に出ると、とても気持ちが良かった。
 今年の秋も随分苗を作ってしまった。上に挙げた3種の他、「孔雀アスター」、「パンジー」「ビオラ」そして「アネモネ」である。パンジーとビオラ以外は宿根草(冬越し、夏越しをする)で、パンジー、ビオラ以外は初めて作った。
 しかし、狭い我が家の庭では、これら全てを植え付けることはできない。なにせ、全部で70個くらいあるからだ。だから職場に持ってきて空いているところに植えていく。ただ、職場の庭は、管理が行き届かず、枯らしてしまうことが多い。それでも時期が来て花を付けるのを見るとにんまりしてしまう。
 私が植え付けている姿を、中年の女性が見ていたらしい。あとで声をかけられた。
「あなたのイメージと似つかわしくないけれども、自然に接するのはとてもいいよね。」
 といった感じのことを言われた。こんな会話は、忙しい仕事の合間の一服の清涼剤である。
 画像はジニアリネアリスと、小菊。これらも作りすぎて、人にあげたりしました。

カン!驚く!   (生後445日) 2003,11,11
 今、バレーボールのワールドカップが行われている。最初に女子、そのあと男子だ。
 昨晩、妻とバレーボールを見ていたとき、カンも室内にいて、先日来訪した父から貰った小さなぬいぐるみを一心不乱に噛んでいた。
 バレーボールの試合の相手はポーランドである。これに勝てなければ3位以内、すなわち五輪出場権は手に入らない崖っぷちの戦いだ。ちなみに私は3位は無理だと思う。まだ、ブラジルや中国戦が残っているからだ。どちらかに負ければその時点で終わりだ。ポーランドにフルセットで苦しんでいるようでは、やはり少し力が足りない。
 さて、試合の方だが、第五セット、15点先取の段階に入った。一進一退の攻防が繰り広げられる。実は妻も私も高校までバレーボールをやっていた。妻が特に熱を入れて見ている。そして全日本が激しいラリーを制したとき(まだ勝ったわけではない)、妻が「わあ〜〜〜〜〜!!!!」と声をあげたのである。
 するとカンは、スクッと立ち上がり一体何が起きたのだと辺りを見回し、最後に妻の方を注視した。私はその姿を見て大笑いをしてしまった。
 実は私は、バレーボールを見るよりはサッカー、野球を見る方が好きだ。今回のW杯もそれほど興味があるわけではない。でも、スポーツは他のバラエティー番組などよりはずっと面白いと思う。
 画像は先日のカン。

雨天曇天   (生後444日) 2003,11,10
 今日は朝からしとしとと雨の降る、肌寒い1日だった。
 朝は妻がカンの散歩に行ってくれた。雨の中ご苦労さんである。夕方は私の番。6時半頃から出発した。何しろこんな天気で、今日は特に気が重かった。だから行く前に、
 「カン、ホントに行くの?」
 などとつまらないことを聞いたりもした。
 雨の日に嫌なのは、まず、雨合羽に着替えること。それから歩きづらい長靴を履くこと。雨に濡れて気持ちが悪いこと。散歩から帰ったあとカンを拭かなければならないこと。特にカンが暴れたりするとうんざりだ(最近はおとなしく拭かせるようになってきた)。
 行く前に懐中電灯を忘れたことに気付いた。しばらく歩いていると、ウンコをすくうシャベルを忘れたことに気付いた。仕方なくビニール袋を手にかぶせてつかみ取った。全くやる気のなさの表れである。
 距離は当然短めにする。ところが今日は、散歩に出ていた間だけ、ほとんど雨が止んでいた。だから3kmコースを選んだ。雨の日は、カンはあまりあっちこっちに揺さぶりをかけてこないし、ショートカットして家に向かおうとしても駄々をこねない。今日などは、家が近づくと少し早歩きになって、帰りたがるような感じも見られた。やっぱり雨に濡れたり、路面からの跳ね返りの水が嫌なのだろう。
 画像は、「ベネジオアークテチス」。春秋2度咲きます。

