柴犬カンの日記2003年1月



過去の日記 インデックス
カンは誰が好き?   (生後161日) 2003,1,31
 今日は私が朝晩の散歩に行った。明日、あさっては朝晩妻が行く。私は仕事だからだ。今日は私が帰宅して、買ってきた石油をしまっているところに妻が帰ってきた。カンの喜び方をみていると、先ほど私が帰ってきたときより甘えた声を出して、なんか少し嫉妬を感じる。
 散歩に行って、我々が食事を済ませた後カンは必ずと言っていいほど戸をばたばたと叩いて中に入れてくれとせがむ。どうしてわかるのだろう?と、妻と話したのだが、やはり音を関知してのことだろう。
 中に入ったカンは逆に私に張り付いて、妻の方へはあまり行かない。妻はおもしろくなさそうだ。ただ、我々の結論として、散歩によく連れて行ってくれる人が好きなんだろうというふうに解釈するのが妥当ということになった。なぜなら二人ともカンに甘く、犬からみたリーダーとしてはどちらも頼りないだろうからだ。
 明日あさってはきっと妻になつくだろう。
 カン!次は月曜日に一緒に走ろう!


マンホール恐怖症   (生後160日) 2003,1,30
 今日も寒風吹きすさぶ1日だった。夕方の散歩のときでもフリースのジャンバーの上にさらにU社のダウンジャケットを着て、下もズボンの上にウオームアップスーツの下をはいて、頭に正ちゃん帽をかぶって出かけた。
 カンは夜道でも必ずマンホールを避けて歩く。いつからそうなったかは分からないが、おそらくもう少し小さいときにアルミの網のマンホール(下の下水溝がのぞけるやつ)に足を取られたか、もしくは普通のマンホール(だいたい滑りやすい)でバランスを失ったかした経験があり、それがトラウマ(心的外傷)になって、マンホールを避けるのだろう。今日もそうだったし、もしかしたら一生そうかもしれない。
 ボンの恐水症は、このHPのボンの犬生を読んでいただくと分かるが、2〜3ヶ月のときにどぶに落ちたトラウマで、とうとう生涯水を怖がった。
 人間もトラウマはある。私も怖かったこと、すごくはずかしかったことなどがフラッシュバックすると、思わず「あー」と声に出てしまうことがある。妻は「どうしたの?」と怪訝そうだ。
 カンにはあまり多くのトラウマは経験させたくないが、でも臆病になってもいけないのではと思う。


足上げおしっこ   (生後159日) 2003,1,29
 今日の関東地方は、晴れているにもかかわらず日中気温が上がらず、また北西の風が強めに吹いて、昨日と違ってずいぶん寒かった。仕事中腹痛が襲い、これは風邪か、インフルエンザかと思ったが、結局は寒さにより冷えたのが原因かもしれない。
 昨日初めてカンの足上げおしっこを目撃したが、今日はそれをデジカメにとろうとカメラを持参して夕方の散歩に出かけた。
 ちなみに日記の画像の90%はその日にとったものであるが、稀に前の日にとったものなどを流用することがある。
 家を出てすぐの、落ち葉のたまっているおしっこポイントで長おしっこをした。約30秒。こういう日は囲いの中でしなかった日だと思う。昨日は散歩に出てのおしっこが短かった。囲いの中でした証だ。囲いの中のおしっこポイントは動物園の匂いがむっとする。
 しばらく行くとまた足上げおしっこをした。ただ右の後ろ足を5cmくらいあげただけだが。今日はこの1度だけだった。運良くデジカメに撮すことができた。
 ボンも足上げおしっこが定着するまで結構長くかかったような記憶がある。たぶん半年以上たってからだったと思う。カンがおしっこするとき常に足上げするようになるのはいつの日だろうか。きっとそれほど時を待たないと思うけど。


