ペリーローダンシリーズをリアルタイムで読み続けて、およそ、30年ほどたっている。 第一巻は、昭和46年7月31日(1971年)で、定価230円(むろん、消費税無しの実質販売価格)
現在は第286巻(2002/12)で、税別540円で今のところ安定?している。 これだけ長く発行されると訳者もあとがき(当初は作品紹介が主)で、書く事がなくなり、段々と独自のスタイルのあとがき(あとがきとは言わなくなったが)となってきた。 逆にこれが楽しみで、新刊を手に入れても、最初に読むのは、このあとがきからで、本命を読む前の準備運動と云ったところだった。 長年、訳されてきた松谷氏がなくなって色々と訳者が増えてきたが、同じようなスタイルであとがきが続いていて、それなりに楽しみは継続している。 しかし、第253巻、254巻のあとがきは、きわめて特定思想のプライベートな内容で、つまらなかった。 松谷氏がいれば、きっと、怒ったのではないか。(内容は新聞報道などで知ってはいたが) つぎにいただけないのが、このあとがきの無い第271巻、しばらく、終わりのページをめくり直してあとがきを探した。 最後の極め付きは、物語の入替え。(順番の入替え) 数巻、続いた物語のクライマックスを飛ばして、そのあとの巻と差し替え、その後の巻でそのクライマックスを掲載した。(第272巻と第273巻)
どの様な理由があろうと、やってはいけない事だと思う。 都合が悪ければ、発刊を遅らせても、ファンとして怒る人はいないと思う。 「都合により、差し替えた」でなく、「都合により発行が遅れました」とすべきであり、出版社は、何かマヒしているのではないか。
すくなくとも前後している事を272巻で示してほしかった。 第253巻のあとがきと同じレベルの問題であり、出版社、編集者は、もっと読者の気持ちを意識してほしい。 と、勝手な気持ちを書いてみた。 ひとつだけ、良くなった事。 −− 活字がおおきくなった。(いつからか?) 中高年社会で、新聞の活字も大きくなっている。時代の流れか。
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