立冬   (生後443日) 2003,11,9
 今日は一日どんよりと曇り、ときおり雨がパラパラ落ちてくる陽気だった。
 朝方の方が気温が高く、夕方になるに連れて気温が下がってきた。どうやらこの雨を境に冬へ少し歩を進めることになりそうだ。
 昨日は立冬。どうも立冬らしくない暖かい日だった。今日の方が立冬には似合うやもしれぬ。
 昼前、選挙にカンを連れて行った。もちろん建物の外で待つ。飼い主がひとりずつ投票に行き、その間もうひとりがカンの番をする。待っている間に、何人かに声をかけられる。「かわいいね。」「お利口ね。」「骨格がしっかりしているね。」もちろんお世辞も多分に含まれているだろうけれど、こう言われると嬉しい。声をかけてくれる人は犬好きなのだろう。
 それにしても投票所は大行列だ。結構投票率が高かったんではと思ったが、それほどでもないらしい。
 夕方、私の父がカンと遊んでくれた。カンは我々にも見せたことのないような甘えた仕草と声を出していた。父の北海道土産の「白い恋人たち」を頬ばっていた。
 さあこれから、選挙特報だ。予想が当たるか楽しみである。
 画像はつるバラ「アンジェラ」。秋に咲くバラの色は、春のものより色が濃く美しいそうです。立冬に咲くバラもまた一つの景色でしょう。

小泉総理を見た!  (生後442日) 2003,11,8
 今日、私の住む街に小泉首相が来るという案内板を見て、行ってみることにした。
 私の住む街の選挙区には、M党の候補と、小泉首相と連立を組むK党の候補が一騎打ちの情勢だ。そこで、K党の候補を応援に来たというわけだ。投票日前日に訪れるわけだから、この候補に力を入れているのが分かる。
 さて、11時半に来るというので行ってみたところ、すごい人の数だ。K党の支持者で、動員がかかっているらしい人たちが幟(のぼり)や旗を持っている。一般の見物人もかなりいる。私は、始まるまで隣のデパートで妻のトレーナーを買って時間をつぶし、規定の時間になって下に降りてみた。何やら始まったが、前座の人たちの応援演説が随分長い。私は小泉総理がデジカメに収められるところを探すため、あっちこっちに移動した。いたるところに警察官の姿が見える。
 さて良い場所に着いたので待っていると、12時頃になってやっと小泉氏が到着した。少し歓声が上がったが、ひと頃のブームの頃ほどではない。おばさんがひとり私を押しのけて前へ出ようとする。しかし、よく見えなかったらしく、すごすごと引き上げていった。
 実は私は一目見たところで、もうどうでも良くなってしまった。彼の演説は、はっきり言ってやる気が見えなかった。ぼそぼそと眠そうに話す。私はデジカメにその様子を収めると、途中で帰ることにした。帰路、M党の人がマニフェストを配っていたので、記念に貰って、家で読んでみたが、字が多すぎて疲れてしまった。
 さあ、いよいよ投票日は明日。情勢分析をしてみた。Z党235、M党180、K党35、KS党20,S党7、無所属3と、予測を立てた。当たるかどうかお楽しみである。

何かのついでに  (生後441日) 2003,11,7
 昨日は、朝カンの散歩に行き、夕方は妻が行ったのだが、私は昼間にずいぶんと間食してしまったため、お腹がもたれて、腹ごなしと思い、夕食前に2kmほどカンを散歩につき合わせた。このときカンは、すでに夕方の散歩が終わり腹が減っていたのか、ポリポリとドッグフードを頬ばっていたが、散歩の方に行きたがった。
 さらに、夜9時過ぎにハガキを出すためにポストに行く際も、カンを連れだした。このときのカンはもう寝ていたのだが、私が綱を持って囲いの扉の前に立つと、のそのそと起きあがり、眠い目をこすりながら私につき合ってくれた。
 犬は何より散歩を喜ぶ。だからいくら寝ていても、食べていても、それを中断して散歩を選択する。私も、自分の都合でカンを連れ出したり、散歩に行かなかったりするのだが、犬を飼うのにはそれでよいのだと思っている。あんまり犬中心に生活を組み立ててしまうと、こっちが縛られてしまって、却ってカンの顔を見るのが嫌になってしまう。それではカンもかわいそうだ。
 何かのついでに、というくらいの気分で犬とつき合うことが、長続きのコツかなあと、最近思っているのである。
 画像は昨年11月上旬のカン(生後2ヶ月半)。小菊と丸いツゲをバックに。