お待たせ!カン!   生後158日 2003,1,28
 今日は私が夕方出張で、妻が残業のため早く帰った方でも7時を越えてしまった。結果的には私が7時過ぎに帰宅したのだが、今までで最も遅い飼い主の帰宅の記録となった。妻はこのことをいたく心配して、うんこやおしっこが漏れてしまうのでは、とか、寂しがるんではないかと言っていた。彼女が家に帰ってきたときも、私が帰っていなかったら、カンがどういう顔をして待っているかが気がかりだったようだ。
 私が帰るといつものようにくーん、くーん、きゃーん、きゃーんと鳴く。これがまた切ない。特にカンは甘えん坊のようだ。かつて黒柴ボンは、私が学生のとき、母に、「今日は夕方の散歩頼むね」といわれたのを忘れて、遊びほうけて深夜12時頃に家に着いたときも、しっぽを振って歓迎し、少しだけくんくん鳴いただけだった。このあと30分くらい散歩に行った記憶がある。午前様散歩だ。柴犬は飼い主のライフスタイルに、我慢強く適応してくれると思う。何かの本に書いてあったが、1晩くらいは飼い主不在でも耐えられるという。ただカンは今の状態では不安だ。これから少しづつこういう事態になれてもらいたい。まだ子犬だから(といっても5ヶ月すぎたけど)今は仕方ないけど。
 ところでカンは今日初めて足上げおしっこをした。私が確認した分では最初だ。いよいよ大人に近づいているのだから、カン!強い心を持った犬になっておくれよ!
 


カン!土を食う?   生後156日 2003,1,26
 今日は、昨日と違って風もなく、空気は冷たいが光はひと頃に比べると強さが増して、少しくらいなら外へ出てみようかなという日だった。
 雨が降ると、カンの囲いの中は3分の2くらい雨が落ちてくる。屋根があるのは3分の1だ。雨が降っていても、カンはそれにうたれて寝ていることが多く、風邪を引くんではと思い屋根を拡大することにした。これは夏場の日よけにもなる。
 さて、まずカンを囲いから出してフェンスにくくってから、作業に取りかかった。腰に気を付けながら(前囲いづくりでぎっくり腰をやったため)慎重に組み立てていった。トタンの屋根も用意してある。
 作業に夢中になっていたが、途中カンの様子を見ると、いつもは私のほうに注意を向けてこちらに来たがるのだが、今日はなにやら庭に穴を掘っている。そしてその土を食べているようだ。
 おかしいなと思いながらも、作業を終わらせなければと思いほって置いた。午後になると案の定、土を大量に吐いた。妻とも話したのだが、ストレスかな、ドッグフードが口に合わないのかな、全くばか犬で訳が分からないね、なんて話をした。
 夕方の散歩の最中、はたと思い至った。カンをつないであったサザンカの木の根本に、正月寒肥(かんごえ)…冬の間1年間の肥料を埋めておくこと…のため、油かすと骨粉を埋めてあったのだ。どうやらこれがカンの口にあったようだ。ただ骨粉は牛の骨を砕いたもので、例の狂牛病騒動以降は生産されていないようだ。これを食べてしまったカンが狂犬病ならぬ狂牛病にならないことを祈る。

生後5ヶ月   (生後155日) 2003,1,25
 昨日でカンが5ヶ月となった。昨晩は飲み会があって、帰宅が12時前になってしまったので日記も書けずじまいになってしまった。家に着いたときカンがねむい目をこすりながら出迎えてくれた。深夜というのにとても律儀である。居間でテレビを見ていると、カンが戸をばたばたと叩いている。しょうがないなとサッシを開けるとえさボウルが空っぽだ。お腹が減ったのかと思いドッグフードを計量カップ1杯あげた。しばらくするとまたとを叩いている。なんだよと思いながらサッシを開けると、えさボウルがもう空だ。さらにカップ1杯加えてあげた。寝る前に見てみるとさすがに全部食べてはいないが、半分ほど平らげていた。翌朝妻に、えさあげるの忘れたんじゃない?と聞いてみると、絶対あげたという。ずいぶんな食欲だ。
 今日は朝散歩に出かけたとき、帰りがけに獣医さんのところで体重だけ量らせてもらった。7.5kgだった。この1ヶ月で1.5kg増えたことになる。獣医さんは、大変順調ですよ、といってくれた。
 カンはボンみたいには大型の柴にはならないだろう。ボンは最盛期に13kgあった。太ってもいなかった。カンの父犬も母犬もスリムな体質で、やや小ぶり(というか柴犬の平均的)だ。遺伝的にもボンや、リュウ君みたいにはならないと思う。豆柴というほどではないにしても。私個人の好みからすれば、あと1.5kg増えて、9kgくらいには成長してほしい。体高は39cm位にはなってもらいたい。
 カン、もっとえさを食べてあと少し大きくなってくれよ!


