操作方法 |
1.電源投入
・初めてACアダプターを差し込む時と乾電池をセットした時、および強制リセットをした場合は、
2012年1月1日0:00から時刻がスタートします。
・電源を入れてもリセット動作しない場合は、ISP端子の5ピンと6ピンを一瞬だけショートさせて
下さい。 (ハードウェアの強制リセットが働きます)
・ACアダプターをジャックから抜くと、電池駆動に切り替わります。
・LCDの表示が薄くて見えにくくなりましたら、電池の交換時期です。
・電池の交換時には、ACアダプターを通電して下さい。 (時刻と記録データが保持されます)
・停電時は、乾電池の電源がバックアップに使用されます。
・電池駆動、およびバックアップは、3ヶ月程度を目安にした設計です。
・ロングラン実証テストの結果、6ヶ月でLCDの表示が薄くなり見えなくなりました。
計測は続行していますので、ACアダプターを接続してから電池を交換すれば、記録は保持
されます。
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2.LCD表示の操作
○ [SW1] Display ON/OFF
・スイッチを押すたびに、LCD表示のON/OFFが切り替わります。
・LCD表示をOFFにすると、消費電流が5μAにまで下がります。
(1秒毎に、時刻や気圧・明るさ測定のため、2mA程度の電流が数十mS間流れます)
・LCDが表示OFF中は、温度センサーも起動しません。
(1時間に一度の記録時以外は測定しません)
・このスイッチにより表示をOFFにした場合は、CDSによる自動ONも禁止されます。
○ [SW2] Display ITEM
・スイッチを押すたびに、下記の内容で表示が切り替わります。
表示順序 |
画 像 |
表示内容 |
1 |
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上段 |
月/日 曜日 時:分 |
下段 |
気圧値 24時間偏差 天気予報 |
2 |
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上段 |
月/日 曜日 時:分 |
下段 |
気圧値 温度値 天気予報 |
3 |
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上段 |
月/日 時:分:秒 |
下段 |
気圧値 温度値 天気予報 |
4 |
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簡易気圧グラフ |
3時間の平均気圧値、左が2日前で右が現在値 |
・表示内容は、「機能設定」で指定した間隔で更新されます。
・24時間偏差値は、現在と24時間前の気圧値の差分です。
・天気予報は、「晴れ」、「晴-時々曇り(曇り-時々晴)」、「曇り」、「雨」、の4種類です。
・時の表示は「機能設定」で、12時間制と24時間制を選択できます。
○ [SW3] Display LIGHT
・スイッチを押すと、一定期間LCDのバックライトが点灯します。
・点灯時間は、「機能設定」で設定できます。
・LCD表示がONの場合は、バックライトのみが点灯する動作です。
・LCD表示がOFFの場合は、LCDがONになりバックライトも点灯し、一定期間でLCDも
バックライトもOFFになります。
○ 自動節電
・CDSが周囲の明るさを検知して、LCDが見えない暗さになると、LCDの電源を自動的にOFFに
します。
・明るくなると、自動的に表示もONになります。
・LCDの電源を切る明るさは、「機能設定」で9段階に感度を選択できます。
・「Display ON/OFF」スイッチで表示をOFFにした場合は、CDSによる自動ON機能も禁止
されます。
・シリアル入出力を有効にすると、「自動節電」機能が禁止されます。
○ 簡易気圧グラフ
・[X]軸は、バー1文字(キャラクタ)が3時間の平均気圧値で、左が2日前、右が現在値です。
・[Y]軸は、1ドット2.5hPaで、下が990hPa、上が1029hPaの40hPaレンジです。
・気圧値が表示の上限値または下限値を越えると、上矢印と下矢印で範囲外を表します。
・[Y]軸のベース値(デフォルト990hPa)は、機能設定モードで変更ができますから、
高所にお住まいの方は変更して下さい。 (500hPa 〜 990hPa)(約100m高で-10hPa)
・表示の上限値または下限値を越えた場合も、[Y]軸のベース値を調整することで、
オフセットを付けて表示することができます。 (上限は1029hPaまで)
雨の日 |
台風の通過時 |
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雨 曇り 雨 |
2日前 通過 現在 |
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3.機能設定
・[SW1] と [SW2] を同時に押すと、各種の機能や動作を設定できます。
・この設定は、内蔵EEPROMに記憶されますので、バックアップが切れた後も残されています。
・[SW2] で、設定値が増加します
・[SW3] で、設定値が減少します。
・[SW1] を押すと、次の項目に移ります。
設定順序 |
画 像 |
設定内容 |
初期値 |
1 |
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[気圧測定間隔]の設定
1 〜 60 秒 (注.1) |
60秒 |
2 |
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[A/D変換間隔]の設定 (温度とCDS)
1 〜 60 秒 (注.1) |
10秒 |
3 |
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[LCDバックライトの動作時間]の設定
5 〜 99 秒 |
10秒 |
4 |
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[CDS感度]の設定 (自動節電の感度)
9:低(暗)感度 〜 1:高(明)感度 |
3 |
5 |
 |
[時表示 12/24時間制]の選択
1:12時間制(am/pm) 2:24時間制 |
2 |
6 |
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[AVR内蔵基準電圧]の較正