コムラサキ   (生後440日) 2003,11,6
 画像は我が家で実をならせた「コムラサキ」だ。別名ムラサキシキブともいう。
 秋は花だけではなく実物が美しい季節でもある。もちろん果物、柿や蜜柑などが代表的であるが、千両、万両、ナンテンなどの小さな実をならせるものもかわいらしい。このうち我が家には蜜柑とナンテン、万両、千両があるが、蜜柑は夏の間の虫害で壊滅状態。ナンテンはわずかに一つ二つの粒が実っただけに終わった。だから、これだけの実を成らせたのはムラサキシキブだけである。
 何しろ色が面白い。うす紫色の実を付けるのはこれくらいしかない。また、丈夫で虫も付かない。繁茂しすぎて切るのが面倒なくらいだ。
 話は変わるが、平安期の名作、『源氏物語』は、紫式部の作と言われている。この作品にもいくつかの花々が登場する。例えば桔梗、なでしこ、りんどう、萩、菊、われもこう、ススキ、オミナエシなどだ。秋のものを紹介したが、春咲く花も出てくる。文学に花々は彩りを添える。そういえばかつて読んだ天童荒太氏の『永遠の仔』にも、随所に植物の描写があった。
 『源氏物語』は、そのタイトルも語感が心地よい。例えば「夕顔」「若紫」「胡蝶」「藤袴」「浮舟」「紅梅」「蜻蛉」・・・数多ある。良くもまあ思いついたものである。

小菊   (生後439日) 2003,11,5
 晩秋の穏やかな日差しの中で、素朴な味わいを醸し出す花といえば小菊である。
 ガーデニングを始めるまで、私にとって菊はあまり好きな花ではなかった。というのは、私にとって菊のイメージは、文化の日あたりに行われる「菊花展」に出展される何となくけばけばしいものをイメージしていたからだ。今ではそんな菊もまた一つの味だと感じられるようになってきたのだが。
 菊にもいろんな種類がある。クリサンセマム・ノースポールも菊の一種だ。マーガレットもシャスター・デージーもそうだ。ガーデニングの世界では、菊の仲間は大変な活躍ぶりだ。
 この時期の菊と言えば、通称ポットマムとよばれる小菊がメインだ。よく、畑の脇などに農家の人が植えている。ひょろひょろして倒れてくるので、ひもなどでくくりつけて、倒れないようにしているのを見かけることがある。秋の一コマである。
 私は今年、小菊を種から作った。全部で20鉢くらいできたうち、一つを除いて職場に植えたが、一つだけ我が家に残した。薄黄色の可憐な花が咲いた(画像)。妻がこの一部を切って、花瓶に挿していた。
 うちには他にも小菊が咲いている。それは植えたわけでもないのにどこからかやって来たのだ。とても生命力のあるたくましい植物だ。

サザンカの道  (生後438日) 2003,11,4
 カンの散歩をしていると、そこかしこに、山茶花(さざんか)が咲いている。
 早いものは10月初旬から咲き始めているが、秋咲き種は今が盛りだ。生け垣や庭木として使われていることが多いが、中には、広い農家の庭などにかなりの大木に成長した山茶花があり、先日私が見たものは、真白い花を全体に咲かせていた。
 晩秋の風情である。ひと頃勢いがあった雑草生い茂る空き地も、枯れ草が目立つようになった。日当たりの良い庭にはまだムクゲの花が残っているところもある。山茶花と並んでいると、不思議な季節感を感じさせる。
 私は冬が近づくと、鬱っぽくなることが多い。季節性鬱だ。山茶花の咲く道をぶらりと歩いていると、無性に寂しくてたまらないことがある。今年はそう感じるのが早いような気がする。何せ今は、風邪が治りきらず、ぎっくり腰が再発し(何が原因か不明)た。カンの散歩をしているとき、カンがぐいっと急に引っぱると、腰にきりきり痛みが走る。つい、カンを八つ当たり気味に引っぱり返す。また自己嫌悪。あ〜あ。
 我が家にも2本の山茶花があり、早咲きの「秋月」が満開になりました(画像)。