雪の中へ脱走   (生後153日) 2003,1,23
 夕方帰宅すると、ちょうど妻も到着したところだった。今日は午前中雪。午後は冷たい雨の降る1日だったため、妻は原付を止めるとすぐカンの囲いの中に入っていき、カンを抱きかかえ、「寒かったねえ、風邪引かなかったかい?」なんて言いながらあやした。そのまま玄関からあがり、居間の方から、カンを囲いの中に入れた。そしてちょっと待っててね、散歩行ってあげるからね、なんて声をかけた。あたりはもう真っ暗だった。
 さてしばらくして私が背広から散歩スタイル着替え、綱を持って窓を開けると、はっとした。囲いのドアが開いており、カンがいないのだ。「カン!カン!」と二人で呼ぶとうちの前の草原にいるのを発見した。おいで!と声をかけると、一目散に走り寄ってきた。やれやれ、大事に至らなくて良かったと胸をなで下ろした。どうやら妻が囲いの扉を閉め忘れたようだ。抱っこして家の中から囲いに入れたためこんなことになってしまった。
 さて、綱を付けて散歩に出発し、その草原に行くと、小さなサッカーボールがある。子供たちが忘れていったもののようだ。これの周りの雪はカンの足跡がいっぱい付いている。どうやらこれで遊んでいたようだ。続いて先へ進むと、落ち葉のたまったところにも犬の足跡がある。ここはカンのおしっこポイントだ。どうやらここまでは来たらしい。おしっこも済んだようだ。この先は雪が解けてぐしゃぐしゃだったので足跡は追跡できなかったが、この15分くらいの間にはそう遠くに行っていなかったと見える。子供が残したサッカーボールのおかげだ。
 しかし雪の中の散歩は大変だ。濡れるし、滑る。しゃるねえさんやゴン太君(いずれも雪国にいらっしゃる)の大変さが分かるというものだ。もちろん走ることはできない。
 カン!明日の朝はつるつるだよ、きっと。

マウントカン   (生後152日) 2003,1,22
 カンが興奮すると甘がみとともにマウント(腰の動かし)をよくやる。散歩から帰ってきたときぜいぜいはあはあいいながら私の足にまとわりついてマウントをする。また、引きずり出したキルトを元の小屋の中に入れようとするとそのキルトの固まりに抱きついてマウントする。小屋に敷く薄い座布団にも同様だ。「ダメ!」と叱ったり、ときには突き放したりするが、どうも本能的なようで、自分でもやめられないらしい。カンは生後2ヶ月にも満たない頃からこれをやっていたので、癖になっているようだ。よっぽど性欲が強いのか、はたまたアルファ犬(自分がリーダーだと勘違いしてしまう犬)の兆候なのかは分からない。カンの父親の三郎君も女の子のお尻ばかり追っかけ回す傾向があったとブリーダーさんの息子さんから聞いたことがある。ということは遺伝的な要素なのか。
 柴犬の世界は厳しく、子孫を残せる犬はわずかな有名犬ばかりだ。オスは特にだ。カンにその資格があるかは今後の成長次第だし、もちろん展覧会である程度の評価をもらうことも条件になるかもしれない。私はカンを展覧会に出すことは考えている。ただし、出しても1〜2回だ。これはボンも1回出したから、カンにも1度くらいと考えているからだ。もしはなちゃんと交配するにしても、両犬が劣性遺伝がないことが必要だろうし、はなの飼い主とも相談しなければいけないし、ブリーダーさんの意見を聞く必要もあろう。
 カン、当てのないマウントはやめたらどうだ?無理かな?


もかもか犬   (生後151日) 2003,1,21
 今日の夕方の散歩はずいぶん冷たい風を受けた。明日の朝の最低気温は−4℃だという。(さいたま市で)カンを外に移して1ヶ月半くらい経過した。この間の大きな変化というのは毛がどんどんふさふさになっていったことだ。これは私の頭髪と逆である。先日母が来たときに、近所のシェルティーを家の中で飼っていたところトレードマークであるふさふさの毛があまり生えてこず、たいそう不格好になってしまった犬がいると言っていた。これは寒さに当てなかったためだろう。もちろんそれだけが原因とは限らない。食物のアレルギーなどの皮膚病もあったかもしれない。カンはやはり寒さに適応して毛がもこもこしてきたと思う。毛は2〜3センチの長さがある。お尻の穴も隠れそうな勢いだ。これだけ毛があれば確かに寒くはないだろうが、夜は小屋の中に入ってほしい。カンはいつまでたっても引きずり出したキルトの上で横になっているからだ。雨が降っていても、雨に当たるところで横になっている。天然のレインコートを着ているといえど、冷えてしまい風邪を引くのではと心配だ。無理矢理小屋の中に入れてもすぐ出てきてしまい、もう夫婦で、こいつはばか犬だ、ほっとけ、などといったあきらめ半分の暴言まで飛び出す始末だ。
 カン、今日こそ早々に小屋に入って寝てくれよ。