1.00V 〜 1.20V (注.2) |
1.10V |
7 |
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[温度センサー]の選択
1:MCP9700-E/TO 2:LM61BIZ |
1 |
8 |
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[簡易気圧グラフ]の[Y]軸ベース値を設定
500hPa 〜 990hPa (10hPa単位) |
990
hPa |
(注.1) 設定間隔を長くすれば電池の消耗を抑えられますが、測定値の反応は遅くなります。
(注.2) 基準電圧の較正画面が表示されると、AVRの21ピン(AREF)端子に基準電圧が出力され
ますので、21ピンとGND間の電圧を電圧計(テスター)で測定します。
(通電中なので、ショートに注意して下さい)
(100KΩ抵抗器の右側とISP端子の6ピンにクリップをかけると安全です)
測定した電圧値の小数点以下2桁を入力して下さい。 (1.xxV)
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4.時刻設定
・[SW1] と [SW3] を同時に押すと、時刻設定モードに入ります。
・時刻設定は、下記の順に設定できる項目でカーソルが点滅します。
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年(下位2桁) → 月 → 日
→ 時 → 分 → 終了 |
(年は、西暦2000年から2099年までの範囲で対応しています)
・[SW2] で、設定値が増加します
・[SW3] で、設定値が減少します。
・[SW1] を押すと、次の項目に移ります。
・分の設定が終わると、秒を00にして通常の表示に戻りますので、秒の単位まで合わせる
場合には、00秒になった時に [SW1] を押します。
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5.シリアル入出力
・[SW2] と [SW3] を同時に押すと、シリアル入出力の「有効」−「無効」が切り替わります。
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シリアル入出力が「有効」になると、
LCD右上に右向き▲マークが表示されます。 |
・測定したデータを、「時刻_気圧_温度」の順にUARTでシリアル出力します。
・送信する間隔は、気圧値の測定間隔と同じです。 (「機能設定」で変更可能です)
・シリアル入出力を有効にすると、「自動節電」機能が禁止されます。
・LCD表示を手動でOFFにすると、温度値の測定が停止されるため、シリアル出力の温度値も
表示されません。
・「FT232RL USBシリアル変換モジュール」およびパソコンは、電源が立ち上がった状態で
本機と接続して下さい。
※ シリアル入力(RXD)が[H]レベルでないと、このスイッチ操作は機能しません。
※ 通信中にケーブルを抜いたりパソコンの電源を切ると、シリアル入出力は解除されます。
※ USBケーブルのみを抜いた場合は、解除の検出を出来ないことがありますので、シリアル
通信を終える場合は、必ずスイッチ操作で解除「無効」して下さい。
・ターミナルのキーボードからのコマンドで、測定値や1時間毎の記録データが送信されます。
○ 「M」キーを入力すると、現在の「時刻_気圧_温度」値が送信されます。
(測定間隔で測定されたデータ値で、再測定はされません)
○ 「T]キーを入力すると、1時間毎(毎時00分)に記録した、
「日付_時刻_気圧値_24時間偏差値_予報天気_温度値」が、8日分送信されます。
○ 「Q」キーを入力すると、シリアル入出力を解除します。
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6.32.768KHz水晶の較正モード
・時計用32.768KHzクリスタルを較正するモードです。 (周波数カウンターが必要です)
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.・左図のように、ISP端子の4ピンと6ピンに周波数カウンター
を接続して下さい。
・[SW3]を押したまま、ISP端子の5ピンと6ピンを一瞬だけ
ショートさせて、リセットをかけて下さい。
・即座に水晶の較正モードに入ります。
・[SW3]は離してけっこうです。
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・周波数カウンター出力には、32.768KHzの半分の周波数で
16.384KHzが出ます。
・20PFのトリマーコンデンサを回して、16.384KHzに近づくように
調整して下さい。 |
・トリマーコンデンサを回しても、16.384KHzより周波数が下がらない場合は、1〜3PFのセラミック
コンデンサを取り付けて下さい。
・調整が終わりましたら、再度ISP端子の5ピンと6ピンを一瞬だけショートさせて、リセットをかけて
下さい。
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7.温度センサーとCDSの明るさ検査モード
・[SW2]を押したまま、ISP端子の5ピンと6ピンを一瞬だけショートさせて、リセットをかけて下さい。
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・温度センサーの値が、500mS間隔で表示されます。
・CDSの検出値が、0〜1,023の値で表示されます。 |
・[CDS感度]設定値(自動節電の感度)の目安を決めます。
・検出値を1/100した値が感度値です。
900 = 9:低(暗)感度 〜 100 = 1:高(明)感度
・調整が終わりましたら、再度ISP端子の5ピンと6ピンを一瞬だけショートさせて、リセットをかけて
下さい。
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8.プログラムバージョンと初期化
・[SW1]を押したまま、ISP端子の5ピンと6ピンを一瞬だけショートさせて、リセットをかけて下さい。
・LCDにプログラムバージョンが表示されます。
・AVR内蔵EEPROMの機能設定値が、初期値に戻されます。
・[SW1]を離すと、通常動作に入ります。
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