祝!優勝&入賞  (生後437日) 2003,11,3
 念願のJリーグ初タイトルが、浦和レッズのもとに到来した。
 Jリーグカップ(ナビスコ杯)の決勝が今日国立競技場で行われた。相手は昨年も決勝で対戦した鹿島アントラーズである。レッズは室井選手がケガで出られないが、鹿島は主立った選手がかなり出場できない状態だったので、有利かなとは思ったが、勝負はやってみないと分からない。昨年は惜敗しているからだ。
 しかし、展開はレッズのものだった。形良く攻め、早々と山瀬のヘッドで点を取ると、エメルソン、田中達也のゴールで追加点を加え、危なげなく勝利した。途中、坪井とエメルソンが交錯して流血の事態があったが、難なくクリヤした。
 私は、エスパルスからレッズのファンになってかれこれ10年たつ。途中J2落ちやらいろいろあったが、やっと強いチームに仕上がってきた。とても嬉しい。次はJリーグそのものを手にして欲しい。優勝を決める予定の11月29日(土)の鹿島戦はチケットを取ってある。そこで再び歓喜の雄叫びをあげたいものだ。
 また、カンの友人の「どん」ちゃんが、昨日の関東連合展(千葉展)で、壮犬の部4席、壮犬賞を受賞した。どんちゃんの出展は、いつもハラハラしてみていたが、飼い主さんの心に応えたのだと思う。少しうらやましいけど、拍手を送りたい。
 画像はどんちゃん。2003年秋季埼玉展の時。

夕陽を浴びて   (生後436日) 2003,11,2
 今日は随分気温が高く、小春日和というか、晩夏、初秋の趣さえあった。
 夕方、柴犬はなの飼い主さんから散歩を頼まれたので、カンを連れてはなの家に向かった。着いたら、2頭を妻と私で引いて、そこから15分くらいのところにある、通称「ドッグラン」と呼ばれるところに向かった。なぜそう呼ばれるかというと、河原沿いに野原が広大に広がるところで、朝晩になると、近所の多くの犬がここに犬を放しに来るのだ。当然常連さんたちはみな仲間だ。はなもときどき加わっていたことがあるようだ。
 16時過ぎにこの場所に来ると、今日は犬を放す人はいなかった。何組かの犬の散歩組とすれ違ったが、ここで遊ばせる人たちはいなかった。我々も綱を離しては、どうなることか責任が取れないので、そのままリードを持ったままここを通った。
 はなはここでUターン。カンは我々の自宅まで歩く。記念撮影をして別れると、カンは名残惜しそうに何回も後を振り返っていた。
 帰宅途中、橙色のまん丸な夕陽が、まさに地平線に吸い込まれようとしていた。
 左はな、右カン。

駄犬なよ!   (生後435日) 2003,11,1
 今日から11月。関東地方は何やらどんより曇った、連休にしては冴えない天候だった。
 日中、カンを前の空き地に連れて行き、ロングリードを付けて、テニスボールを投げてとってこさせる練習をした。と言っても、完璧にしようなんて気は毛頭なく、ただ、遊ばせる目的だ。
 ところが、ボールを投げても持ってくるときとそうでないときがあって、持ってこないと少しムカムカきてしまう。そんな時つい、「バカ犬!」とか「アホんちん」と呼んでしまう。
 カンにしてみれば嬉しくてついはしゃいでしまうのだろうから仕方のないことだ。そしてついに、「この駄犬!」と呼んでしまった。
 実は、カンを家の中に入れて、そろそろ出そうとすると、大逃げをうって、いっこうに捕まらないことがある。そんな時、妻も私も、「このバカ犬!」などとつい言ってしまう。
 カンにしてみると、「何!駄犬なよ!・・・ざけんなよ!」とでも言いたいところだと思う。
 画像はベネジオアークテチスの匂いを嗅ぐカン。春にもこんな風景がありました。