くるくる目が回る   (生後150日) 2003,1,20
 今日も帰宅して、6時過ぎカンの散歩に行った。もはや夜の帳が降りてあたりは漆黒の闇に彩られている。この時間が明るくなるには3月の声を聞かねばならないだろう。
 夕方は朝より少し長めに行っている。ポイントポイントでうんこをする時間を与えている。カンは走ると催すらしい。まず、おしっこをして(まだ子犬スタイルである)、またしばらく走ったり歩いたりしながら次のポイントに向かう。3番目のポイントにつく頃にはかれこれ1km位は来ただろうか。ここは広いのでゆっくりうんこをさせることができる。ところがいつもというわけではないが、くんくん匂いをかいだだけでいつまでたってもしないことがある。今日はその典型例だ。そして、草原をくるくる回る。くんくんそしてまわる。おそらく7〜8分はたったと思う。私はここでさせたかったのでずいぶん辛抱した。途中ウンチングスタイルになったのでポケットからうんこ袋と紙を取り出したのに、やめてまたくんくんまわる。次第に目が回ってきた様な気がしてきた。ここの草原に生える花はきっと夢想花だ。そしてやっとの事で、うんちが出た。草原のうんちは拾いにくい。おまけにカンが自分のうんちの匂いを嗅いだり、ときには銜えようとするのでよけい取りづらい。
今日は家に近くなったところでカンが帰ろうとしないので放って置いたらもう1回した。
 でもカン君、うんちをするとすっきりするでしょう?だよね。


ゴム毬のような犬   (生後149日) 2003,1,19
 今日はまた関東地方に雪が降るという。この日記を書いている時点では降ってはいないが、これから降るかもしれない。ぼんやりと曇ったはっきりしない天気の1日であった。
 午後妻の実家に行った柴犬はなに会いに行った。私が午前中仕事があったので、午後は休もうかと思ったが、つい子犬のかわいさに負けて妻を誘って行ってしまった。車で10分くらいなので行きやすい。飼い主の義父母もいつでもおいでよと言ってくれるので、大変ありがたい。
 はなは3ヶ月と10日くらいたった。すでに2回の予防接種済みだが、2回目のとき、ちょうど3ヶ月だったが、4.9kgだったそうだ。カンは3ヶ月の時点で4.0kgだったのと比較すると、かなり大柄だ。筋肉も引き締まっていて、運動能力も高そうだ。我々が行くと大いにしっぽを振って歓迎してくれる。そして庭を楽しそうに行ったり来たり駆け回る。しばらく遊んだあと綱につけて、我々はお茶を飲みに居間にあがった。しばらくすると、近所の子供がきた。はなが脱走していたのだ。どうも首輪が抜けたのではなく、綱の元の方がほどけてしまい、綱を引きづったまま、あっちこっちに行ってしまったようだ。本当に子供に感謝しなければならない。危ないところだった。はなはこれ幸いに居間に上がり込んで、パンなどを食べさせてもらった。そのときの画像が右のものだ。
 とにかくはなはカン以上にやんちゃで、ぴょんぴょん跳びはねる、ゴム毬のような犬だ。


朝焼けに映える犬   (生後148日) 2003,1,18
 今日は土曜日でありながら妻も私も早朝より仕事があり、7時には家を出なければならなかった。その前にカンの散歩を済ませておく必要があり、5時半に起きて朝食を取り、6時過ぎに散歩に出かけた。まだ薄暗く、これから日の出を迎えようとしていた。カンも寝ぼけていてはけがの元になると思い、早めに起こして出発したが、あーうといった感じのあくびを連発していた。カンは宵っ張りで、昨夜も11時近くまで囲いの中でばたばたやっていた。寝不足なのだろう。
 日の出は普段あまり体験できない。ぴりっとした朝の空気に、空はワイン色に染まりはじめる。やがてその色が明るい橙色になり、いつの間にか薄い青色へと変化していく。夜の帳が開き、太陽が支配する時間への転換だ。この間およそ30分くらい。ちょうどカンの散歩と重なった。ちなみに埼玉の今日の日の出は6時50分、日の入りは16時53分だ。
 こんな早朝犬の散歩などしている人はいないだろうと思うと誤りで、結構ワンちゃんとすれ違った。カンを知っている犬にも遇い、ひとしきりからんだ。家に到着する頃にはあたりはすっかり明るくなり、普段と変わらない土曜日が始まっていた。


