ローダン・シリーズ<104>
青き支配者/フォルツ&ブラント
(1:第七十三氷河期)
ツイン星系から空洞惑星ホラーの中心世界に転送された《クレストU》のローダンらは、極から極に通じる穴を抜け、外側の階層へ脱出した。グリーン階層と名付けられたその階層には、地上から人工の空まで届く巨大な要塞都市があった。その要塞をめぐりおよそ50万の兵が今まさに戦争を開始したところなのだ。進んだ兵器技術にもかかわらず、なぜか双方とも核兵器は使用していない。ところが、その戦いを見守る《クレストU》のすべての核動力が突如として停止しローダンらは戦場のまっただ中に不時着してしまったのだ。