雷電池 (鶴ヶ島の公園)
  (かんだちいけ)


龍神伝説を伝える木立に囲まれた小さな池です。
4年に一度「雨乞い行事」が行われます。

”らいでん”だと思って話していたら、そばに居た子供が「かんでんちいけなのにぇ」と言っているようで、雷とか電と云う字で電気を想像するから”かんでんち”といっているのか?と考えていたら”かんだち”と書いてありました。
ワープロで変換できません。

池のそばにはこのように書いてありました。
「雷電池は、三郡八景の一つ「雷電池過雨」といわれた池で、雷や風を司る大蛇が住んでいて、旱魃のとき池のほとりの雷電社に祈ると必ず雨が降ると信じられていた。
伝説によると、寛永のころ(1624〜1644年)、池が開発されて大部分が水田になると、大蛇は住みにくくなって遠く上州の板倉の池に移ってしまった。その後、どれだけ祈っても雨が降らなくなってしまったので、そこで、夏、日照が続き農作物が枯死する恐れが迫ると、人々は独特の雨乞い行事を行うようになったという。
長さ36メートル、重さ約3トンもある大蛇を竹と藁で作り、何百人もの人達がこれをかついで掛声勇ましく、法螺貝を吹き鳴らしながらこの池まで運んでくる。このとき板倉の雷電神社から竹筒に入れて、はるばる運んできた水を池に注ぐ。同時に大蛇から変じた龍神は、浮きつ沈みつ池中を泳ぎまわる。
「雨降れたんじゃく」と人々は泥まみれになって祈雨の悲願をこめて絶叫する。
「雷大いに鳴り、大雨沛然と降る。近隣悦ぶこと限りなし」と記録に残っている。」

池の周りは整備されていて公園になってます。
夏なら水遊びができそうな場所もありました。

ちょっとした遊具もあります。

木で出来た、こんな変った形の滑り台もありました。

行った時の時間帯のせいかもしれませんが、まわりは密集はしてないけど住宅街になっている割には人が居ませんでした。
静かで落ち着いた感じのする公園です。

公園のすぐわきに「雷電池児童公園内復元住居」というものがあります。
説明によると、この竪穴式住居は、鶴ケ島町(市)大字脚折字山田(ここから北西へ約1Km)に所在する山田遺跡F地点から検出された二号住居址を復元したもので、この住居が作られた時代は、古墳時代の中頃で、大きさは東西6m、南北6m10cm、深さ(壁高)は約20cmで、形は方形をしています。
この頃はまだカマドが普及していなかったため、炉を使用していたようです。住居址内からは土師器の坩や高杯などが出土したということです。


車で行く場合、池そのものは道路から見えないので通り過ぎないよう注意が必要です。
駐車場はありません。が周囲には駐車できそうなスペースはあります。道路標識に従い、ご近所の方の迷惑にならないようにしましょう。


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