パソコン恐るべし   (生後147日) 2003,1,17
 昨日ADSLの工事日で、NTTとOCNの切り替えが行われた。送られてきたモデムをつなげてみると、RANケーブルとパソコンがくっつかない。差し込み口がないのだ。仕方なくRANケーブルとUSBをくっつける器具を電気屋で購入し差し込んでみたところ、そのRANアダプターをパソコンが認識してくれない。たかだかジャックを変える器具なのにCDロムまでついていてご立派だ。説明書も分厚い。2時間くらいかちゃかちゃいじっているうちにやっと認識してくれた。説明書ではDを入力となっているところをEにすると動くようになった。1字で2時間である。
 さて次はADSLだ。これも途中まではうまくいくのだが、パソコンを再起動させる段になるととんと動かなくなる。何回やり直してもだめだ。途中パソコンの電源を長押しする強制終了を繰り返すと、今まで見たこともない画面になりパソコンが動かなくなってしまった。これを何とか復旧させると、OCNのサポートに電話してみた。約1時間の電話で何とか開通したが、対応してくれた人によると私がいろいろいじっているうちに、モデムの設定が変わってしまったのではないかという。工場出荷時に直すと動くようになったからだ。この時点で夜10時くらい。インターネットがつながったが、メールは動かない。これも1時間くらいいじって何とかつながった。でもまだ電話につなぐ画面が出てきてしまう。
 パソコンに無知な私だから仕方がないが、もう少しパソコンも簡単にならないだろうか。4〜5時間を費やしたことになる。私がいらいらしているのにあわせたのかカンも昨日は大分荒れた。いつまでたっても寝ようとしないし、キルトは幾度も引きづり出してしまう。飼い主とのシンクロ現象だ。
 まあとにかく開通したので、ISDNで高い電話代を払わずに済む。ダウンロードも早くなったので、良かったとしようカン!

風に吠える犬   (生後145日) 2003,1,15
 昨夜来、関東平野を強風が吹き抜けた。以前紹介したようにカンは風の音に弱い。昨日、夕方の散歩に妻が行ったときうんちをしなかったというので、9時頃もう一回私が軽く行ってみた。このときすでに強風が吹きすさび、カンがうんちをするポイントであるだだっ広い草原は、それを囲む柵に風がうなってたいそうな音がする。ヴオーンという音にカンはきょろきょろと辺りを見回し、街灯に映る木々の影にもびくっとする。完全にビビリに入っているようだ。やおらワウワウと風に向かって吠えはじめた。ここではどうやらうんちをしそうもないので、行こうカン、と綱を引っ張ると、一目散に走りはじめ、家の近くの路上でやっとうんちをした。
 今朝もこのポイントでカンは落ち着きがなかった。昨日のトラウマがあるのだろう。
 さらに今日の夕方はこのポイントにすら近寄ろうとしない。早く帰ろうという様子だ。カンの好きにさせると猛ダッシュで家に向かう。他のポイントですでに排便をすませてあったから良かったものの、このポイントを嫌いになってほしくないものだ。なぜなら我が家から程近いからだ。
 それにしても今日の風は冷たかった。身を切るとはこのことをいうのだろう。でも夏も恐ろしい。カンの囲いのあるあたりは南向きで直射日光が指すように当たる。うまく日陰を作るつもりだが、夏も大変だぞ、カン!


食欲周期説   (生後144日) 2003,1,14
 カンの食欲がここへ来て減退している。今日は朝やったドッグフードが夕方まであまり減らず、妻は夕方はあげなかったそうだ。私が帰ってから計量カップ1杯だけ追加して置いた。その後少し食べた。前回食欲減退期だったのは12月31日、1月1日頃で、その後4日からは1日カップ4杯を平らげる猛烈な食欲昂進期に入った。そしてまた昨日あたりからの減退期だ。これはいったいどうして起こるのだろう。推測だが、月の満ち欠けに因るのでは、というのが第一の推理だ。人間の体は多かれ少なかれ、太陽の動きや月の動きに左右されるという。交通事故も満月の日に多いとか何とか聞いたことがある。私自身も季節によって体調に波がある。ちょっと大胆な仮説だが動物学者さんに是非調べてもらいたい。第2の仮説は歯の抜けるのにあわせて食欲が増減するというもの。昨日奥歯から血がにじんでいた。抜ける前兆だろう。こういうときはあまり食べる気が起きないのではないだろうか。この説の方がより現実味があると思うが、確たることは分からない。
 カン、君はミステリアス犬だね。


くたくた犬   (生後143日) 2003,1,13
 私は三連休だ。世の中の空気は休日と平日ではかなり違う。犬もそれを感じているんではと思う。うちの場合は特にだ。平日は6時台には起こされ、7時頃に散歩に出かける。そして夕方6時過ぎまで飼い主の帰りを待たねばならない。近所も比較的静かだ。カンの気を引くのは、冬の今は木の実をつつきに来る野鳥と、配送のトラックくらいだろう。一方休日は、散歩に行くのは8時半くらい。日中は近所の子供たちが家の前の空き地できゃっきゃっと遊ぶ。カンはそれを注視する。飼い主も2時間おきくらいにはちょっかいを出しに来る。夕方の散歩は4時台だ。
 今日は午後私の両親がカンに会いに来た。サービス満点のカンは、父にも母にも飛びついて愛想を振りまいた。特に父は、犬のおやつを、芸もさせずに欲しがるだけあげてしまう。カンはえさ欲しさにべったりだ。軽い散歩も連れていってくれた。カンのテンションは揚がりっぱなしだった。
 父母が帰ったあと夕方の散歩に行ったが、疲れている様子がありありだ。走ろうとしない。散歩から帰ると、引きずり出したキルトの上に横たわって、飼い主が呼べどもピクリともしない。まあ、ゆっくり休みなさい。明日はきっと静かな1日になるよ。カン。


走れ!カン   (生後142日) 2003,1,12
 私はスポーツを見るのが好きだ。やる方はとんと不器用だが。昨日はラグビーの大学選手権が行われ、我が母校が無事優勝できた。久しぶりとのことである。今日は都道府県対抗女子駅伝が行われ、明日は高校サッカーの決勝戦と目白押しである。
 私も日頃の運動不足解消のため、カンが大きくなってきたのを幸いに一緒に走ることにしている。カンは気まぐれなため急に走り出したと思えば、突然止まって電信柱をくんくん、なんてことが多い。こちらのペースでは走れない。ただ、休み休み走ってくれるので無理はあまりない。朝、寝起きで走るときがちょっときつく感じるくらいだ。カン、走るぞ!と声をかけるとこちらを向いて、スッタカスッタカ走り出す。とても楽しい。
 今日、最後に寄る広い草むらで、カンが突然興奮して私を挟んで猛然とダッシュを繰り返した。しまいに足にリードがからんであえなく横転。ワオーん、ワオーんと鳴き始めた。足が折れたかなと、日曜日もやってる動物病院を頭に思い浮かべながら、カンを抱き上げ、家へ向かった。しかしどうもカンは平気そうな気がしてならない。抱っこされて満悦な表情だ。もしや歩けるかもと、試しに降ろしてみると、なんのことはない、すたすた歩いている。どうも瞬間的に痛かっただけのようだ。そんなわけでそのまま歩いて家まで連れて帰った。
 カン!明日も走るぞ!


カン中お見舞い申し上げます (生後141日) 2003,1,11
 妻がとうとうインフルエンザでダウンした。A型だという。私の職場でもちらほらかかって休んでいる人がいる。私も何となく引きはじめのような感じだ。飼い主二人ともダウンしてしまうとカンの面倒を見る人がいなくなってしまう。だから私はなにが何でも妻が回復するまでは頑張らねばならない。
 1月6日が「小寒」だそうだ。20日が「大寒」。そして2月4日の「立春」までが寒のうちだ。今日の関東地方は比較的穏やかで、ほんの少しだけ春を感じた。ただ、空気は乾燥している。雪以来お湿りはとんとない。また寒くなるだろう。我々もカンも今しばらくこれに耐えて、春を待つほかない。しかしカンは夜になって冷え込んできても、引きずり出したキルトの上で冷たい風を受けながら休んでいるのだけれど、これはいったいどうしてなの?カン!


靴大好き   (生後140日) 2003,1,10
 おとといの夜靴下を見ると大きな穴がかかとのところに開いている。何でだろう?そんなにはきつぶしたわけでもないのに。と思った。昨日の朝散歩に行きかけたところで右足のかかとが痛いことに気づいた。どうも靴がいけないらしい。見るとかかとに当たるところにプラスチックがむき出しになり、それが割れて鋭利な状態になっていた。靴には血がべとっと付着していた。もう10年は履いていたジョギング用シューズだ。痛んで当然。その朝の靴下はまだ買って半年しかたっていないのに大きな穴が開いている。がっかりしてその夕方イトーヨーカドーで3900円のミズノのスニーカーを買ってカンの散歩用にした。今日はU社製のダウンジャケットの袖をカンに噛まれてダウンが吹き出てきた。これは買って1ヶ月くらいだ。これにはちょっとショックを受けた。たしかにU社製なのでそんなに高いものではないけれど。とにかくカンに関わるものはあまり高いものじゃない方が良さそうだ。
 いらなくなった靴をカンに与えてみると予想以上に大喜びした。2時間はそれを噛んだり、振り回したりしていた。ダメになったものはみんなカンのものになってしまうね。カン!


しっぽを振らない犬   (生後139日) 2003,1,9
 カンの散歩に行くためこの冬は今までより早く起きる。まだ外は暗い。冬至を過ぎたと行っても日の出は遅いままだ。それに比較して夕方は若干暗くなるのが遅くなってきている。仕事始めからやっと明日で一息付ける。まだ数日しか働いていないにもかかわらず、体は疲れはじめている。今日はことに朝起きるのがつらかった。でもカンのためだ、起きようと、動かない体にむち打って布団を出る。散歩に行ってしまえば案外目が覚めてくる。30分くらい行って帰ってくると体がほかほかしてくる。まだまだ春は遠い。しばらくは寒さとの戦いだ。
 カンは喜んでいるとき体の動きや声はそれを大いに表現するのだが、しっぽはあまり大きく振らない。ボンも妻の実家にいるはなも、その前にいたゴンもはち切れんばかりに振っていたにもかかわらずだ。それが飼い主にはちょっと不満だ。そんなにあれもこれもカンに求めちゃね。カンに罪はないもの。


海辺のカンか?   (生後138日) 2003,1,8
 昨日夜、村上春樹の『海辺のカフカ』を読んだ。謎解きの形式になっているので、つい先が知りたくて、午前2時過ぎまでかかり読み切った。最初は1〜2時間読んで寝ようと思ったのだが。おかげで今日は1日眠かった。
 この小説の中に猫と話ができる初老の男が出てくる。この男は向こうの世界に1度足を踏み入れ、またこちらに戻ってきたため猫と話ができるようになったという。
 また、最近バウリンガルという犬語を翻訳できる機械が発売され話題をよんでいる。かなり正確に犬の気持ちが分かるという。
 私はカンの気持ちがあまり分からず、くんくん言うのでえさかなと思って与えてみると、全く食べず、おしっこ、うんこかと思って外へ連れ出すと何もせず、結局甘えていただけだったなんてこともあった。カンはあまり吠えないので、バウリンガルはあまり役立たないだろう。それよりも、目やしぐさで判断していくしかない。
 カンと話ができたら楽しい反面、何か不安だ。


私の犬は左巻き   (生後137日) 2003,1,7
 カンの尾は大変美しいと、飼い主ながら思っている。太く、くるっと巻いて見事だ。最近は子犬期の黒い部分がだんだん白くなったり、茶色になったりしてきている。
 先日うちの隣の空き地に黒いラブラドールを連れた初老の男性が訪れた。この人は実は前にもこの場所に現れたことがあり、そのときは小さい座敷犬を連れていた。話してみると2頭飼っているとのことである。この空き地からはカンの様子がよく見える。カンのことを見てずいぶん褒めてくれる。そして、この犬は左巻きだねえ、左巻きはケンカ強いよ、といって去っていった。本当に左巻きはケンカが強いのだろうか?ケンカが強いということは荒っぽいってこと?確かにカンは興奮すると凶暴になるが、ケンカは兄弟犬の黒ちゃんとお里で1回やっただけだ。それもまだ2ヶ月半の頃だ。このときは黒ちゃんをひっくり返し、クイーンといわせていた。飼い主として実はこのとき少しほっとした。やっぱり弱い犬はなんか嫌だからだ。でも凶暴犬も嫌だ。と、アンビバレントな感情が交錯する。まあ、「勇敢な犬」ってとこらへんを目指して、カン!成長してくれ!


前歯ぽろぽろ   (生後136日)    2003,1,6
 カンの歯の生え替わりは徐々に進んできているようだ。今日も夕方見たが上の歯が1本なかった。一方で乳歯に比べて太い歯が生えてきている。我々が気がつかないうちに生え替わっているようだ。相変わらず歯がかゆいのか、小屋の中に敷いてあるキルトや、屋根からかけてある肌がけをひきずりだしたり、おろしたりである。これはすべて歯が入れ替わらない限りおさまらないのではないかと予測している。
 一方足上げおしっこはまだ1度もしていない。右の写真のような、子犬式というのか雌式というのかこんな感じだ。妻はこの仕方がかわいいという。確かに足上げマーキングしっこは、不作法で親父くさいかもしれない。でもいずれはこうなるんだろう。今のうちにかわいいおしっこスタイルを楽しんでおくことにしよう。


カン食欲増大   (生後135日) 2003,1,5
 昨日は、私が静岡の実家に帰っていたので、カンの様子は詳しく分かりませんが、妻の話だと、寒さ避けにカンの小屋に掛けてあった肌がけをとうとう引きずりおろしていたそうだ。妻はカンを叱ったがそ知らぬ顔でいたそうである。
 私は実家の犬、マミと久しぶりの再会をした。この犬はボンの孫で柴犬と甲斐犬のミックスだ。普段カンと接している私にとって、マミはずいぶん内向的な犬だと感じた。雌だということもあるし、元々生まれ持っての性格がこのようであるのだろう。半年前に会っているにもかかわらず、私が来るとわんわん吠えたり、部屋にはいるとイスの下に隠れて出てこない。ただしばらく時間がたつとなじんできて、私にじゃれつくようになった。
 さて、午後埼玉に戻るとカンが待っていた。昨日から今日にかけてはずいぶん食べたようだ。やはり食欲が落ちたあとはリバウンドの時期が来るものだ。散歩もいつにもまして元気でした。


小雪   (生後133日) 2003,1,3
 今日は再び関東地方に雪が舞った。私は朝の散歩を済ますと、新宿に「夜を賭ける」という映画を見に行った。これは私の好きな新宿梁山泊という劇団が中心になっているもので、戦後10年ちょっとたった在日朝鮮人部落の悲哀を描いたものだ。
 さて映画が終わるとちょいと伊勢丹をのぞきに外へ出ると小雪が舞っている。妻からのメールによると埼玉でもちらちら降っており、ふるえていたカンを中に入れてやったとのこと。(ちょっと過保護かなと思うけど)伊勢丹でシャツとネクタイとラルフローレンの正ちゃん帽(カンの散歩用)を買って埼玉に戻った。そして小雪が舞う中散歩に出かけた。カンは最初おっくうがってのそのそ歩いていたが、雪が少し積もっているところで急に雪遊びに目覚めて、興奮しはじめた。ただ私は寒いし、滑るので、いつもよりも半分くらいの行程に短縮し、うんこが出たらさっさと引き返した。カンはその後小屋に入り(最近人間用の肌がけを小屋の入り口に掛けて、温かくしている)、すぐ寝てしまった。


癒し系の犬   (生後132日) 2003,1,2
 昨日からやや食欲の落ちているカン。でもそこそこ食べているし、前にもそういうことがあったので、特段気にはしていない。散歩も元気に綱を引っ張って、私が走ると、カンも駆ける。日中は風が強かったが風の当たらない日だまりで、ゆっくりしていた。
 妻がのどの風邪を引いてしまい、なかなか良くならない。そのせいか気落ちしている。こんなときはカンの出番だ。部屋の中に入れて貰い、抱きしめられたり、なぜられたりして飼い主を癒す。「カン、いい子だね」「カンはかわいいね」などといわれる。
 何もない正月はなぜか力が抜けて、少しブルーになってしまうのは私も同様で、今日は早く寝よう。


うろうろごろごろ正月   (生後131日) 2003,1,1
 昨晩、紅白が終わったあと、「行く年来る年」を見た。私はこの番組が好きだ。この年末年始は特段の行事もなく、平凡な毎日であるはずなのだが、この番組を見るとなぜか胸が切なく、哀しい気分になる。この先生きていくことへの不安、それ以前になんのために生きているのか、生きている意味があるのか、といったことが突然胸に去来する。そんなことをぼうっと考えていると自然に涙がこみ上げてきた。
 翌朝は例年になく早起きしてカンの散歩に出かけ、カンとともに近所の小さな祠にお参りした。カンは日中うろうろしたり、ごろごろしたりのんびりと過ごしていた。君は少なくとも僕を必要としてるよね。僕の生きている意味があるよね。
 今年の正月ははカンとともにごろごろすごそう。
 夕方はなに会いに行った。はなはカンにもましてやんちゃで、気が強そうだ。みなさんには後ほど画像をUPします。千葉に行ったモグちゃんも同様と義兄が教えてくれた。モグちゃんにも会ってみたい。